国内においてもキャリアはXperiaの取り扱いに消極的になっている印象でXperia 5シリーズに関してはdocomoくらいしか安定して取り扱っていない。一方で最新機種でみるとXperia 1Ⅵにおいてauは一部カラバリをオンラインショップ限定にしています。
少なくともこの流れのままでいくとXperiaはキャリアで販売台数を確保するのも難しくなってくるのかもしれません。今回総務省によると合計7つのXperiaが技術基準への不適合等の事例として行政指導を行ったことが判明したのでまとめたいと思います。
技術基準への不適合等の事例に追加。
今回総務省が12月13日付で技術基準への不適合等が確認された特定無線設備のリストを公開。その中で一部Xperiaが含まれていたことで話題となっています。そして今回リストに追加された機種は以下のようになります。
モデル番号 | 機種名 |
SO-51B | Xperia 1Ⅲ |
SO-53B | Xperia 5Ⅲ |
S0-51C | Xperia 1Ⅳ |
SO-54C | Xperia 5Ⅳ |
SO-51D | Xperia 1Ⅴ |
SO-53D | Xperia 5Ⅴ |
SO-51E | Xperia 1Ⅵ |
今回リストに追加された理由としては工事設計認証を受けた工事設計にないアンテナを使用して電波を発射できる状態にあったからとされています。そのためSonyは電波法(昭和25年法律第131号)第38条の25に規定する工事設計合致義務違反になるとの話です。
ちなみに2024年11月1日時点で工事設計認証を受けたことからも、すでに違反状態ではなく是正されています。気になる部分としてはdocomoのキャリアモデルのみでどの部分が違反だったのか気になるところです。
技適は必要なのか?
単純に今回の対象機種でみると2021年上半期に発売されたXperia 1Ⅲは3年以上違反状態にあったことにあります。逆に言えばアップデートサポート期間中は常に違反状態にあったことになります。
このことを考えると「技適」の制度が中途半端に運用されているようにしか思えず個人的には本当に必要なのか気になるところです。また技適がない製品であっても日本で開封した場合は届出をすることでWi-FiもしくはBluetoothしか使えない。
一方で海外で買って海外で開封して国内に持ち込んで届出をした場合SIMカードを入れることはできるけどWi-FiとBluetoothの接続は出来ないなどちょっと意味が分からないです。
この制限は日本に住む人だけで、海外からの旅行客は全く問題なく、仮に日本に短期滞在している人は技適の存在を知らない可能性があり180日を超えて違法状態で使っている可能性も十分に考えられます。
結局発売されてから3年経過した今になって指導が入るのは中途半端に技適の管理がされているようでされていないことの裏返しだと思います。