撤退が見えてきた可能性も。Xperiaは今後も存続することができるのか

先日の情報からもSonyによると今年は「Xperia 5シリーズ」から最新機種を正式発表することはないことを明らかにしています。つまり噂されていた「Xperia 5Ⅵ」が正式発表されることはないことになります。

何よりすでにアカウントを削除してしまったZackbuks氏の指摘が的中していたことになり、同氏には別アカウントでもいいので復活してほしいところです。今回はXperiaが今後も継続することが出来るのか主観的にまとめたいと思います。

すでに役目を終えた可能性。

Xperia Z3頃がピークだったXperiaですが、それ以降Xperia Xシリーズに現行シリーズと命名規則を変更するなどしても売上の減少はとまらず。さらに2023年において日本市場向けの出荷台数は前年対比で40%も減少していることが判明しています。

少なくともモバイル部門は10年以上苦戦している状況の中で、以前からよく質問されていたのが「モバイル市場から撤退することはないのか?」。少なくともこの質問に対してSonyは5G含めた通信技術強化のためにモバイル部門は継続すると発言しています。

一方でZackbuks氏によると以前Sonyが発表した5GトランスミッションがXperiaで培われた通信技術を最大限反映させたものだと指摘しています。そして合わせてXperiaの役目は終えた可能性があるとも指摘しています。

少なくとも以前よりXperiaをより多く売るために存続していたのではなく自社製品の通信関連技術のためとなれば、Sonyとしてはモバイル部門を存続させることに固執している可能性は低いと思います。

また先日の決算発表からもモバイル部門に求めることは「利益率」の改善であり、存続が最優先ではない可能性があることに。

第3フェーズに入った可能性。

またスマホに限らず多くのメーカーが市場から撤退するまでに大きく4つのフェーズがあると指摘されています。

撤退までのフェーズ
コストの問題からも必要なコンポーネントを確保出来なくなる
ラインナップを削減する
新製品を導入する頻度が落ちる

以前リーカーが指摘した通りであれば、少なくともXperia 5シリーズのアップデートがスキップされたことはかなり厳しい状況にある可能性があります。一方で一部噂によるとSamsungの工場の問題からXperia 5Ⅵ用のディスプレイを確保出来なかったとも言われています。

さらに今後Xperia 5シリーズは中国企業に開発を委託したとも言われており、今後継続はしたとしてもXperiaはどんどんSonyの手から離れていく可能性があるのかなと思います。

何より現時点でみると、いよいよモバイル市場から撤退してもおかしくない可能性が出てきます。

Xperia 1シリーズは値上げされる可能性。

従来であればXperia 1シリーズとXperia 5シリーズでは同じSoCを採用することでコストカットしていた可能性があります。ただ来年以降Xperia 5シリーズが存続しない。もしくは別のSoCを採用するとなった時にXperia 1シリーズ向けのSoCのコストカットが難しくなります。

事前情報によるとSnapdragon 8 Gen 4はTSMCへの需要過多の影響から値上げされると予測されており、多くのメーカーはSoCのコスト増加を吸収しきれず多少なりとも値上げする可能性があります。

規模の経済を使える中華メーカーですら厳しいと言われている中で販売台数がかなり限定されているXperia 1シリーズはコストを吸収しきれない可能性があります。さらに値上げとなれば販売台数はより限定的になる可能性があります。

現時点でSonyがモバイル部門についてどのように考えているのか不明で、Xperia 5シリーズから今後最新機種を出すとも言っていませんが。最悪の場合は終焉した可能性があり、来年の5月頃にいつも通りに新型Xperiaが発表されるかも不明です。

ただIMEIデータベースにおいて3種類の未発表Xperiaが見つかっています。製品化されるかは別としても開発はしているので頑張って踏みとどまってほしいように感じます。

最新情報をチェックしよう!