Pixel 10で実現。Pixelが今後もっと売れるために必要な3つの条件

Googleは日本時間8月21日に新製品発表会を開催することを告知しており合わせてティザーを公開しています。リーク通りであればGoogle Pixel 10 Proのムーンストーンの色味はかなり良さげで現行モデルより上品な印象を受けます。

今回はGoogle Pixel 10シリーズが現行モデルより売れるためにも必要な3つのことについて主観的にまとめたいと思います。

価格も重要だけど。

最初にPixel 10シリーズでどんなに進化したとしても全てのユーザーにとって完璧になることはないと思っておりGoogleが80%ルールを採用していると言われていることからも余計にそうです。

個人的にPixelに求めることとしては現行モデルまでにあるデメリットが改善されているかどうかです。例え価格がどんなに安くなっても歴代ユーザーが不満に感じている部分が改善されないのであればPixelがまた欲しいと思ってもらえる可能性は低くユーザビリティの改善に繋がらないと思います。

ただPixel 10シリーズではユーザーが不満に感じていた部分が着実と改善されている可能性があります。

安定性の改善。

一つ目としては安定性でGoogle Tensor G5を搭載することで大幅な進化を遂げる可能性があります。ネットでみるとベンチマークスコアが低いとかゲームパフォーマンスがかなり低いとかSoCに対する不満が多いですが80%ルールを考えるとがガチでゲームをやりたい人はターゲットじゃないと思います。

ガチのゲーマーが納得できるパフォーマンスを実装してもほとんどの人にとってはオーバースペックで正直無駄かなと思います。一方でSoC関連で多くのユーザーが求めていることとしては電池持ちの改善や発熱抑制だと思います。

日本だと返品という仕組みはあってもアメリカのように当たり前のように行われてはいないです。そしてアメリカにおいてPixelが返品される理由が電池持ちの悪さと発熱のしやすさとの話です。

だからこそGoogleはユーザーに返品されずに少しでも快適に長くなってもらうためにコストをかけてまでTSMCにサプライヤーを変更した可能性が高いと言われており期待値が高いです。

少なくともリークしているアーキテクチャをみる限りは従来通りパフォーマンスの改善が中心ではなく効率性を改善することでPixelの安定性を全体的に底上げする狙いがあると思います。

もちろんSoCが進化していることからもパフォーマンス自体は改善することに違いはないです。

ただリークしているベンチマークスコアをみる限りは現行モデル対比で3割弱の改善という印象です。これは実際に製品版を計測しないと分からないですがAnTuTuで見れば170万点前後かなと思います。

他社が300万点近くのスコアを出せることからも全く及ばないですが重要なのはスコアよりも安定性です。結局どんなにパフォーマンスが高くても発熱しやすく電池持ちが悪い機種よりもパフォーマンスが低くても発熱しにくく電池持ちが良い機種の方がニーズは高くGoogleもそこを目指している可能性が高いです。

歴代と比較すればPixel 9シリーズはだいぶ安定した印象を受けるとは言え特に電池持ちはまだ物足りない印象です。これがGoogle Tensor G5で改善されるのであればユーザーの満足度は必然的に上がると思います。

電池持ちの基準がメーカーによってバラバラですがおそらくGoogleは従来の24時間以上からPixel 9aで達成した30時間以上のバッテリー駆動時間を目標にしてくる可能性があると思います。

少なくともPixel 9a以上の電池持ちを実現できればPixelのイメージはだいぶ変わると思います。

アクセサリーをより充実に。

安定性が改善するだけでも印象が変わると思いますが2つ目の理由としてはアクセサリーの強化です。自分の周りで見ていると他社のAndroidからPixelよりiPhoneからPixelを検討している人が圧倒的に多いという印象でGoogleとしてもプレミアムモデルの拡充などAppleを意識しています。

本体のスペックどうこうもあると思いますがそれよりもネックになっているのはアクセサリーです。AppleはAndroidで言えばハイエンドモデルしか出していないのに世界シェア2位と圧倒的です。

例えば世界一のシェアを誇るSamsungはGalaxy SシリーズとGalaxy Zシリーズの販売台数を足しても5000万台に届かない中でAppleは年間2億台近く売れており圧倒的な差があります。

結局Androidメーカーのシェア拡大に貢献しているのはエントリーモデルでハイエンドではないです。また統計データからも本体価格が高くなるほどアクセサリーへの投資も増えることが判明しています。

ざっくりと言えば世界で最も売れるハイエンドであるiPhone用のアクセサリーを作っておけばAndroid用よりも圧倒的に売れる可能性があるのでiPhone用はどんどん充実していく感じです。

