一部噂によるとSonyは今年発表すると予測されているXperia 1Ⅶで「一般化」をより強化する可能性があります。多くのユーザーは「使いやすさ」を求めるため歓迎だと思いますが他社との差別化も難しくなると思うので売上にも影響が出る可能性があります。
今回はXperia 1Ⅶで改善されるか不明ですが現状のXperiaに圧倒的に足りていないものについて主観的にまとめたいと思います。
新規ユーザーの獲得がしにくい。
YouTubeで頂くコメントを見ているとXperiaを継続している理由として「SDカードスロットや「イヤホンジャック」の存在です。ただ一方で今やほとんどのフラッグシップモデルは搭載しておらず、iPhoneやPixelで見ると最初からSDカードスロットに対応していません。
何よりこれらニーズは限定的と考えることができ、例えばiPhoneからユーザーを奪うとなった時にSDカードスロットやイヤホンジャックは買い換える際の魅力にはなりにくいと判断することが出来ます。
つまり現状だと新規ユーザー獲得のためにXperia特有の分かりやすい特徴がほぼないことになります。例えばXperia 1Ⅵでは電池持ちの良さが大きな特徴となっていますが、モバイルバッテリーを使う人や、常に充電できる環境にいる人はそこまで優先度が高くないです。
また以前はα譲りのバースト撮影が特徴でしたがカメラアプリの刷新に伴い片隅に追いやられました。一方でHonorやOppoはバースト撮影に力を入れてきており、正直タイミングが悪いかなと思います。
結局一般化したことでわかりやすくなりましたが2019年からSonyが築き上げてきたXperiaの特徴がほぼなくなったとも言えます。また本体価格も20万円弱となっていることから分かりやすい特徴がない機種にここまでの投資をできるユーザーは限定的になるかなと思います。
2種類の既存ファン。
個人的にはXperiaのファンは2種類いると思っており、1種類目としては現行シリーズより前のXperiaが好きだったグループ。そして2種類目は現行シリーズの特徴だったSonyの拘りが詰め込まれたXperiaが好きだったグループです。
少なくともXperia 1Ⅵでの進化は1種類目のグループから高く評価されている印象で、一度見限ったXperiaに帰ってきている印象を受けます。一方で2種類目のグループは一般化したことで面白みが欠けたことから今後Xperiaから離れる可能性があります。
あくまでもXperiaの売上をみる限り2種類目のグループの母数は少ないと思います。そのためSonyとしては極端な言い方をすれば切り捨ててもいいと考えているのかもしれませんが、Sonyは苦戦している時期を支えてくれたグループであることに違いはないです。
なのでSonyはXperia 1Ⅶでどっちのファンを大切にするのか非常に気になるところです。何よりいつも思うのはタイミングが悪いこと。先走りしすぎてニーズがほとんどない状況が続き、ようやく市場のニーズが増えてきたかなというタイミングでひいてしまうことがここ数年でみると重なっていません。
Xperiaの特徴といえば◯◯と分かりやすい特徴を今後追加することで新規ユーザーを獲得することが重要で、現状だと既存ファンをとっかえひっかえしている感じにも見えてしまいます。