2024年はミドルレンジモデルを中心に魅力的な機種が多数追加された印象ですが直販版が中心だったと思います。何よりメーカーが国内市場で売上を拡大するためにはキャリアで取り扱ってもらうことがキーになると思います。
ただキャリアで取り扱ってもらうにも各種条件を満たす必要があり一つはFeliCaの搭載だと思います。今回はPixelにXiaomiにOppoなどスマホにおサイフケータイが本当に必要なのか主観的にまとめたいと思います。
おサイフケータイの必要性が下がった。
2024年で見るとXiaomi 14 UltraやOppo Find X8などおサイフケータイに非対応の機種も展開されています。そこで毎回と話題になるのがおサイフケータイがあるかどうかで個人的には優先度が低いです。
もちろんあった方が便利だと思いますがたまに頂くコメントにあるような至上主義者ではないです。自分が会社員の時は通勤にSuicaを使っていたので対応していた方が便利であったことに違いはありません。
ただその当時でもスマホ自体が対応している必要があったかと言われれば微妙なところで一つ目の理由として自分の住環境だとSuicaで定期券を当時の通勤経路では使えなかったからです。
自分は首都圏の私鉄沿線に住んでいますがSuicaで定期を購入する際は乗るか降りるか片方の駅はJR圏内である必要があり自分が配属される店舗が必ずしもJR沿線とは限らなかった印象です。
また今ではPASMOのアプリがありますが自分が会社員の時はアプリすら存在していなかったです。そのため定期券を購入するなら実物のカードもしくは定期券を買わずチャージしてることが多かったです。
またモバイルSuicaを使っていて残高もこまめに確認していたのでオートチャージ機能も不要です。今はフリーランスになって在宅がメインのためSuicaを使う機会も会社員時代と比較すれば限定的になりました。
そして2つ目の理由として会社員の時代にAndroidとペアリングできてSuicaが使えるスマートウォッチの選択肢がほぼない状況でその当時はGalaxy WatchはSuica非対応でPixel Watchなんか発売されていない感じだったのでスマホ本体が対応していた方が便利でした。
ただ今や定期券機能など一部機能が使えないとはいえスマートウォッチで電子決済が可能になっています。最後に3つ目の理由として普段自分の日常範囲であればスマホ一台と財布なしでも外出が可能ですが旅行など土地勘がない場所にいく場合は結局財布を持ち運ぶことになります。
全部の店舗で電子決済もしくはカードが使えるのであれば問題ないですが現金のみの店舗も地味にあります。そうなると結局スマホだけで完結するのは難しいこともあり個人的にスマホ本体がおサイフケータイに必ずしも対応していて欲しいと思っておらず非対応でもほとんど問題ないです。
また今やはFeliCaに非対応だとしても多くのスマホはNFCに対応しているのでタッチ決済を使えることが多くコンビニなど自分の生活圏内で把握している場所であればおサイフケータイも不要だと思っており個人的にはおサイフケータイの必要性は昔からかなり下がった印象を受けます。
ただこれは海外の人が国内でも電子決済がしやすい環境を作るとなれば当たり前の話です。少なくともiPhoneは発売地域関係なくFeliCaを搭載しているとの話ですが結局使えるのは日本含めたほんの一部市場でタッチ決済が今後主流になるのであればなくても問題ないです。
端末の魅力はローカライズだけではない。
自分がスマホを購入する際に購入基準におサイフケータイに対応しているかは入らないです。少なくともおサイフケータイに対応しているかどうかで選択肢を狭めるのが勿体無いと思います。
どうしても使いたいのであればメイン機種で対応する必要がなく2〜3万円で購入できるエントリーモデルを緊急時の予備用かつ電子決済用スマホとして持ち運んでおけば十分です。
昨年末からOppo Find X8シリーズを使っていますが想定以上に完成度が高くてびっくりしています。おサイフケータイが非対応とか公式サイトで約14万円とデメリット部分がフォーカスされている印象を受けます。
ただ実際に使っているとカメラは想定以上に撮れることに加えズーム性能は同価格帯の中でも強いという感じでPixel 9 ProやiPhone 16 Proなどと比較しても遜色ないどころかむしろ上回っていることもあるのでカメラの取り回しの良さを考えると決して高くはないです。
またAmazonだと12万円ちょいで購入できるなど販路によってはもっと安く購入することが可能です。
さらにDimensity9400を搭載していることに加えOppoがチューニングをかなり頑張ったのか電池持ちにしろ発熱にしろ安定性は抜群で端末自体の魅力に触れずおサイフケータイが非対応とか本体価格が定価だとちょっと高いから候補に入れないのはちょっと勿体無いと思います。
おサイフケータイに対応していないとその機種全てがゴミみたいなコメントもよく見ますがある程度の代替手段が用意されていることからも絶対必要だとは全く思えないのが本音です。
