SonyによるとXperia 1Ⅵでは「ユーザビリティ」の改善を意識した進化を採用。その一つとして電池持ちの改善で、ネットではディスプレイのスペックが退化したから電池持ちが改善するのは当たり前との指摘が多いですが、それだけでここまで電池持ちが改善するはずがない。
つまりそれだけSonyは拘ったチューニングが採用しており、歴代Xperiaの欠点だった安定性を大幅改善しています。今回GSM ArenaがiPhone 16 Pro Maxのバッテリーテストの結果を公開していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。
iPhoneから逃げ切った。
歴代Xperia 1シリーズで見るとiPhoneの最上位モデルには電池持ちで全く及ばないという感じでした。執筆時点でiPhone 16 Pro Maxのレビュー記事は公開されていませんがバッテリーテストのスコアのみを確認することが可能になっており、まとめると以下のようになります。
バッテリー容量 | スコア | |
Xperia 1Ⅵ | 5000mAh | 17時間27分 |
iPhone 16 Pro Max | 4685mAh | 17時間18分 |
Galaxy S24 Ultra | 5000mAh | 13時間49分 |
Pixel 9 Pro XL | 5060mAh | 12時間32分 |
もちろんユーザーの使い方によって印象が変わると思いますが、自分の使い方だとGalaxy S24 Ultraのスコアでも電池持ちは十分に感じます。その中でもXperia 1Ⅵは明らかに「異常」だった印象です。
そしてiPhone 16 Pro Maxも「異常」の仲間入りを遂げた感じです。ちなみにAppleの発表によるとiPhone 16 Pro Maxは前モデル対比で電池持ちの改善をアピールしており、iPhone 15 Pro Maxの同サイトにおけるバッテリーテストのスコアは16時間1分なので大幅に改善したことになります。
10月以降に登場する中華メーカー次第ですが、当面はiPhone 15 Pro Maxのスコアすら抜かされないように思える中で、Xperia 1Ⅵは見事逃げ切った感じです。
あとはカメラを頑張れ。
少なくともAppleがiPhoneを中心に築き上げた「エコシステム」に勝てるAndroidメーカーは皆無です。この流れは今後も変わらないと思っている一方で、iPhone自体はエコシステムありきで端末自体のスペックはそこまで強くない印象を受けます。
Xperia 1Ⅵでは良くも悪く「一般化」したことで、歴代と比較すれば多くのユーザーが受け入れやすいデザインに安定性を実現しています。そして今後の課題としては先日の記事にもまとめさせて頂きましたがカメラの一般化です。
歴代のように「機材」の側面が薄くなり、スマホらしさが強調された一方でXperia 1Ⅵのカメラは中途半端に機材的な側面が残っている印象を受けます。なのでスマホらしいカメラに進化することでiPhoneにより対抗できるようになると思います。
個人的にはαシリーズで撮った写真や動画の方がXperiaで撮った写真や動画よりも加工感が強く感じる時もあります。そのため「現実をより忠実に」とかαらしい写真や動画を撮れるというコンセプトを継続したままスマホらしさを強化することは可能なのかなと思います。
特に低照度の環境だとiPhone 16 Pro Maxと比較して劣るので、もっとわかりやすい写真が撮れるように進化することに期待です。