Googleが世代を重ねるごとに高価格化していることも影響しているのかXiaomiが国内においてフラッグシップ含めて新製品をどんどん展開していることもあるのかXiaomiの成長が著しく感じます。
なので2025年はスマホ含めてさらに国内展開を強化してくる可能性が高いのかなと思います。今回は同じライカに対応したXiaomi 14 UltraとAQUOS R9 proの比較レビューを主観的にしてみたいと思います。
デザインを比較。
何よりこの2機種はカメラ特化型に加えライカ監修とある意味似ている部分が多い印象を受けます。
まずデザインを確認していきたいと思いますが筐体サイズでみるとXiaomi 14 Ultraが一回り近く小さいという感じで実際に持ち比べてもXiaomi 14 Ultraの方が取り回しが圧倒的に優れている印象で意外とXiaomi 14 Ultraはスリムに収まっていると改めて実感します。
サイドフレームに関しては両機種ともフラット形状を採用していますがXiaomi 14 Ultraは少しでもスリムに見せるためなのかバックパネルが僅かに湾曲しているデザインを採用しています。
そのため本体の厚みはほとんど一緒ですがXiaomi 14 Ultraの方がスリムに見えます。
一方でバックパネルを確認すると好みが分かれるのかなという感じでレザー基調は共通で採用しています。両機種とも背面全てをレザーでカバーしているわけではないですがXiaomi 14 Ultraは左右対象です。
一方でAQUOS R9 proのみ全体的に右側によっている感じなので左右非対称という感じです。おそらくですがXiaomi 14 Ultraはバックパネルのフラット部分のみをレザーでカバーしてデザインとコストのバランスを図っている可能性がありAQUOS R9 proはなぜ不均等にしたのか気になるところです。
何よりAQUOS R9 proは全体的に角ばっている印象でいかにもカメラと分かりやすいデザインだと思います。一方でAQUOS R9 proと比較するとXiaomi 14 Ultraはスマホらしさも意識している印象を受けます。
ただ個人的にはAQUOS R9 proほどデザインが振り切れていた方が物欲を刺激してくれる感じです。
そしてカメラデザインに関しては共通として巨大なサークル型のカメラデザインを採用しています。両機種ともカメラ部分がデカいからこそ安定している感じでテーブルにおいてもガタガタしません。
ちなみに実測値になりますがAQUOS R9 proのカメラバンプは4.7mmでXiaomi 14 Ultraは6.8mmとなっているのでカメラ部分の厚みとしてみるとXiaomi 14 Ultraの方が圧倒的です。
またカメラバンプ込みでみても実測値でみるとAQUOS R9 proの方が2mm程度薄いです。
何よりカメラを意識したデザインを両機種とも採用しながらAQUOS R9 proの方が分かりやすくかんじます。一方でスマホとしてみた場合Xiaomi 14 Ultraの方がバランスがとれている印象を受けます。
ディスプレイを比較。
そしてディスプレイを確認していきたいと思いますがデザイン部分としてAQUOS R9 proはフラットディスプレイに対してXiaomi 14 Ultraはマイクロクアッドカーブを採用しています。
Xiaomi 14 Ultraの方がベゼル部分が細く見えるメリットがある一方でアクセサリーとの相性が出やすく画面内指紋センサー搭載機種だからこそユーザー視点だと余計に面倒に感じるかもしれません。
ただXiaomi 14 Ultraは保護フィルムが標準装着されているのでそこまで問題ないかもです。何よりフラットディスプレイを搭載したAQUOS R9 proとほとんどベゼルは一緒に見えます。
ディスプレイ輝度を比較。
ディスプレイの形状からもXiaomi 14 Ultraの方がちょっとディスプレイが小さく見えますがサイズはほぼ一緒で表示解像度や120Hzのリフレッシュレートに対応と基礎的な部分はほぼ一緒です。
違いある部分として一つ目はディスプレイ輝度でXiaomi 14 Ultraは標準表示で最大1000nitsに対応しています。そしてピーク輝度で3000nitsとスペックでみればXiaomi 14 Ultraの方が明るいです。
海外サイトのディスプレイテストを参考にすると手動調節で710nitsで自動調節で1281nitsのスコアを獲得しています。ただピーク輝度とHDR表示で大きく乖離しておりフラッグシップの中ではちょっと暗めのスコアです。
そして実際に屋内で比較してみるとXiaomi 14 Ultraの方が僅かに明るいという印象を受けます。ただ一概にという感じではなく夜室内でみるとAQUOS R9 proの方が僅かに明るく見える時もあります。
ちなみにカメラのサンプルを撮影しにいった時はXiaomi 14 Ultraの方が僅かに明るい印象を受けます。
