割と中途半端?Pixel 8aは結局どんなユーザーにおすすめの機種なのか

Google Pixel 8aを短期間使った上で思うことは可もなく不可もなしと、これが15万円を超える機種であれば「物足りない」と感じると思いますが円安の状況で10万円以下で購入できると考えると個人的には非常に使いやすいと思います。

ただGoogleのラインナップ全体で見るとPixel 8aの立ち位置は中途半端にも見えてしまいます。今回はGoogle Pixel 8aが結局どんな人向けに開発された機種なのか主観的にまとめたいと思います。

10万円以下の機種が欲しい人。

一昔前の感覚だとハイエンドモデルでも10万円前後で購入できましたが、2020年以降パンデミックに戦争が発生するなど世界的なインフレや半導体不足が発生したこともあり一気に高価格化しています。

そのためフラッグシップの「無印」ですらiPhoneやGalaxyで見れば12万円を超えて超えてきており最上位に関しては20万円前後と非常に高い。ちなみに国内市場で見るとユーザーの平均機種変更サイクルは4年以上とされています。

なので2020年前後に機種変更して久しぶりに買い替えようと思った時に、ここ数年での値上がりについていけないという人が多いと思います。だからこそかスマホに投資できるのは10万円以下と考えている人も多いように感じます。

その中でPixel 8aはGoogle Storeにおいて7万2600円と安いというわけではありませんがめちゃくちゃ高いわけでもない。また頻繁にCMをやっていることからも認知度が上がっており大手キャリアで購入できるようになったからこそ注目度が高くなっている印象を受けます。

一方でPixel 8aより安い選択肢も増えてきており、今年で見ればNothing Phone(2a)やRedmi Note 13 Pro+など5万円から6万円で購入できる機種もあります。

ただ一つここで忘れていけないこととして、これら機種は数年前だったら2~3万円程度で購入できた可能性があったことになり、Pixel 8aだけがインフレや為替の影響を受けているわけではないことです。

安いに越したことはないと思う人が別かもしれませんが表面的な価格で判断すると危険にも感じてしまい、何よりPixel 8aは絶妙な価格に設定しているようにも感じます。

出来るだけ長く使いたい人。

先ほどの話と重複しますが国内における機種変更サイクルが今や4.5年と年々伸びていることを考えると出来るだけ同じ機種を長く使いたいと考えているユーザーが多いことになります。

その中でやはり重要になってくるのは「サポート体制」でアップデートサポート期間に関してPixel 8aは中価格帯の機種では最長となる7年に対応しています。少なくとも多くのユーザーのニーズを満たすことができます。

また修理用のコンポーネントも最大7年提供することを明らかにしており、キャリアでの「補償」は在庫が終了次第打切りになる可能性がありますが、Googleの提携店舗においては発売から最大7年はサポートしてくれる可能性があります。

アップデートサポートが最大7年に対応したとはいえ端末の耐久性も7年に改善しているわけではなく、ユーザーの使い方次第ですがバッテリーはへたれてくる可能性は十分にある。

なのでどこかで「修理」というタイミングがくる可能性が高く、修理用のコンポーネントを長く提供してくれるのは嬉しいところ。何より少しでも長く使いたいと思うユーザーとの相性は抜群だと思います。

Google AIの入門機

今のスマホ市場のトレンドになりつつあるのが「AI」でGoogleが最も強化している部分でもあります。ユーザーによっては「AI」自体が不要と考えている人も多いと思いますが写真を一枚撮るのにもAIが使われているなど意外と身近な存在になっています。

一方でGoogleの音声消しゴムマジックやSamsungのGalaxy AIなどオフラインで処理する機能は本体のスペックに強く依存するため、どうしても対応機種が限定されがちでSamsungですらGalaxy AIの拡張に積極的とはいえミドルレンジであるGalaxy Aシリーズにはそこまで拡張させられていない。

その中でPixel 8aは中価格帯の機種の中で最も幅広くAIを試すことができる機種で、とりあえず触ってみたいと思うユーザーにとって相性がいいということになります。

言い換えればGoogleが今一番やりたいことを最も安い価格で試すことができるのがPixel 8aという存在になります。Googleは5Gを広く普及させるためと2020年にはフラッグシップでありながらも実質ミドルレンジであるPixel 5を発表しています。

Googleにとって何か大きな動きをする時は対応端末の価格が抑えめにすることが多いのでPixel 8aはGoogleにとって大きな転換期になるのかもしれません。ラインナップ全体でみるとPixel 8aの立ち位置はやはり中途半端に見えてしまいます。

ただ一方で単体で見た場合Googleのターゲット層がより明確になる印象です。

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