2010年代はAndroidタブレットが乱立していた印象ですが気が付けばほとんどの選択肢が消えました。そのため国内でみるとiPadの一強という状況で以前からしっかりと積み重ねてきたからこその強みがあるのかなと思います。
一方でここ数年でみると国内市場においてAndroidタブレットの選択肢が徐々に出てきた印象です。今回Galaxy Tab S10 FEをSamsung Japanからお借りすることが出来たので先行レビューをしたいと思います。
デザインを確認。
個人的にGalaxy Tab Sシリーズで使ったことがあるのは2種類のみで両方ともハイエンドです。なので今回初めてFEシリーズを使ってみましたが生産よりも消費がメインという印象です。
その上でデザインから確認していきたいと思いますが本体上部はSDカードスロットにスピーカーを搭載しています。おそらくセルラーモデルはSDカードスロット部分にSIMカードも入れられる可能性があります。
そして本体左側面を確認すると専用キーボードに接続するためのドッキング端子を搭載しています。
次に本体右側面を確認するとマイクに指紋認証が統合された電源ボタンで新鮮味があります普段自分が使っているGalaxy SシリーズやGalaxy Tab S10 Ultraは画面内指紋センサーを搭載しています。
一方で側面に搭載となるとGalaxy Zシリーズと一緒ですが電源ボタンのデザインが異なります。実際に使ってみると認証速度も認証精度も十分という感じですが登録する指にちょっと迷いました。
Galaxy Tab S10 Ultraは右手の親指のみ登録していますがGalaxy Tab S10 FEは縦向きでも横向きでも使うことを想定して両手の人差し指を登録したら落ち着いた感じです。
最後に本体下部を確認するとUSB-Cにスピーカーグリルの搭載と非常にシンプルとなっています。サイドフレームはアルミを採用しておりフラット形状かつマット仕上げなので非常にシックです。
そして本体サイズを確認すると前モデル対比で見れば縦横は一緒ですが薄型化に成功しています。さらに本体の重さに関しても497gと前モデル対比で4.9%の軽量化しているのは嬉しいところです。
個人的にGalaxy Tab S10シリーズで11インチ前後のGalaxy Tab S10がないのが非常に残念だったのでGalaxy Tab S10 FEのサイズ感は丁度求めていたサイズ感と個人的には全然ありです。
ただ正直なところ普段使っているタブレットと比較して小さいからこそ地味に重く感じます。ちなみにiPad Airの11インチモデルが460gであることを考えるとちょっと重いかなと思います。
とはいえ多くの人は持ち運ぶとしてもバックに入れると思うので他社との違いは誤差かなと思います。
そして今回お借りしたのはグレーで国内展開をみるとシルバーと合わせて合計2色展開です。本体背面はフラット形状かつマット仕上げでシングルレンズカメラとスッキリとしたデザインです。
基本家で使うことを考えると個人的には大型モデルの方が好きですが寝室やお風呂や外出先に持ち運ぶことを考えるとこのサイズ感は絶妙でGalaxy Tab S10 FEはかなり魅力的に感じます。
あとは上位モデルと比較しても仕方ないですがS-Penをくっつけられるマグネット部分がないです。
ディスプレイを確認。
そして次にディスプレイ関連を確認していきたいと思いますが上位モデルと異なり液晶を採用しています。スマホは有機ELを採用しているため液晶と聞くと違和感を感じますがタブレットだと割と多いです。
最高級クラスのiPad Proですら未だ有機ELディスプレイを採用していないことを考えると妥当なのかなと思います。
そしてぱっと見のデザインとしてべゼルはかなり太く見える感じでSamsungによると一辺8.5mmとしています。ただ主観ですがタブレットは持ちやすさや誤反応防止を考えるとベゼルはある程度あった方がユーザビリティは高いと思います。
なんかスマホもそうですがベゼルをスリム化することがユーザビリティの改善に繋がるかは別の話です。
ディスプレイサイズや表示解像度に関しては前モデルから変更がなくディスプレイ素材も一緒かもしれません。
操作性を確認。
そしてリフレッシュレートに関して普段120Hz表示に対応した機種ばかり使っているので違和感があります。以前は90Hz表示でもそこまで気になりませんでしたが久しぶりに対応機種を使うと全体的にカクツキというべきかモタツキが発生している感じで特にスクロールした際に違和感が強いです。
ただこの違和感に関しては今何の機種を使っているかによって印象が変わってくると思います。自分のように120Hz対応機種の人は違和感があると思いますがそれ以下であれば問題ないと思います。
何より個人的にはコストカットのために60Hz表示にならなかっただけでも十分にありがたいです。
ディスプレイ輝度を確認。
そしてディスプレイ輝度に関して標準表示は前モデル対比で一緒ですがビジョンブースターに対応したことで800nitsと太陽光の下で最大11%も明るく表示されるように改善されています。
スマホでみれば4年くらい前の機種と同じ感じですがタブレットでみれば1000nitsもあれば最高クラスという感じです。正直普段使っているGalaxy S25 UltraやGalaxy Tab S10 Ultraのような分かりやすく明るさを実感できるディスプレイではありませんが短期間使った限りでは特段困ることはないです。
勝手な推測ですがGalaxy S25 Ultraなどと比較すると平均値がちょっと低めの可能性があります。
そしてYouTubeを再生してみましたがアスペクト比が16:10なので相性はかなり良いです。普段使っているのがフラッグシップモデルばかりなのでちょっと厳しめの評価になっていますがFEにそこまで求めても仕方ない感じで多くのユーザーが十分に満足して使えるディスプレイです。
基礎スペックを確認。
そして基礎スペックを確認していきたいと思いますが新製品ということもありOneUI7.0を搭載しています。Galaxy Tab S10シリーズですら4月以降の配信と言われているので羨ましいくらいです。
ディスプレイサイズの差もあるかもしれませんがGalaxy Tab S10 Ultraと比較するとアプリとアプリの間隔が狭くなっており個人的にはアプリの視認性が改善したように見えます。
Galaxy Tab S10 Ultraを見ているとアプリ同士の間が広くて変に伸びている感じに見えるのでアップデートが待ち遠しいです。また通信規格に関して直販版はWi-FiモデルのみとなっておりWi-Fi6までの対応と物足りなく感じてしまいます。
