先日に正式発表されたGoogle Pixel 9シリーズですが詳細はまだ分からない部分も多いですがスペックで見れば前モデル対比で品質が改善している可能性が高いです。
何より近年のGoogle Pixelはソフトにしろハードにしろ「品質」が大きな課題となっていることからPixel 9シリーズで少しでも改善されていることに期待です。何よりハード面のスペックに関しては他社と比較すると大きく見劣りしにくくなってきた印象を受けます。
今回はGSM ArenaによるとGoogleがPixel 9シリーズでQi 2に対応させなかった理由を明らかにしたのでまとめたいと思います。
非対応にした理由。
個人的に噂が出てからPixel 9シリーズで対応すると非常に期待していたのがQi 2です。現状だとAndroidで対応している機種は1つのみとなっており主要メーカーは対応していない感じです。
その中でGoogleはPixel 9シリーズで先行して対応するかと期待していましたが実際には非対応です。そして今回の情報によるとGoogleはQi 2が非対応にした理由として以下のようにコメントしていることが判明しました。
古いQiプロトコルは市場でより容易に入手可能であり、Qi2に切り替えることに具体的な利点はない
Qi 2に対応する大きなメリットの一つとしては充電器とデバイス間のより良いアライメントによって達成される充電効率の改善とエネルギー損失の低減だとされています。
少なくともQi 2に対応して発生するメリットがGoogleにとってそこまでのメリットではないと判断することが出来ます。ちなみにPixelで見るとQi対応充電器の場合は最大で12Wで充電可能に対してQi 2対応充電器は規格上であれば最大15Wの充電が可能となっています。
つまりQi 2に対応したところで充電速度が大幅に改善するわけではなく、Pixel 9 Pro XLやPixel 8 Proで見るとPixel Standを使うことで最大23Wの充電が可能と充電効率という面ではQi 2に変更する必要性はないのかもしれません。
それよりも世界全体で見た時にQi 2対応アクセサリーよりQi対応アクセサリーの方が圧倒的に普及していることを考えると無理に最新規格に対応する必要はなかったのかもしれません。
実情は分からない。
Appleは世界でもトップクラスの売上を誇ることからも「MagSafe」対応のアクセサリーは世代を重ねるごとに充実しています。つまりQi 2対応のアクセサリーがどんどん充実していることになりGoogleも先行投資する価値は十分にあったのかなと思います。
Androidユーザーでもマグネットが内蔵されたケースを購入したりマグネットリングを購入することで擬似的にMaSafe化しています。そこまでして使うユーザーは限定的なのかもしれませんが、そのようなニーズが増えていることに違いはないです。
またGoogle公認のパートナーであるベルロイのPixel 9シリーズ用アクセサリーはマグネットが内蔵されており、その他同じく公認パートナーであるSpigenからも同様の製品が出ています。
言ってしまえばアクセサリーでカバーすることが出来ることから本体自体はコストをかけてまで対応しないとの判断の可能性もあります。何よりPixel 9シリーズはアメリカ現地で見ると値上げとなっており前モデル対比で薄型化したことからも内部スペースにあまり余裕がなかったのかもしれません。
ただGoogleは今後iPhoneからシェアを奪うためにもプレミアムモデルの強化に尽力していくとの話。プレミアムモデルを好むユーザーであれば非対応で安いことよりも対応で高い方が好むかもしれません。
何よりQi 2に非対応だったことにはかなり否定的な評価が多い印象です。