一般向けの進化を遂げたのに。Xperia 1Ⅵで命名規則を変更しなかった理由が判明

国内の大手キャリアからは6月上旬より発売予定となっているXperia 1Ⅵですが例年と比較して正式発表時期が遅かったこともあり発表から発売までのタイムラグは改善。

また直販版に関してもキャリアモデルとのタイムラグが2週間程度まで改善しているのは大きな進歩です。今回は一般向けに進化したXperia 1ⅥがなぜXperia 1シリーズの命名規則を継続したのか理由が判明したのでまとめたいと思います。

開発者側のコンセプト。

Xperia 1から始まった現行シリーズの大きなコンセプトの一つとして「好きな人にとことん好きになってもらえるように」というものがあります。つまりニッチ路線でも本当に好きだと思う人に刺さる仕様を目指したのが現行シリーズの大きな特徴。

一方でXperia 1Ⅵで見るとアスペクト比や表示解像度の変更に加えディスプレイスペックの底上げ。さらに電池持ちの改善やカメラUIのシンプル化など今までとむしろ真逆で多くの一般ユーザーに好きになってもらえるような進化を遂げた印象を受けます。

なので既存ユーザーからすれば「Xperia 1シリーズ」ではなく命名規則を完全に新しいものに変更する。もしくは「Xperia 3」や「Xperia 4」など違うシリーズにした方が分かりやすかったのでは?と個人的に思っていました。

同じXperia 1シリーズなのに前モデルとコンセプトがほぼ逆に見えるからこそユーザーの評価も分かれやすい。

ただ先日参加させて頂いたXperia 1Ⅵの国内イベントにおいてXperia 1Ⅵで命名規則が継続した理由として開発者視点でのコンセプトはXperia 1ⅤでもXperia 1Ⅵでも変わっていないから。

Xperia 1シリーズは「1から生まれ変わるXperia」という意味で「Xperia 1」となっており、合わせて商品を開発する際に「クリエイター」からのフィードバックを元に進化させていること。

スペックだけみれば一般向けになったように見えますが、開発のコンセプトとしてみれば今のクリエイターが望んでいることを元に進化させたのがXperia 1Ⅵなので命名規則は変更させなかったとしています。

この開発者側のコンセプトを知るだけでも命名規則を継続したことに納得できます。

一方でXperia 5シリーズは存続が厳しいかも。

Xperia 1Ⅵを実際に触った印象としては前モデル対比で横幅ましているため持ちにくくなっています。ただPixel 8 Proのような大型モデルを使っている人からすれば特段問題なく、むしろめちゃくちゃ軽く感じるなど今使っている機種によって評価が変わると思います。

ただ一方でサイズ感が大きな特徴だったのがXperia 5シリーズで、Xperia 1Ⅵにそのほとんどの良さを持ってかれた感じになります。またXperia 1ⅥのディスプレイがFHDに変更になったなど前モデルと比較して差別化するのが難しくなっている。

このことを考えると大きな違いとしてはサイズ感くらいになる可能性があり、むしろ上半期と下半期に分けて発表する必要性もなくなります。仮に出すとしてもXperia 5シリーズはGoogleでいうPixel 8aなどaシリーズのような立ち位置になってしまいます。

Xperia 1Ⅵが一般向けの進化を遂げたからこそXperia 5シリーズを出しにくくなったことに違いはなく、事前情報にあるようにXperia 5シリーズがカットされたとの情報とも整合性があるように見えます。

Xperia Zシリーズからsonyは下半期に新型Xperiaを出さなかったことはないので今年の後半にも何かしらの新製品を出すのではないかなと思いますが、それはXperia 5シリーズではないのかなと思っちゃいます。

取材協力:ソニーマーケティング

最新情報をチェックしよう!