先日には無印となるGoogle Pixel 10の一部スペックがリークしましたが順当な進化という印象を受けます。Google Pixel 10はラインナップの中でもターゲット層を考えると割と悪くない選択肢になった可能性があります。
とはいえフラッグシップモデルであることを考えると物足りない部分もあるかなと思います。今回Phone ArenaがGoogle Pixel 10 Proシリーズの一部スペックがリークしたのでざっくりとまとめたい思います。
ディスプレイはほとんど変わらず。
先日にはPixel 10の一部スペックが判明したばかりですが今回はPixel 10 Proの一部スペックがリークしました。まずディスプレイを確認するとPixel 10 Proは6.3インチでPixel 10 Pro XLは6.8インチになると指摘しています。
現行モデルと一緒でリークしているCADにおける本体サイズからもベゼル幅も一緒の可能性が高いです。また表示解像度に関しても現行モデルと同じく2Kとなっており1Hzからの可変式120Hz表示に対応するとしています。
ちなみにPixel 10は最大120Hzに対応との予測ですが可変式に対応しているか現時点で不明です。
スペック | Pixel 10 Pro | Pixel 10 Pro XL |
ディスプレイサイズ | 6.3インチ | 6.8インチ |
表示解像度 | 2856×1280 | 2992×1344 |
コーティング | Gorilla Glass Victus 2 | |
ピーク輝度 | 3000nits |
またディスプレイにはGorilla Glass Victus 2を採用と現行モデルと全く一緒となっています。Pixel 9 Proに関してはディスプレイに傷がつきやすいとの不具合報告がありましたがPixel 10 Proで改善されているのか気になるところでスペックだけで判断すればちょっと不安です。
そしてPixel 10はピーク輝度が3000nitsになるとの予測からもPixel 10 Proはさらに底上げと期待していましたが残念なことに今回の情報だと現行モデルにPixel 10と全く一緒になります。
ユーザーからすればラインナップで中途半端に違うよりは分かりやすくなったと思いますが無印と差別化してほしかった感じで何よりディスプレイにほとんど進化を感じられないのが残念です。
僅かに進化するポイント。
ちなみに今回の情報では言及していませんがPixel 10とPixel 10 Pro FoldのPWM調光は240Hzと現行モデルと一緒ですがPixel 10 Proシリーズは480Hzと現行モデル対比で2倍に強化されると予測されています。
とはいえGalaxyやiPhoneのフラッグシップと同じになっただけで特段アドバンテージはないです。正直480Hzに対応したとしても過敏な人にとっては気休めにもならない程度の変化しかないです。
中華系は2000Hz以上であることが多いので目への負担という部分では大きく遅れをとっている印象を受けちゃいます。一方でAppleのTure Toneのように周囲の環境に合わせてホワイトバランスを調整する機能がスマホでみればPixel 4以来でタブレットでみればPixel Tablet以来として実装される可能性があります。
現行モデルと同じくSamsungのM14を採用しているのか不明なので発色などに違いがある可能性はあります。とはいえスペック全体で見た時に現行モデルと比較してほぼ変化がないのは寂しく感じてしまいます。
全てはGoogle Tensor G5次第。
次に基礎スペックですがAndroid16を標準搭載している可能性がありサポート期間は現時点で不明です。ただSnapdragon 8 Eliteがハード的に最大8年に対応していることを考えるとGoogleはGoogle Tensor G5で最大8年のアップデートサポートに対応できるように設計している可能性があります。
とはいえPixel 6シリーズの例からも後にアップデートサポート期間が拡張される可能性もあります。
容量構成を確認。
そして容量構成に関してRAMは16GBで現行モデルと同じくSamsung製を採用している可能性が高いです。またストレージオプションに関してPixel 10 Proは最大1TBまであると予測されていますがおそらく1TBモデルはアメリカのみで多くの市場では128/256/512GBの3モデル構成になるのかなと思います。
スペック | Pixel 10 Pro | Pixel 10 Pro XL |
SoC | Google Tensor G5 | |
RAM | 16GB | |
ROM | 128/256/512GB/1TB | 256/512GB/1TB |
一方でPixel 10 Pro XLは128GBモデルが廃止になり256/512GB/1TBの3モデル構成との予測です。128GBが廃止になったことでUFS4.0に強化されている可能性があり1TBモデルはより多くの地域で販売されるかなと思っておりストレージ規格が強化されるのであれば大容量モデルもウエルカムです。
電池持ちと発熱の改善。
そして搭載SoCはGoogle Tensor G5で事前情報通りであればTSMCの3nmプロセスノードを採用すると予測されています。プロセスノードが進化する上にアーキテクチャも強化されることから単純に考えれば処理性能が向上した上で電力効率の改善にも期待できる上にGPUに関しても刷新される可能性が高いです。
海外サイトによるとGPUの電力効率も改善することで全体的にさらに安定する可能性があると指摘しています。一方でGPU的にはレイトレーシングやGPUの仮想化に対応していますが実装されるかは別の話です。