だからこそiPhone用のアクセサリーはかなり選択肢がある中でAndroid用は物足りなくなります。国内においてPixelの人気が高まってきたとはいえiPhoneと同程度のアクセサリーはラインナップされていません。

Qi2への対応は重要。

ただ一方で考え方を変えると実質iPhone用として販売されているアクセサリーがPixelでも使えるようになる可能性がありそれがQi2と事前情報からも対応する可能性はそれなりに高いです。

ただキーになるのが本体にマグネットを内蔵しているかどうかで対応していればかなり強いです。Galaxy Z Fold7やGalaxy S25 Ultraなど充電プロファイル的にはQi2に対応しています。

ただ本体にマグネットを内蔵していないためマグネット内蔵ケースと合わせることで実質対応になるQi2 Ready対応機種扱いで結局ケースありきだと今までとユーザー視点で見れば大して変わらないです。

だからこそPixel 10シリーズでは正規対応することで現時点だと実質Apple専用扱いになっているQi2対応アクセサリーが使えるようになれば一気にPixel用のアクセサリーも増えることになります。

もちろんケースなどの種類には限界がありますが充電器やモバイルバッテリーなどが併用できればアクセサリーの選択肢が増えたように見えるのでネックになっていたユーザーにとっても嬉しいところです。

現時点だと正規対応しているか不明ですが正規対応していれば大きなデメリットがなくなります。

ユーザーを置いてきぼりにしないAI

そして3つ目としてはGoogle AIの進化で今まで以上にユーザーに密接する可能性があります。例えばGoogle AIで認知度が高い機能としては消しゴムマジックでCMの効果がかなり大きいです。

もちろんその他にも多数の機能に対応していますが結局機能になると知らなければ使えないです。ビジネスなどAIを使っている人を見ると自分の代わりに何かAIにやらせていることが多いです。

例えばメールの返信文を考えさせたり何か調べ物をさせた上で要約させたりなど簡単に言えば人間がいかに楽をして効率化できるかが主軸の中でスマホのAIは結局機能に過ぎないです。

ただPixel 10シリーズで実装されると予測されているMagic Cueはちょっと今までと違うかもしれません。

噂通りであればユーザーのアクションに対して何かAIで出来ることをアドバイスする機能です。例えば何かスクショを撮った時にそのスクショしたのが物であれば検索するか助言してくれる感じなのでGoogle AIとユーザーの架け橋になってくれるのがMagic Cueになると予測されています。

結局は架け橋になってくれるだけで従来通りAIが機能であることに違いはないのかなと思います。ただユーザーがAIに触れるきっかけを作り使い方が分かって使うようになればより便利になります。

また先日正式発表されたGalaxy Z Fold7でGemini Liveとクロスアプリ機能を合わせた機能をアピールしておりユーザーは何かしたい時にカメラを通して写した上で尋ねるだけとシンプルです。

結局AIは機能としての側面で使うか使わないかの知っている人だけが使っているという感じです。

この壁を壊すきっかけになる可能性があるのがMagic Cueでもっと生活に密接するかもしれません。GoogleがGeminiを通して出来るだけユーザーのタスクをシンプル化しようとしていることからもPixelのUIがシンプルかつ自動化を進めようとしているのは非常に分かりやすい方向性です。

よくPixelはカスタムが出来なくて不便だと言われますがユーザーがやらなきゃいけないことを出来るだけ減らすために輝度の調整や画面オフまでの時間を自動調整してくれた方が分かりやすいです。

カスタマイズに強いというのが本来のAndroidの強みでもあり良く言えばユーザー好みに出来ます。ただ自動化とは真逆のスタンスという感じでカスタマイズに興味がない人からすればUIが複雑化するだけです。

基本人間は楽をしたい生き物なのでAIと合わせて設定なども可能な限り自動調整できるのが理想なのかもしれません。現時点でMagic Cueが実装されるか不明ですが機能ではないAIの追加に期待したいところです。

まとめ。

もちろん細かいスペックで気になる部分も多数ありますが実際に使ってみないと分からないです。結局どんなに懸念点があっても自分はPixelが好きなのでPixel 10シリーズも制覇したいところです。

一方でオタクがどんなに好きだとしても売れるわけではなく一般層にとって重要なのは価格と今までのユーザーがPixelに感じていたデメリット部分がしっかり改善されているかどうかです。

世間的にはAIと言われていますが正直ユーザーは置いてきぼりの印象を受ける中でMagic Cueの搭載で架け橋になりアクセサリーと安定性の部分はある程度改善に期待できます。

こうなってくると今まで以上にPixelに手を出しやすくなる可能性があるので売れるかもしれません。ぱっと見の印象としては大きな進化がないように見えますがユーザーのことを考えた進化が中心になるんだと思います。

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