コンテンツの見え方を比較。
またYouTubeを再生してみるとXiaomi 14 Ultraの方が明るく感じることが多いです。色味に関しては難しいところで個人的にはXiaomi 14 Ultraの方がハッキリしている印象です。
少なくともディスプレイに関してスペック的な部分では大きな差があるわけではありません。ただ個人的にはXiaomi 14 Ultraの方が明るく感じる時が多いかなという印象を受けます。
基礎スペックを比較。
基礎スペックを確認するとAndroid14を標準搭載は共通ですがXiaomi 14 Ultraの方がメジャーアップデートが1回多いという感じで近々Android15が配信される可能性もあります。
ソフト面に関してはユーザーの好みがあると思いますが個人的にはXiaomi 14 UltraのUIは癖が強いと思っておりピュアに近いAQUOS R9 proの方がまだ違和感なく使える印象です。
ただAQUOS R9 proはカスタマイズ性という部分ではほとんどないと思ってもらった方がいいです。
またローカライズという部分でXiaomi 14 Ultraは不十分でおサイフケータイに非対応です。さらにdocomoでみるとn79には対応していてもB21に非対応なのでユーザー次第かなと思います。
一方でXiaomi 14 Ultraは物理SIMのDual SIM構成になっているので個人的に嬉しいです。何よりXiaomi 14 Ultraはざっくり言えば香港版に技適をつけただけという感じになります。
容量構成を比較。
容量構成に関して両機種とも1モデル構成でXaomi 14 Ultraは空いたストレージを活かして最大22GBの仮想RAMに対応しておりAQUOS R9 proはせめて16GBくらいは欲しかったかもしれません。
とはいえ両機種ともGalaxyやPixelほどAIに力を入れていないのでそこまで問題ないと思います。SDカードスロットは非搭載で搭載SoCは名称が似ていますが地味に違いがあります。
パフォーマンスと発熱を比較。
とりあえず発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。AQUOS R9 proは41度前後でスロットルダウンをかけている感じですがXiaomi 14 Ultraは50度近くまで上がっており内部にかかる負荷がSoCが違うとはいえ大きく異なります。
計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがAQUOS R9 proは32.1/35.2/36.1度でXiaomi 14 Ultraは37.5/41.5/42.9度とXiaomi 14 Ultraは不快な熱さになる感じです。
また持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。
トップスコアでみると大きな差がありますがロースコアになるとそこまで差がある感じではありません。また安定率でみるとAQUOS R9 proは75.3%とフラッグシップモデルの中で安定している方です。
ちなみに計測終了後に外部温度を計測してみましたがAQUOS R9 proは38.2度に対してXiaomi 14 Ultraは48.3度なので放熱性を最大限強化してパフォーマンスを維持しています。
なのでXiaomi 14 Ultraの方が長時間負荷をかけた場合に不快に感じる可能性が高いです。
バッテリー関連を比較。
バッテリー関連を確認すると容量は一緒ですが短期間使った感じだとAQUOS R9 proの方がまだ電池持ちが安定している印象でXiaomi 14 Ultraは海外サイトのバッテリーテストで11時間25分と決して良くないスコアでXiaomi 14 Ultraがちょっと不甲斐ない感じです。
ちなみに充電速度に関してXiaomi 14 Ultraは充電開始30分で93%でフル充電に34分です。電池持ちは悪いですが充電速度で圧倒している印象で電池持ちの悪さもカバーしやすいです。
ただ純正の80Wに対応したワイヤレス充電器は国内で発売されていないので注意が必要です。
その他を比較。
その他IP68にイヤホンジャックなしは共通で生体認証はインカメラを利用した2D顔認証を採用しています。画面内指紋センサーの採用も共通ですがXiaomi 14 Ultraは光学式なのでちょい遅いです。
何よりAQUOS R9 proは超音波式を採用していることもありストレスなく認証することが可能です。そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたが実際に聞いた感じだとXiaomi 14 Ultraの方がまだ高音が分かりやすい印象を受けます。
何より音質にしろ音量にしろはっきりとした差がある感じではなく判断が難しいです。
