今年発表されたXperia 1ⅥとXperia 10Ⅵで個人的に大きな動きだったと思うのが、発表時にアップデートサポート期間を明らかにしたことです。2020年よりSonyは直販版に力を入れ始めましたがアップデートサポート期間には言及せず。
ユーザーとしてはキャリアのOSアップデート対象機種一覧から次があるかどうか確認するしかなかったのが2024年モデルから目処が立つようになりました。今回はXperiaのアップデートサポート期間について最低限知っておいてほしいことについて簡単にまとめたいと思います。
アップデートサポート機種。
まず現行シリーズの機種でみてもSonyはほとんどの機種のアップデートサポート期間を明らかにしていないです。その上でSonyの公式ホームページにおいてアップデートサポート期間を確認できる機種を中心にまとめると以下のようになります。
OS | サポート期間 | |
Xperia 1Ⅳ | Android14 | 2025年5月頃まで |
Xperia 5Ⅳ | Android14 | 2025年9月頃まで |
Xperia 10Ⅳ | – | – |
Xperia 1Ⅴ | Android15 | 2026年5月頃まで |
Xperia 5Ⅴ | Android15 | 2026年9月頃まで |
Xperia 10Ⅴ | Android15 | 2026年7月頃まで |
Xperia 1Ⅵ | Android17 | 2028年5月頃まで |
Xperia 10Ⅵ | Android16 | 2028年7月頃まで |
基本2021年モデルまでは全てアップデートサポート期間が終了していると判断してもらった方が分かりやすいです。一方で2022年モデルから見てみると「Xperia 10Ⅳ」のみアップデートサポート期間の記載がありません。
ただ従来通りであればメジャーアップデートが2回でセキュリティサポートも最大2年と言われているので、執筆時点ですでに終了している可能性があります。そして2023年モデルはメジャーアップデートが次で終了でセキュリティアップデートは来年まである感じになります。
アップデートに関する注意点。
そしてアップデートサポートに関する注意点をざっくりとまとめると以下のようになります。
主な注意点 |
セキュリティアップデートは基本90日間隔 |
キャリアモデルと直販版のアップデート配信タイミングが一緒とは限らない |
直販版よりキャリア版の方がアップデートが早く終了する可能性がある |
例えばXperia 1Ⅵでみるとメジャーアップデートが最大3回にセキュリティアップデートが4年となっていますが、このアップデートサポート期間は必ず守ると言い切れるのは「直販版」のみです。
キャリアによってアップデートの配信時期が異なることはざらでSoftBankに関してはようやくメジャーアップデートが2回配信されるようになったばかりです。そのため機種によりますが従来auとdocomoはメジャーアップデートを2回は配信していた機種でもSoftBankのみは1回とかよくありました。
そしセキュリティアップデートサポートもしれっと終了していることもあるので注意が必要です。Sonyの公式ホームページにおける情報がキャリアモデルにも適用されるのか不明ですが「キャリアによって対応が異なる可能性がある」と認識しておくのが一番です。
ユーザーからすればPixelやiPhoneのように市場やキャリア関係なく一律配信にしてくれた方が分かりやすいですが、XperiaやGalaxyなどはキャリアカスタマイズが入っていることからもアップデートを一律配信するのが難しいのかもしれません。
何よりアップデートサポート期間が終了している機種は重大な脆弱性が見つかった場合も修正されないためセキュリティ上に問題があります。そのためアップデートサポート期間内に機種を買い替えていくのが一番分かりやすい指標になると思います。