先日より国内でも発売されたGoogle Pixel 9シリーズですが例年と異なる部分としては最新のOSを搭載していないことです。従来通りであればPixel 9シリーズはAndroid15を標準搭載して発売されてもおかしくなかったですがAndroid 14を標準搭載して発売されています。
また12月のFeature Dropのβ版となるAndroid 15 QPR 1の配信は開始していますが、執筆時点だとAndroid15の本配信は開始していません。今回Android AuthorityによるとAndroid16の配信時期は前倒しになる可能性があると報告しているのでまとめたいと思います。
歴代バージョンの配信時期。
まず歴代Androidの配信時期を確認すると以下のようになります。
バージョン | コードネーム | 配信日(AOSP) |
Android 15 | Vanilla Ice Cream | 2024年9月3日 |
Android 14 | Upside Down Cake | 2023年10月4日 |
Android 13 | Tiramisu | 2022年8月15日 |
Android 12 | Snow Cone | 2021年10月4日 |
Android 11 | Red Velvet Cake | 2020年9月8日 |
Android 10 | Quince Tart | 2019年9月3日 |
Android 9 | Pie | 2018年8月6日 |
基本Googleはソースコードを公開する日に対象へのPixelへ本配信を開始しています。ちなみに近年でみると同時公開ではなかったのはAndroid12の時とAndroid15のみです。
少なくとも現時点でAndroid15のソースコードは公開されているとはいえ、本配信が開始していないのはPixelの歴史の中でも異常事態という流れになるのかもしれません。
2025年第2四半期に配信される可能性。
そして今回の情報によると、Android15の互換性定義ドキュメントにおいて「25Q2」という単語を2回使っていることが判明したとしています。ちなみにGoogleはAndroid14 QPQ 2からリリースを参照するために日付を採用するようになったとしています。
例えばAndroid 14 QPR2は内部的にみれば「24Q1」と呼ばれており、今年の12月に配信されるAndroid 15 QPR 1は「24Q4」と呼ばれています。
コード | |
Android15 | Android V |
Android16 | Android W |
また開発者によると「25Q2/Android W」というコードがあることからも、Android16は2025年の第2四半期にソースコードを公開することを目標にしている可能性があるとしています。
今年と同じ流れであれば8月に正式発表される可能性があるPixel 10シリーズですが、それより前にソースコードを公開してPixel 10シリーズは標準搭載という流れに持っていってもおかしくないです。
Google Tensor G5のリークをみる限りGoogleは最初からPixel 10シリーズにフォーカスしている可能性があり、今年はハード自体の発表時期を合わせた。そして次はソフトを合わせてPixel 10シリーズの発表に完全に合わせるという流れになるのかもしれません。
少なくともPixel 9を購入した時に貰ったストアクレジットの有効期限が2025年9月2日となっていることからも、Pixel 10シリーズはこれより前に予約/購入できる状態になっている可能性が高く、何よりAndroid16を標準搭載しているとの流れになれば余計な心配が一つ減ります。