何か秘策あり?今後Huaweiはよりグローバル展開を強化へ

四半期ベースとはいえ一度世界1位を獲得したことがあるHuaweiですが、エンティティリストに追加されてからは失速するしかない状況に。グローバル市場はもちろん中国市場でも大きくシェアを落としましたがKirinチップが復活してから大きく状況が変わろうとしています。

今回Phone ArenaによるとHuaweiは今後グローバル展開をより強化する可能性があると報告しているのでまとめたいと思います。

SoCが大きな制限に。

エンティティリストに追加されてからHuaweiはアメリカ企業と取引する場合はアメリカ政府の許可が必要になりました。またアメリカの特許に基づいて半導体を製造しているTSMCとの取引も不可能な状況に追い込まれました。

一方でアメリカがHuaweiへの助け舟として出したのがQualcommとの取引。ただ条件として5G非対応に加え子会社であったHonorの売却です。この条件を飲んでHuaweiは一時期Snapdragonを採用することでモバイル部門を継続していましたがHuawei Mate60シリーズからKirinチップが復活。

合わせて5Gも復活したことから中国市場での注目度も高くなった印象ですが現状だとSoCがネックになっています。

SMICはTSMCとSamsung Foundryに次ぐ世界で3番目に大きいファウンドリですが、7nm未満のノードを使用してチップを構築するために必要な極紫外線(EUV)リソグラフィーマシンを入手することはできません。中国国内の企業がEUVの代替案を開発しない限り、ファーウェイはデバイスの性能とエネルギー効率に関してライバルに遅れをとる可能性があります。

そもそもアメリカの技術を使わず7nmプロセスルールを採用した半導体を製造できていることがすごいのかもしれませんが、QualcommやMediaTekが3nmプロセスノードを採用した半導体を発表している中で、Huaweiは技術的な制約からも半導体部門で大きく遅れをとっており、当面はこの状況が大きく変わることはないのかもしれません。

グローバル展開を強化。

ただ今回の情報によるとHuaweiは今後世界60カ国に販売地域を拡大する可能性があるとしています。ただ注意点としてグローバルモデルであってもGoogleと取引が出来ないためGMSは非搭載の可能性がある。

また製品ページからもHuaweiは搭載SoCの詳細を隠す傾向にあり何ともですがグローバルモデルに関しては中国版と異なり4Gに制限されていることからもSnapdragonを採用している可能性もあります。

少なくともHuaweiをエンティティリストに追加したのはトランプ大統領で再戦したことを考えると、少なくとも同氏の任期中に解除される可能性は低いのかなと思います。

そのためHuaweiにとって厳しい状況はあと最低でも4年は継続することになると思いますが、それでもグローバル展開に力を入れてくることを考えると、製品自体はもちろんApp Galleryで配信されているアプリも充実してきたのかもしれません。

何より今年の5月頃にはHuawei Pura80シリーズが正式発表される可能性がありますが、グローバル展開がどうなるのか非常に気になるところです。

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