海外では最新SoCの発表に合わせて新製品が続々と発表されていますが国内でみると動きが遅い印象を受けます。とはいえ国内市場に進出している中華メーカーが限定されているからこそ余計にそう感じるのかもしれません。
一方で例年通りであれば今年は3月頃から新製品が増え始める可能性があるのかなと思います。今回はGoogle Pixel 9aなど今年のキャリアの春夏モデルのラインナップについて推測してみたいと思います。
Samsung
まず執筆時点で正式発表されていませんがSamsungからは4機種発表される可能性があります。認証情報からもGalaxy S25とGalaxy S25 Ultraはほぼ確定という感じでモデル番号も連続していることからもグローバル市場と異なりGalaxy S25 Plusの扱いはない可能性が高いです。
また今までと大きな違いとしてはSoftBankが約10年ぶりにGalaxyの取り扱いを再開させることです。これは5G関連の通信基地局の兼ね合いもあると言われていますが大手3キャリアからの取り扱いはデカいです。
さらに直販版も認証情報から用意されていることが判明しているので販路が一気に拡大される可能性があります。何より大手3キャリアから販売されるとなると国内においてシェアをさらに拡大する可能性があります。
一方で認証情報からもGalaxy A25 5Gがauとdocomoから発売される可能性が高いです。歴代でみるとGalaxy A22 5GとGalaxy A23 5Gの取り扱いはあったので2年ぶりの復活になります。
執筆時点でSoftBankからの取り扱いがあるか不明ですがエントリーモデルを追加することでシェア拡大を狙っている可能性があり価格もキャリアモデルとはいえそれなりに抑制する可能性があります。
また現時点でグローバル発表がされていませんが例年通りであればGalaxy A56も販売される可能性があります。リークによるとExynos1580を搭載すると予測されておりバッテリー容量は5000mAhで充電速度に関してはGalaxy Aシリーズとしては初となる45Wに対応する可能性があると予測されています。
またミドルレンジモデルでコストカットが優先だと思うので筐体サイズはデカいと思います。何よりGalaxy A25 5Gを取り扱うことに加えGalaxy S24 FEの存在でラインナップが充実する可能性があります。
そして利益率の高いGalaxy S25シリーズを大手3キャリアから取り扱ってもらうことでブランド価値を高める狙いもあるのかなという印象で今年のシェアが非常に楽しみです。
またSamsungがすでに発表していますがGalaxy Ringも国内で発売されることが判明しています。近年Samsungは国内市場に力を入れていた印象でしたが今年はさらに飛躍する可能性があります。
次にGoogleからPixel 9aが正式発表される可能性があり事前情報通りなら3月頃になると予測されています。一部噂によると3月下旬より一部市場で発売との話なので3月中旬頃に正式発表される可能性があります。
またdocomoはPixelの取り扱いを再開したとはいえ売り上げは不調なのか消極的な印象です。ただ廉価版となるaシリーズだけは頑張っている印象でドコモオンラインショップの売れ筋ランキングにおいても上位にいることが多いのでPixel 9aは力を入れてくる可能性が高いです。
フェイクではない限りほとんどスペックがリークしており筐体サイズは現行モデルより大型化すると予測されています。ただ軽量化されており大きな特徴としてはカメラフレームがほとんどなくなったデザインです。
僅か5mmとはいえ中途半端にカメラバンプがあるデザインで好みがはっきり分かれる可能性があります。またGoogle Tensor G4を搭載していますがRAM8GBなのでGoogle AIは制限されるかもしれません。
そして個人的に一番注目している部分はバッテリー容量で5100mAhと歴代最大容量の可能性があります。やはりaシリーズはライトユーザーをターゲットにしていることから安定性はかなり重要です。
ただGoogle Tensorに移行してから不安定なことが多かったのでPixel 9aでは期待したいところです。またメインカメラセンサーはコストカットのためなのかSony製からSamsung製に変更されると予測されています。
基礎的な部分としてはPixel 9に似ていますが採用しているディスプレイ素材やRAMに光学式画面内指紋センサーの搭載などライトユーザーがそこまで気にしない部分でコストカットしている印象を受けます。
価格はアメリカ現地価格で据え置きとの予測で国内に関しても為替の影響があるとはいえ大幅な値上げを避けてくる可能性が高いという感じで7万5000円前後が一つの目安になるかもしれません。
何より安定性が改善しているのであればライトユーザーが安心して長く使える機種になると思います。今年登場するAndroidの中でも国内ではトップクラスの売り上げを誇る可能性があります。
Apple
そしてAppleから約3年ぶりとなるとiPhone SEの第4世代が正式発表される可能性があります。一部噂によるとスペックを強化しすぎたことからiPhone 16シリーズに統合するとの予測もありiPhone 16シリーズに統合する場合は大幅値上げが行われる可能性があるとの話です。
ちなみに現行世代は$429でしたが仮に統合された場合は$599になるとの話もあります。一方でiPhone 16シリーズに統合されない場合は$499と僅かな値上げに抑制される可能性があります。
大きな特徴の一つとしてはiPhone 8ではなくiPhone 14をベースにしたデザインに刷新との予測です。そのためホームボタンが廃止された上でiPhone SEとしては初めてFace IDを搭載する可能性があります。