むしろおサイフケータイ含めてローカライズが不十分でも国内市場で最新機種を出してくれるメーカーには本当感謝という感じで個人的にはざっくり言えばチューナー付きのテレビとチューナレスのテレビという感覚で全てのユーザーが必要としていないからこそ非対応でもいい。
むしろ全てのメーカーがキャリアに扱ってもらうことが優先になってしまうとメーカーが最新機種を出す際の障壁になる可能性がありキャリア自身もフラッグシップモデルを中心に販売力が以前ほどない印象を受けるからこそキャリア主軸にすると生き残りは厳しいと思います。
それこそ現状を見ていると将来的にPixelとiPhone以外の選択肢がほぼなくなりそうで怖いです。なのでメーカーが市場での様子見をするためにも直販版の存在は非常に重要だと思っており直販版が必ずしもローカライズを完璧にする必要はないのかなと個人的には思います。
ローカライズのデメリット。
またおサイフケータイ含めたローカライズはメリットもあればもちろんデメリットもあります。まず一つ目としてはローカライズすればグローバルモデル対比でコストが上昇することになります。
これはメーカーの価格設定次第の面もありますがメーカーにとってコストがますことに違いはありません。
なのでXiaomi 14Tシリーズなど国内版の価格が安いですがXiaomi自身が国内市場でシェアを拡大するために利益率を削っている可能性がありキャリアモデルが安いのは販売奨励金をキャリアに払っている可能性がありシェアが拡大すればPixelのように値上げされる可能性もあります。
何よりメーカーとしてはシェア拡大から利益重視に転換する時にローカライズは足枷になるかもしれません。またXiaomi 14 Ultraもローカライズしていれば20万円を超えていたことを明らかにしています。
次に2つ目としては販売時期がグローバルモデルと比較すると遅くなる可能性があります。ただこれはメーカーの言い訳の可能性がありGalaxy Z Fold 6などでみるとローカライズはしっかりされた上で日本以外の第二次販売地域と同じタイミングで販売することができています。
とはいえローカライズがネックになって第一次販売地域に入れていない可能性も否定は出来ません。ほとんどの人は海外スマホを購入することはないと思うのでグローバルモデルと比較して国内の発表時期が遅くても気にならないと思いますが個人的にはグローバルモデルと同時期が嬉しいです。
それこそSamsungはGalaxy Z Fold 6で第二次販売地域になったことで国内発表のタイミングとグローバル発表のタイミングが一緒で発売時期も正式発表から約3週間後と大幅に改善しています。
なのでGalaxy Z Fold 6は海外版を購入しなかった機種としては超久しぶりの機種です。少なくとも自分のような海外スマホを購入することに何の抵抗もない人間からすればおサイフケータイなど個人的に必要性があまり高くないことで発表時期が遅くなるのは嫌です。
そして3つ目としてはアップデートで例えばXiaomiでみると中国/インド/グローバルに日本と大きく4つのモデルに分類されておりアップデートの配信時期にも影響が出てくる可能性があります。
また当たり前ですがメーカーにとって優先度がそこまで高くない市場であればアップデートの配信回数も制限される可能性があり国内向けの対応がちょっと遅いとなりかねないです。
また専用のファームウェアが用意されるということはそれだけコストもかかることになります。ただこれはメーカーによってという感じでGoogleやAppleはグローバルモデルと一律で配信しているので配信時期がバラバラのメーカーこそ影響を受けやすいのかなと思います。
個人的にはスマホが好きで欲しいと思ったスマホは海外版でもいいから早く欲しくなります。
だからこそ国内でも発売されるという流れになるのであればローカライズでコストがまして発売時期も遅くなるというのは単純にデメリットでXiaomiやOppoのように発売時期を優先してほしいところで発売が遅くてグローバル版より高いというのはかなり微妙です。
結局ローカライズが完璧でも時期がずれて高いと直販版で売上を拡大するのは難しいと思います。
まとめ。
Rakutenが契約者数を一気に伸ばしている一方で大手3キャリアの契約者数はそこまで減少していません。このことを考えると1人1回線という感じではなく一人で複数の回線を持っている割合が増えたと思われます。
端末に関しても同様で災害大国だからこそ予備用に一台を今後持っておくのはありだと思います。そして複数台持てる人は役割を分担することで複数台持ちに意味を見出しやすいと思います。
何より以前と比較するとスマホ本体がおサイフケータイに対応している必要性は下がったと思います。もちろんこれはユーザーの使い方次第ですが自分のように代替手段でカバーできることもあります。
何よりおサイフケータイに対応していないからという理由で端末自身の魅力を見えにくくなるのが勿体無いという感じでこれこそ日本メーカーがグローバル市場でほぼ生き残れなかった理由かもしれません。
個人的にはもっとタッチ決済がQRコード決済までとはいかずとも身近になることに期待です。