カメラを比較。
最後にカメラですがSHARPがAQUOS R9 proのセンサーの詳細を明らかにしていません。少なくともメインカメラセンサーは1/0.98インチのLYT-900は共通で採用しています。
ちなみにXiaomi 14 Ultraのみ可変絞りに対応とマニュアル撮影で強さを発揮します。そしてXiaomi 14 Ultraは超広角と2つの望遠で1/2.51インチのIMX858を採用しています。
一方でAQUOS R9 proはセンサーが不明ですが望遠に1/1.56インチのセンサーを採用しています。
またカメラに拘る部分としてAQUOS R9 proはレンズフィルターが装着可能なケースと本体に物理ボタンを搭載したのに対してXiaomi 14 Ultraはバッテリーまで搭載したフォトグラフィーキットを用意していることからもアクセサリーでより撮影体験が向上します。
とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。
今回のサンプルはAQUOS R9 pro/Xiaomi 14 Ultraの順番になっているので予めご了承下さい。
今回は「ライカ」らしさがより強調されるようにXiaomi 14 Ultraは「ライカバイブラント」で撮影していることもあり色味が派手です。またセンサーの差もあるのかXiaomi 14 Ultraの方が黒潰れしている部分が少ないです。
広角で撮影。
Xiaomi 14 Ultraの方が分かりやすい写真を撮影することが可能です。
ボケ感は非常に似ていることを確認することができます。
逆光に近いシーンだとXiaomi 14 Ultraの方がフレアが入りやすいです。
ポートレートで撮影。
ポートレートに関してAQUOS R9 proはズーム倍率が変更することが不可能なのが不便に感じます。
そしてあとあと気づいたので申し訳ないのですがAQUOS R9 proは3倍固定での撮影になりますが今回Xiaomi 14 Ultraは1倍で撮影しているため被写体に寄ることが出来ない感じです。
光学ズームで撮影。
次にAQUOS R9 proは3倍でXiaomi 14 Ultraは3.2倍で撮影しています。
Xiaomi 14 Ultraの方が被写体に寄りやすい印象を受けます。
そのまま遠目を撮影してみましたがAQUOS R9 proの方がノイズが少ない印象を受けます。
やはりAQUOS R9 proの方がクリアに撮れている印象を受けます。
マクロ撮影。
AQUOS R9 proは超広角を利用したマクロ撮影という挙動でXiaomi 14 Ultraはテレマクロで撮影しています。
自分はテレマクロに慣れているせいか被写体によると思いますが臨場感のある写真を撮りやすいです。
望遠で撮影。
最初に3倍で撮影してみましたが、AQUOS R9 proは光学というほどのアドバンテージはないように見えます。
次に6倍で撮影してみましたがAQUOS R9 proはノイズが増えた印象です。
次に10倍で撮影してみましたが、この時点で雲泥の差という感じです。
そして15倍で撮影してみました。
最後に20倍で撮影してみましたがXiaomi 14 Ultraも決してズーム性能が強い機種ではありません。ただそれでもAQUOS R9 proとは雲泥の差です。
超広角(低照度)で撮影。
次に低照度の環境で手持ちかつナイトモードで撮影してきました。
AQUOS R9 proの方が白飛びがしやすい印象を受けます。
広角(低照度)で撮影。
AQUOS R9 proは全体的に露光時間が短いです。
空を撮ろうとするとAQUOS R9 proはフォーカスを迷います。
強い光源があるシーンだとXiaomi 14 Ultraの方がひどい感じに。
望遠(低照度)で撮影。
まずは2倍で撮影してみました。
次に3倍で撮影してみました。
最後に5倍で撮影してみましたがXiaomi 14 Ultraは手ブレがちょっとしやすいです。何よりAQUOS R9 proは1倍なら夜でもそこそこ撮れる印象です。
まとめ。
今回はXiaomi 14 UltraとAQUOS R9 proの比較レビューを主観的にまとめてみました。個人的にはXiaomi 14 Ultraの方が癖はあれどカメラの取り回しは圧倒的に優れている印象です。
ちょっとAQUOS R9 proはハードに対して出来ることが少なく持ち味を発揮しにくいです。なのでよく言えば分かりやすいですが汎用性は今回の比較だと大きく劣る印象です。
ちなみに直販版でみるとAQUOS R9 proは19万4700円に対してXiaomi 14 Ultraは19万9900円なのでAQUOS R9 proはショルダーケースが欲しいなら高くなる感じです。
個人的にはカメラを求めて買うならXiaomi 14 Ultraの方が使いやすいかなと思います。