容量構成を確認。
そして容量構成に関して前モデル対比でベースモデルが8GBで上位モデルが12GBと底上げされた感じです。Galaxy AIを意識して底上げしたのか不明ですがマルチタスクやゲームをやるユーザーに嬉しいところです。
またSDカードスロットに関して最大2TBに対応しているので十分な拡張性があります。ただ一つ注意点として前モデルと一緒ですがSDカードの抜き差しには都度SIMピンが必要です。
そして自分は初めて搭載機種を使いますがSamsungの4nmプロセスを採用したExynos1580です。大型コアを搭載しておらずミドルコアと高効率コアのオクタコア構成とミドルレンジ向けです。
とりあえず発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。
発熱とパフォーマンスの比較。
スコアでみると90万点弱という感じでGoogleでみればGoogle Tensor G2よりちょい強い程度です。一方で計測終了ごとに外部温度を計測してみましたが24.1/27.1/27.4度とほぼ発熱を感じません。
最近自分がハマっているホワイトアウトサバイバルだとこのゲーム自体がどこまで負荷が高い不明ですが普段遊んでいるフラッグシップと比較するとちょっとカクツキがあるという印象です。
とはいえ明確なタイムラグがあるわけでもないのでこの程度のゲームなら十分に遊べる感じです。正直負荷の高いゲームをやらない自分にとっては問題ないですがガチでやる人向けではないです。
バッテリー関連を確認。
そしてバッテリー関連を確認すると前モデル対比でバッテリー容量に充電速度と全く変わらずです。ただ本体が薄型化していることを考えるとバッテリーも何かしらの変更があったのかもしれません。
あと最近Samsungが地味に力を入れている部分としてはタブレットであってもIP68に対応しています。
その他を比較。
また生体認証に関して側面に搭載された指紋認証に加えインカメラを利用した顔認証にも対応しています。そして音量を50%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。
前モデルはAKGのチューニングが採用されていたみたいですがGalaxy Tab S10 FEではカットされています。また前モデルを使ったことがなく手元にあるのがGalaxy Tab S10 Ultraなので比較しましたが流石にGalaxy Tab S10 Ultraほどの音量や音の深みがないとしても想定以上にいいです。
正直ここまでのスピーカーを搭載していると思っていなかったのでかなりびっくりしました。
Galaxy AIは最低限。
そしてGalaxy AIを確認したいと思いますが前モデルとの主な違いとしてはBixByに対応しました。また現時点だとGalaxy Tab S10シリーズも非対応ですがAI消しゴムや編集の提案にも対応しています。
ある意味勉強にならないと思う機能としては数式ソルバーでノートアプリに計算式を書くと自動的にAIが計算して答えを表示してくれる機能があり手書きの自動計算機と考えればいいかもしれません。
Tab S9 | Tab S9 FE | Tab S10 | Tab S10 FE | |
かこって検索 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
数学アシスト | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
大画面最適化 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
宿題機能 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
AI搭載キーボード | ◯ | × | ◯ | ◯ |
ダイアログブースト | × | × | ◯ | × |
クロスアプリ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
数式ソルバー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Bixby | × | × | × | ◯ |
またGalaxy Tab S10 FEが国内で発売されるタイミングで実装される機能として地味に便利に感じる機能としてはYouTubeを全画面表示している時にコメント含めて翻訳してくれる機能です。
あとはGalaxy S25シリーズの時に新機能として追加されたシームレスアクショアクロスアプにも対応しているのでGemini経由で例えば何かの日程を調べされた上でカレンダーへの登録が可能になります。
また専用キーボードが用意されておりFEシリーズ用としては初めてAIキーが実装されています。ちなみにGalaxy Tab S10 FE用のキーボードはGalaxy Tab S9やGalaxy Tab S9 FEとも互換性があるとなっているので逆にGalaxy Tab S9用を使うことが出来るのかなと思います。
ただこれはあくまでも純正のキーボードケースやフィルムに限った話でサードパーティ製は不明です。
価格。
最後に価格ですがGalaxy Tab S10 FEのベースモデルは8万3820円からで今回手元にないGalaxy Tab S10 FE+のベースモデルは10万9010円と個人的にはちょっと高く感じてしまいます。
ただGalaxy Tab S10 FEシリーズと同時購入でアクセサリーが割引になるキャンペーンも開催されるのでキャンペーンを上手く活かすことでお得感をさらに上乗せすることは可能です。
そして国内においてすでに予約が開始しており4月18日より発売予定となっています。
まとめ。
今回はGalaxy Tab S10 FEをお借りすることが出来たので簡単にですがレビューしてみました。タブレットといっても個人的には生産と消費の大きく2つの使い方がが出来ると思っています。
フラッグシップのタブレットは生産にフォーカスしている一方でGalaxy Tab S10 FEは今回使った感じだとサイズ感的にもディスプレイのアスペクト比的にもIP68に対応など生産より消費に向いている印象で日常生活においてエンタメをシーン問わず楽しめるデバイスだと思います。
何よりGalaxy Tab S10シリーズとの価格差がはっきりしているからこそ選びやすいと思います。
製品貸与: Samsung Japan