明らかな欠陥はない。Pixel 9 Pro XLは他社の最高の製品に最も近づいた機種

昨年の第3四半期に発売されたGoogle Pixel 9シリーズですが、市場調査会社の調査結果によると「Google Pixel 9 Pro XL」は同四半期で同社初としてプレミアム部門売り上げランキングでトップ10にランクインしたことが判明しています。

またGoogle自身もPixel 9シリーズの売り上げが想定以上に順調であることを明らかにしています。今回9To5GoogleがGoogle Pixel 9 Pro XLの長期レビューを公開していたので簡単にまとめたいと思います。

不満に感じる部分。

今回同サイトがGoogle Pixel 9 Pro XLの長期レビューを公開しており、デメリットに感じている部分を中心にまとめると以下のようになります。

評価
デザイン
  • サイドフレームが光沢仕上げを採用していることで指紋や汚れが目立ちやすい
  • この質感ならポーセリンのサイドフレームがゴールドの方が魅力的
  • 物理ボタンがガタガタすることに加え電源ボタンは小さくて押しにくい
動作性とAI
  • 一部アプリではスクロールする際にラグが発生している
  • Google AIは未だコア機能がない(既存機種でもある程度同じく使える)
カメラ
  • プロモードにおいてオプションをより強化してほしい
  • ポートレートが他社と比較して大きく遅れている
  • 動画ブーストが最大10分までであること

一方で褒めている部分ももちろんあり、例えばパフォーマンスが大きく劣るSoCに古いストレージを採用しているのにGoogleはソフトの最適化に注力していることからハードの弱さを感じにくい操作性を実現していると評価しています。

またカメラに関して以下のようにコメントしています。

ビデオブーストは、もう1つの頭を悩ませます。問題は、最終的なビデオ出力が優れていることです。これは、少なくともテンソルプロセッサISPの制限を回避できる点が気に入っています。処理される8Kビデオは、4Kアップスケールであることを考えると信じられないほどです。ストレージ容量があれば、私はこれを100%使用して、将来性のある貴重な家族の瞬間を守ります。8Kビデオは、技術的に同じ解像度で撮影されていませんが、私が見た中で最高の携帯電話です。

もちろん不満がない機種なんて存在しません。何よりGoogle AIからコア機能と呼ばれるものがそろそろ出てほしいところで、何よりPixel 9シリーズだから使えるAI機能が限定されているのがちょっと物足りないみたいです。

最終的な評価。

そして同サイトはPixel 9 Pro XLについて以下のように評価しています。

Pixel 9 Pro XLは、優れた堅実なGoogleスマートフォンであるということです。これは、おそらくPixel 7シリーズに至るまで、私たちが何年も切望してきたものです。明らかな欠陥はもうありません。

少なくとも他社の「最高」と呼ばれる製品のすぐそばに迫っていると評価しており、歴代Pixelと比較しても完成度が高いと判断することができます。ただ全額支払うことを避けてくださいと指摘しています。

割引なしで買う価値はないと評価しているのかまでは分からないですが、アメリカでは常にセールが行われているからこそ、セールを上手く活かして購入することでユーザーの満足度が高くなるのかなと思います。

何より「明らかな欠陥」がなくなっただけでも大躍進なのかもしれません。

 

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