すでにSonyは一部市場でAndroid15の配信を開始していますが、直近で手持ちのXperia 1Ⅵに配信されたアップデートは「Android15」ではなくセキュリティアップデートでした。
少なくともこのタイミングでセキュリティアップデートが配信された地域はAndroid15へのアップデートはまだ先の話になると思います。今回Redditにおいて日本市場向けのアップデートが他の市場より遅れている理由について主観的にまとめたいと思います。
他の市場が実験台?
今回以下のように投稿されていることが判明しました。
ソニーは、大きな新しいアップデート69.0をリリースしました。A.2.56(500MB以上)ですが、バージョン番号が示すように、A15でもカメラアプリのアップデートでもなく、11月のセキュリティアップデートです。
日本のニュースサイトによると、来年まで更新はありません。
この投稿に対して以下のような投稿があります。
世界の他の地域がベータテストした後、A15を取得します。
以前より言われていることですが、Sonyはアップデートの開発に十分なデバックを確保するための時間も予算もないことから、先行配信地域をある意味「デバック」していると指摘されています。
それだけ市場によって配信時期がバラバラだからこそ指摘されているのかもしれませんが、Samsungでみても市場によって配信時期はバラバラです。なのでSonyだけが特別ということはないと思います。
国内市場が遅い理由。
2024年の国内市場でみると「おサイフケータイ」に対応するかどうかがキーとなっています。おサイフケータイ含めたローカライズを強化すると、グローバルモデルと比較して専用のソフトを開発する必要があるためアップデートの配信時期は遅れることが明らかになっています。
またアップデートの回数にも影響が出る可能性が高く、何より本体価格も他の市場と比較して高くなりやすいと言われています。何よりXperia 1Ⅵなど国内で発売されているXperiaのほとんどはキャリアモデル/直販版関係なくローカライズがしっかりされています。
キャリアモデルと直販版で対応に違いがあるとすれば「ミリ波」への対応くらいかなと思います。あくまでも推測に過ぎませんが国内市場へのアップデートの配信が遅れ気味なのはキャリアモデル含めたローカライズが原因になっている可能性があります。
例えばこれが香港版に技適をつけただけであればアップデートはもっと早くなるかもしれませんが、今度はキャリアが扱ってくれなくなる可能性があるのでジレンマです。
国内市場において「おサイフケータイ」含めたローカライズは当たり前となっていますが、Felicaチップは日本以外の市場で使える場所は超限定的です。そのため日本専用モデルを用意してあげる必要があり、メーカーからとしても一手間かかる市場という認識なのかもしれません。
また国内での売り上げは「キャリアモデル」が圧倒的だからこそキャリアで取り扱ってもらうために、キャリアの各種条件に最適化する必要があります。ガラケーの時代からキャリア主導で開発を進めてきたことが国内メーカー含めてメーカーを悩ませる種になっているのかもしれません。