Appleと逆の動き。GoogleはAndroid15でより多くのアプリを排除

先日にはiPhone用のトロイの木馬が発見されるなどiOSの強固なセキュリティを今後脅かす存在になる可能性があり、一方でAppleはデジタル市場法に基づいてアプリのサイドローディングを可能に。

Appleの幹部はサイドローディングが可能になったことでセキュリティが下がると警鐘を鳴らしていますが、一方でGoogleはAppleと逆の動きで、少しずつですが閉鎖的となってきています。

今回Android PoliceによるとAndroid15ではより多くのアプリのサイドローディングが不可になると報告しているのでまとめたいと思います。

より多くのアプリが対象に。

セキュリティの観点からも開発者が最新の状態にしていない一部アプリをGoogleは2023年よりGoogle Play Storeから排除し始めています。ただAndroidの場合サイドローディングが容易です。

このことからもAndroid14では古いバージョン用に構築されたアプリのサイドローディングをブロックする仕組みを採用。そして今回の情報によるとAndroid7.1までが対象となっている古いアプリのサイドローディングを完全にブロックする可能性があるとしています。

少なくとも対象バージョンがAndroid7から更新されていないアプリを指すのであって、昔からあるアプリでも最新のAndroidも対象となっている場合は特段問題ありません。

セキュリティの観点から仕方ない。

Android14では2015年にリリースされたAndroid6.0に対応するSDK23未満のアプリをインストールすることが出来ません。SDK23という閾値は悪意ある開発者が最新のAndroidで導入された主要なセキュリティ機能をバイパスできるように、意図的にSDKのバージョンを22以下をターゲットにしたアプリを構築することが多いためと言われています。

そしてAndroid15で閾値が「24」引き上げる可能性があり、サイドローディングすら出来なくなるアプリが必然的に増える可能性があることになります。

今回の情報によるとAndroid 14 QPR 3をインストールしているPixel 7 ProではSDKが23のアプリをサイドローディングすることが可能だった。ただAndroid 15 DP2をインストールしているPixel 8 Proではエラー表示が出たとしたことからも閾値が変更されている可能性が高い。

何よりGoogleはAndroidのセキュリティを強化するために古いアプリのチェックを近年進めている感じで、Pixel自体は古いアプリの排除の目的もあるのか64bitに対応したアプリしかインストール出来ない状態になっています。

Google自身がサイドローディングを推奨していない立場にあり、ユーザーの自己責任となりますが完全に放置するわけもない。更新されていない古いアプリの排除を今後も進めていくと思われます。

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