最大7年はおそらく無理。ただ少しでもPixelのバッテリーを長持ちさせる方法

スマホを長く使う上で重要になってくる要素の一つは「バッテリー」です。ただ現状のスマホの内部構造だとユーザー自身でバッテリーを交換するには非常にハードルが高く、だからこそEUではユーザー自身が特殊なツールなしで簡単に交換できるための新しい規則を採用したと思われます。

この新しい規則に基づいてスマホのデザインがどう変化するのか不明ですが、何よりユーザー自身の日々の使い方が重要。今回9To5GoogleがPixelのバッテリーの寿命を少しでも長持ちさせる方法について言及しているので簡単にまとめたいと思います。

Android15が最低条件。

そもそも機種によって「電池持ち」は異なりますが、どの機種でも共通して言えることの一つとして使っていけばバッテリーが劣化していく可能性が高いこと。つまりバッテリーの劣化を防ぐことで購入した当初の電池持ちをある程度維持することができるようになります。

一般的に、現代の携帯電話のバッテリーは、一定量の充電サイクルを超える限られた寿命を持っています。バッテリーの持続時間に関する基準は流動的であり、ユーザーの充電行動に依存します。ユーザーが制限なしで携帯電話をほぼ常に充電器に置いたままにしておくと、そのバッテリーはかなり短い時間持続する可能性があります。

少なくともユーザー自身でバッテリーの充電を細かく管理するのは難しいと思います。ただAndroid15からGoogleは最大充電容量を80%まで制限するオプションを追加しています。

満充電を避けることで、理論的にバッテリーは平均寿命よりはるかに長持ちする可能性があります。本当にバッテリーの管理は面倒でフル充電ですらバッテリーに負荷がかかるのでオプションなしで管理するのは合理的とは言えません。

ちなみにPixelはアダプティブバッテリーを搭載していますが、これはフル充電の状態を少しでも減らすために、ユーザーの充電パターンを学習した上で充電速度を調整する機能になります。

とはいえフル充電になるためバッテリーに負荷がかかることには違いはないです。なのでGoogleも充電を80%で停止させるオプションを追加したと思われます。

電池持ちと相反する。

少なくともバッテリーへの負荷を減らして、バッテリーの寿命を長持ちさせるという面では優秀なオプションだと思いますが、代わりに犠牲になるのが「電池持ち」ということになります。

Pixel 9シリーズはまだ前モデル対比で電池持ちが改善したとはいえ、他社の電池持ちが良いと呼ばれるフラッグシップには遠く及ばない感じで、電池持ちがそこまで良くない機種の充電を最大80%に制限することからも電池持ちはさらに悪くなることになります。

なのでバッテリー寿命を優先するか電池持ち自体を優先させるかはユーザー次第だと思います。バッテリーケアに関してはかなり力を入れているXperiaですらバッテリーが劣化なしで使えるのは最大で4年だとしています。

少なくともPixelの最大7年のアップデートサポート期間中に一度もバッテリーを交換せずに使い続けるのは正直現実的ではないのかなと思います。なので使用期間を予め設定しておいて、その使用想定期間に合わせてアダプティブバッテリーか充電80%の制限のどちらかを使うべきなのかなと思います。

バッテリーの劣化を防ぐという意味でありがたいオプションですが、電池持ちが犠牲になる可能性があるので本末転倒になりかねないです。

最新情報をチェックしよう!