また5Gモデムも事前情報通りであればMediaTekのT900に刷新との予測ですが確定的な情報は現時点でありません。先日リークしたPixel 10 Proのプロトタイプだと現行モデルと同じくExynos5400を継続採用すると予測されています。
仮にT900に刷新されて電力効率が改善するのであれば長年の課題だった発熱はだいぶ改善するかもしれません。ちなみに今回の情報では言及はありませんが現行モデルと同じであればベイパーチャンバーを搭載するのかなと思います。
何よりGoogleは返品理由となっている電池持ちの悪さと発熱のしやすさをどこまで改善できるかが重要になってくると思います。
バッテリー周りの改善。
そしてバッテリーに関して現行モデルが4700mAhに対してPixel 10 Proは4870mAhと超微増になるとの予測です。意外だった部分としてPixel 10とバッテリー容量が異なり内部スペースの差が出た可能性があります。
単純にPixel 10の方が搭載しているカメラセンサーが小さいのでバッテリーを大型化できたのかもしれません。一方で現行モデルは5060mAhに対してPixel 10 Pro XLは5200mAhとこちらも微増です。
おそらくシリコンカーボンバッテリーを搭載しておらずできる範囲で最大化した可能性があります。何よりバッテリー容量がほとんど変わっていないのでGoogle Tensor G5とAndroid16でどこまで電力効率が改善できるか次第でベンチマークと電池持ちをある程度両立してほしいところです。
スペック | Pixel 10 Pro | Pixel 10 Pro XL |
バッテリー | 4870mAh | 5200mAh |
充電速度 | 29W(有線)/15W(ワイヤレス) | 39W(有線)/15W(ワイヤレス) |
YouTubeで頂くコメントをみている限りおそらく180万点前後までいけば批判の声は減るのかなと思います。なので従来のように抑え込むチューニングでなければ十分に達成できるスコアなのかなと思います。
そして充電速度に関して有線は僅かに強化という感じでバッテリー容量の増加に合わせた可能性があります。一方で今回の情報だとPixel Stand 2に対応しているのか不明で仮に非対応となった場合Pixel 9 Proが21WでPixel 9 Pro XLが23Wであったことを考えると15Wは遅くなります。
ただQi2に対応していると言われておりあとは本体にマグネットを内蔵しているかどうかです。
カメラは細部で進化。
そしてカメラに関して画素数でみれば現行モデルと一緒でメインが1/1.3インチのGNKを採用する可能性があります。また超広角と望遠は1/2.51インチのIMX858を継続採用と考えるのが妥当で望遠は光学5倍です。
センサーは一緒ですがレンズ構成は変更されている可能性があるので進化がないかは何とも言えずです。またGoogle Tensor G5はGoogle初の独自ISPが統合されているので単純に考えれば写真や動画のクオリティが改善する可能性があり細部で改善が見られる可能性があるのかなと思います。
一方で現行モデルの欠点にもなっている低照度撮影時における白飛びの改善などには期待出来ないのかなと思います。
スペック | Pixel 10 Pro | Pixel 10 Pro XL |
リアカメラ | 50MP+48MP+48MP | |
光学ズーム | 5倍 | |
インカメラ | 42MP |
また事前情報通りであればPixel 10シリーズはジンバル要らずの手ぶれ補正に対応との予測です。さらにUltra Rez Zoomに対応すると予測されており動画撮影時の望遠性能がより強化と予測されています。
カメラに関してはセンサーに変化がないのであれば現行モデルから大きく変わることはないと思います。一方で細部でみると今まで不満に感じていた部分が地味に改善している可能性があり望遠はテレマクロに対応とも言われているので今まで以上に撮り方にバリエーションが出るかもしれません。
価格は据え置きの可能性。
少なくとも今回リークしたスペックをみる限りはProモデルにしてはちょっと寂しい印象を受けます。価格優先となるPixel 10は順当なアップデートでもいいですがProは頑張って欲しかったところです。
そしてスペックの進化がちょっと乏しくなることからも重要になってくるのが価格なのかなと思います。直近の情報通りであればPixel 10 Proは現行モデルと同じく$999でPixel 10 Pro XLは$1199と言われており現行モデル対比で$100の値上げとユーザーからすれば残念に感じるかもしれません。
ただ$100の値上げは単純に128GBモデルがなくなった影響で256GBモデル同士でみれば価格は据え置きになります。とはいえベースモデルが高くなってしまうとユーザーからすれば買いにくくなることに違いはないです。
単純に現行モデルと同じ為替が採用されるのであればPixel 10 Proは15万9900円からでPixel 10 Proは19万2900円からとなるのでPixel 10 Pro XLはかなり高く感じてしまいます。
一方でGoogleがどのような価格設定をするのか不明ですが為替次第では安くなる可能性もあります。ちなみにアメリカ現地時間において8月20日に正式発表で8月28日より発売予定との予測です。
現行モデル対比で約1週間遅くなる感じであとは4モデル全てが同時発売になるのか気になるところです。
まとめ。
今回はPixel 10 Proシリーズの一部スペックがリークしたのでざっくりとまとめてみました。何より今回の情報をみる限りはGoogle Tensor G5の完成度に全てがかかっている印象を受けます。
一方でスペックに拘りたい人は100倍ズームや3D顔認証に対応すると予測されているPixel 11に期待した方がいいのかなとも思っていますが安く買えるならPixel 10 Proでも十分かもしれません。