事前情報からもモバイル部門は非常に厳しい立ち位置になっていることが判明。一部情報によるとSonyはXperia 5シリーズの開発を中国企業に委託したとも言われており、自社でXperia 5シリーズを開発する余裕すらなくなっている可能性があるのかもしれません。
モバイル部門に関しては幸先のよい未来はありませんが、一方で順調なのがイメージセンサー部門です。今回GSM Arenaによるとソニー・セミコンダクチャリングは累計200億枚の画像センサーを出荷したと報告しているので簡単にまとめたいと思います。
急激な成長を遂げている。
今回の情報によるとソニー・セミコンダクチャリングは1980年代にトランジスタの製造を開始して以来、累計200億枚の画像センサーを出荷したことが判明したとしています。
またSonyによると2019年から2024年の間と僅か5年で出荷台数が100億から200億に倍増したことも明らかにしています。そして近年出荷台数が急激に増加している理由としてはスマートフォンで採用されるカメラセンサーが増加していることだとしています。
2017年頃にはデュアルレンズカメラを搭載した機種が登場しており、2019年頃からはトリプルレンズカメラを搭載する機種が増えています。さらに最新世代になるとGalaxy S25 UltraやOppo Find X8 Proなど一部機種はクアッドレンズカメラを搭載しています。
またこれらはリアカメラの話で、ほとんどのスマホはインカメラも搭載しています。少なくとも現状だとインカメラ含めてカメラを4つ搭載している機種が平均的になってきています。
とはいえ今後カメラセンサーを5個や6個搭載する機種が出てくることは考えにくく、Sonyも以前の決算において今後は多眼化ではなくセンサーの大型化が進むことで利益率がさらに改善することを明らかにしています。
ただ雲行きが怪しい部分も。
少なくともSonyはLYTIAという新しいセンサーブランドを開始しましたが、肝となっている2層トランジスタ技術を採用したカメラセンサーの選択肢はほとんど増えていません。
また中華メーカーの最上位モデルはLYT-900を搭載するなど積極的にSony製を採用してくれている印象を受けますが、Sony製から離れているメーカーもいる印象で、何よりiPhoneも一部噂によるとSamsung製を採用するとの話もあります。
あくまでも噂に過ぎませんが、Appleが求める供給量に対してSonyが十分な量を供給出来ないことからSamsung製を採用するとの流れみたいです。Sonyによると工場と熊本/長崎/大分にあるとしています。
何より莫大な需要に対して供給量を安定させることができるかが今後の課題になるのかもしれません。また部門が違うため難しいと思いますが、Xperiaに対してより最新かつ大型センサーを条件良く供給してほしいと思っちゃいます。