一方でiPhone 14をベースにしているのはデザインだけではなくスペックもある程度共通化しているとの話なので噂通りであれば採用しているディスプレイやディスプレイ輝度にバッテリー容量は一緒と予測されています。
また充電速度に変更はなくてもLightningからUSB-Cに変更されSEとしては初の5Gに対応する可能性があります。Appleはライセンス料が高いQualcommの5Gモデムを回避したいと独自5Gモデムの開発を数年前から進めてきたとされておりiPhone SEでApple製品としては初めて採用との予測です。
通信速度はQualcomm製と比較するとかなり遅いみたいで通信関連の不具合も懸念事項の一つになります。ただ独自5Gモデムを採用できるからこそiPhone SEは大幅な値上げを避けることができたとの話です。
またApple intelligenceに対応するためにRAM8GBにA18を搭載すると予測されています。ざっくりいえばiPhone 14をシングルレンズに劣化させたけどパフォーマンスを一気に底上げした感じになるかもしれません。
そのためカメラよりもゲームなどパフォーマンスを重視しているユーザー向けのiPhoneに一部アナリストによるとiPhone SEの売り上げ次第で今年Appleがシェア1位を獲得する可能性があります。
何より国内でもかなり売れる可能性があり発表に合わせてiPhone 14は終売になるとの話です。
Sony
次にSonyからは従来通りであればXperia 1ⅦとXperia 10Ⅶが正式発表される可能性があります。ただ一部噂によると今年登場する新型Xperiaは1モデルのみとの話もありますが詳細は不明です。
Xperia 1Ⅶに関しては基礎スペックの底上げの上で使いやすさを重視した一般化を強化する流れになるのかなと思います。一方で個人的に気になる部分としてはXperia 10Ⅶでアスペクト比が変更されることがあるかのか。
Sonyによると現行モデルでアスペクト比を継続した理由は持ちやすさを優先するためとの話です。ただそれだとXperia 1Ⅵは持ちやすさを犠牲にしてもよかったのかと疑問に感じてしまいます。
なので個人的には大人の事情だと思っておりXperia 10Ⅵでデザインを刷新する余裕がなかったのかなと思います。
ただこれでXperia 10Ⅶでもアスペクト比21:9が継続になるとチグハグ感が否めません。また一部噂によるとXperia 5Ⅵがスキップされた理由はディスプレイの供給だっとの噂です。
仮にこの噂が正しいとした場合Xperia 5ⅥはダメでXperia 10Ⅵはなぜ大丈夫だったのか。単純にXperia 10Ⅴ用のディスプレイが大量に残っていただけなのか不明ですが単純に考えるとXperia 10シリーズ用にアスペクト比21:9のディスプレイを仕入れることが難しい可能性もあります。
こうなってくるとSonyとしてはコストをかけて刷新かシリーズ自体は終焉させるのかの2択です。そうなると今年登場する新型Xperiaが1モデルのみになるとの噂とも整合性があるように感じます。
何よりXperia 1Ⅶが出てくる可能性は高く今年で今後のXperiaの方向性が見えてくると思います。Xperiaは直近の情報をみる限り存続させること自体が厳しそうに見えるので頑張ってほしいところです。
Xiaomi
その他SHARPはAQUOS R10やAQUOS wish 5を発表する可能性がありますが詳細は不明です。またawwows We3シリーズも正式発表される可能性がありますが毎年リークはほぼないです。
何よりエントリーやミドルは国内メーカーが中心でフラッグシップは海外メーカーが中心になるかもしれません。あと今年動きがあるとすればXiaomiでローカライズが完璧ならXiaomi 15シリーズの取り扱いがあるかもしれません。
あくまでも勝手な予測ですがXiaomi 15 Ultraは直販版だけでも発売するかなと思います。一方でXiaomi 15が大手キャリアから発売されることがあるのであれば大きな一歩になると思います。
例年通りであればXiaomiがグローバルモデルを発表するのは2月下旬のMWCのタイミングです。そのため早くても3月に何かしらの動きがあると思いますがローカライズが完璧なら高いと思います。
XiaomiによるとローカライズをするだけでXiaomi 15ですら15万円前後になるとの話です。つまりXiaomi 15 Ultraは直販版であっても20万円を超えてくる可能性が高いと思います。
この辺OppoはローカライズせずにOppo Find X8を14万円以下にしたのは英断だったと思います。何よりコスパというイメージ戦略を行ってきたからこそフラッグシップモデルは相性が悪いです。
さらに15万円近くになってしまうとPixel 9やiPhone 16よりも高いので売り上げも限定的になる可能性があります。
ただXiaomiが今後国内市場でシェアを拡大したいならフラッグシップをキャリアで取り扱ってもらって知名度を上げる必要がありますが価格をどう抑えるかが非常に難しいです。
個人的には国内版が発売されるのであれば購入して応援したいところですがどこまでXiaomiが本気になるかはXiaomi 15シリーズの国内販売である程度見えてくる可能性があるかなと思います。
これで国内で大手キャリアから販売になるのであればXiaomiは本気だと考えることができます。ちなみにdocomoに関しては中華系の取り扱いに消極的なので期待しない方がいいと思います。
まとめ。
今回は今年の大手キャリアの春夏モデルに関してdocomoを中心に推測してみましたまたキャリアでは取り扱いがなくてもZenfone 12 UltraやNothing Phone(3)など直販版市場も地味に期待できる感じで国内市場も地味に活発化する可能性があるかなと思います。