Pixel 9の新機能は電池持ち改善に大きく貢献。ただバグ発生で紙一重かも

先日にGoogleは安定版となるAndroid15/β3の配信を開始しており、Googleが発表した当初の予定通りの開発進捗でこのままいけば8月頃には本配信が開始する可能性があります。

少なくとも安定期になると「新機能」の開発はほぼ終了しており、あとはアプリ開発者がAndroid15にアプリを最適化させることがメインのフェーズとも言われています。

今回Android AuthorityによるとAndroid15でPixelは発熱管理がより強化されている可能性があると報告しているのでまとめたいと思います。

アダプティサーマルが追加される可能性。

多くのメーカーは独自のアルゴリズムを採用することで本体の熱制御を管理していますが例えば真夏の屋外で使うと本体は発熱しやすくなります。また屋外で使うとなればディスプレイ輝度がより強化されモバイルデータ接続していれば5Gモデムの消費電力が増え結果より発熱しやすい条件が揃います。

少なくとも本体の発熱により内部コンポーネントの破損を防ぐために「過熱防止機能」を搭載しています。例えばPixelでみればスロットルダウンをかけてパフォーマンスの抑制/充電速度の抑制/カメラのLEDフラッシュのオフなどがあり最悪の場合はモバイルデータ接続がオフになります。

ただこれはGoogleに限った話ではなく多くのメーカーの機種は過度の発熱をした場合は何かしらの機能を制限しています。そして今回の情報によるとAndroid15の内部コードからも「アダプティブサーマル」という新機能が判明したとしています。

バッテリーの温度が摂氏49度(華氏約120度)に達すると、「緊急事態前」アラートがトリガーされます。これにより、「電話はクールダウンする必要がある」という通知が投稿されます。通知には、「パフォーマンスが遅くなる可能性がある」と書かれており、「直射日光を避けたり、バッテリーを大量に消費するアプリを閉じたり」必要があります。ケアの手順を確認するための単一のボタンが通知に含まれています。

少なくともアダプティブサーマルはユーザーに発熱を抑制するためのアドバイスをくれる感じに見えます。ただ一方で5分ごとにバッテリーの温度を計測した上で摂氏52度を超えた場合は「緊急」状態に入り、摂氏「55度」を超えるとユーザーを保護するために強制シャットダウンをかけるとしています。

中華メーカーの一部は放熱性を強化した上で外部温度に内部温度があがろうとパフォーマンスの持続性を優先するチューニングをしている場合が多いです今回の情報をみる限りPixel 9シリーズは真逆のチューニングを採用しているようにも見えます。

バグが発生したらやばいかも。

一方でAndroid15で追加される新機能のうち「自動調節」のものがかなり多いことです。

おそらくPixel専用になる新機能
ディスプレイのタッチ感度をシーンや温度やスクリーンプロテクターに合わせて調節する機能(アダプティブタッチ)
ディスプレイの画面消灯までの時間をユーザーの行動を判断して調節する(アダプティブ タイムアウト)
発熱を監視した上でアドバイスをくれる(アダプティブサーマル)

その他接続状況をなどを自動で最適化すると「アダプティブコネクト」などがありますが、これがバグったせいで通信が出来ない不具合が発生したのは記憶に新しいと思います。

最適化が上手くいけばユーザビリティの改善に加え結果電池持ちの改善につながるものが多いですが一方で何かと不具合やバグが多いことを考えると紙一重のように感じます。

少なくともユーザーにとって大きく使い方が変わる新機能という感じではなく勝手に裏でやってくれるものが多いですがGoogleには安定性重視でしっかりと仕上げて欲しいところです。

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