Oppo Find X9 開封レビュー。Proに匹敵する国内最強の無印

先日にOppoは国内で新製品発表会を開催して国内初のDimensity9500搭載機種であるOppo Find X9を正式発表しましたが今年はローカライズに力を入れたからこそ遅れた感じです。

今回はOppo Find X9を購入したので開封レビューをしつつ前モデルやOppo Find X9 Proと比較してみたいと思います。

開封。

まず開封をしていきたいと思いますが今回購入したのは数量限定となる特別セットになります。ただ新製品発表会で展示されていた限定パッケージではなくバラバラに入っていた感じです。

とりあえず本体を開封していきたいと思いますがグレーを基調とした化粧箱自体は変わらずの印象を受けます。

そして付属品を確認していくとUSB-Cケーブル。

次にSIMピンに説明書はお馴染みです。

ただ前モデルと異なる部分として最大80Wの電源アダプターが同梱されているのは嬉しいところかなと思います。少なくとも執筆時点で公式オンラインショップをみても電源アダプターの単体販売はないです。

正確に把握していないですが以前までは単体販売されていたのが売れ行きが悪かったのか終売になったとされています。ただOppo Find X9を購入することで付属してくるので逆に貴重なのかなと思っちゃいます。

そしてもう一つありがたい部分としては専用ケースもしっかりと同梱されていることです。

今回購入した特別セットはあまり関係ないですが中華系の機種はアクセサリーの選択肢が乏しいことが多い中で本体の購入に合わせて付属してくれるのは多くのユーザーにありがたいところです。

また開封時点で保護フィルムも標準装着されているのも北米系のメーカーにはないので嬉しいです。Oppo Find X9自体はフラットディスプレイですが画面内指紋センサーを搭載しています。

なので仮にサードパーティ製に貼り替える場合は指紋認証対応のものを選ぶ必要があります。何より特別セットではなくても付属品が充実しているのはGalaxyやPixelにはない魅力です。

デザインを確認。

次にデザインを確認していきたいと思いますがスクエア型の採用で個人的にはより好みに進化しました。まず本体上部を確認するとアンテナスリットにマイクくらいで非常にスッキリした印象を受けます。

そして本体左側面を確認するとSnap Keyと呼ばれる簡単に言えばショートカットボタンを搭載しています。

次に本体右側面を確認すると音量ボタンに電源ボタンとAndroidではお馴染みの配置に感じます。

最後に本体下部を確認するとマイクにUSB-CにスピーカーグリルにSIMトレイとお馴染みです。サイドフレームはアルミかつフラット形状にマット仕上げと質感はかなり高めの印象を受けます。

そしてバックパネルを確認するとフラット形状かつマット仕上げで全体的に質感は高めです。カラバリは国内においてはブラックとグレーの2色展開で今回購入したのはグレーになります。

ちなみに大陸版だとレッドとホワイトを足した合計4色展開で個人的にはレッドが欲しかったです。

Oppo Find X8と比較。

次にOppo Find X8と比較してどのような進化を遂げたのかざっくりと確認したいと思います。まず筐体サイズを確認すると縦横は一緒ですが本体の厚みに関してはOppo Find X9が増加しています。

とは言っても0.1mmなので実際に比較しても正直分からないレベルの違いしかない感じです。また本体が約10g重くなったことでOppo Find X9の方がずっしり感は強くなった印象を受けます。

そして物理ボタンが地味に変更されており本体上部に関してOppo Find X9はかなりスッキリした印象を受けます。

さらに本体左側面に関して前モデルはスライド式かつマナーモードへの切り替えがメインでした。一方でOppo Find X9はショートカットボタンになったので汎用性はかなり高くなりました。

もちろんSnap Keyの設定から従来通りマナーモードへの切り替えを選択することも可能です。

そして背面を確認するとOppo Find X9はカメラ部分が小型化したことに加えLEDフラッシュもカメラ部分にまとまったこともありデザイン全体がより引き締まった印象で個人的にありです。

ちなみにフィルム装着の状態で本体の厚みを計測してみるとOppo Find X8は11.3mmでOppo Find X9は11.5mmでOppo Find X9 Proは12.6mmと全体的に薄めの印象です。

少なくともOppo Find X9とOppo Find X8はカメラバンプがほとんど一緒という感じです。

Oppo Find X9 Proと比較。

あとは個人的に気になりませんがOppo Find X9は無印の中では大きめなのかなと思います。とはいえOppo Find X9 Proと比較してみるとディスプレイサイズの差以上に違いを感じます。

やはりOppo Find X9 Proと比較すればなんだかんだコンパクトにまとまっている感じです。

あとはデザイン上の違いがあるとすればOppo Find X9 Proは本体右側面にカメラ用のセンサーを搭載しており汎用性は高くなりますが個人的にはカメラの起動時くらいしか使わないです。

またカメラ部分においてOppo Find X9はHのロゴを囲むようにLEDフラッシュを搭載していますがOppo Find X9 Proはカメラフレームの外側にLEDフラッシュがあるので地味に違います。

普段大型モデルを使っている自分からすればOppo Find X9でも十分に取り回しがいいです。何よりデザインが自分好みに進化したのは嬉しいところで残念な部分はカラバリくらいかもです。

ディスプレイを確認。

次にディスプレイを確認していきたいと思いますがスペック部分では進化を感じられないです。まずデザイン部分と重複しますがOppo Find X8は1.45mmに対してOppo Find X9は1.15mmです。

実際に比較すればベゼルがスリム化されていることを確認出来ますが前モデルでも十分にスリムかなと思います。

そしてディスプレイサイズや表示解像度に画素密度にアスペクト比などは一緒となっています。また耐久性の部分においてGorilla Glass 7iも共通化されているのでほとんど一緒です。

コンテンツの表示を比較。

一方でYouTubeを再生してみると設定は一緒のはずですが色味が全然違うことを確認できます。Oppo Find X9が暖色寄りというべきかOppo Find X8が寒色寄りというべきかわからずです。

比較する前までは分かりやすい違いなんてないと思っていたのでちょっとびっくりした感じです。

ディスプレイ輝度を比較。

またディスプレイの視認性に直結する部分としてディスプレイ輝度ですがHD表示をする場合は大幅にマイナスとなっていますが太陽の下でのピーク輝度は前モデルが1600nitsに対してOppo Find X9は1800nitsと僅かに改善しており実用性をより重視して強化したのかなと思います。

ちなみに海外サイトのテスト結果を参考にするとOppo Find X8は自動調節で1364nitsです。

実際に屋内で比較してみるとほとんど差がない印象ですが屋外でカメラサンプルを撮影した時はOppo Find X8の方が僅かに明るく感じる程度でそこまで分かりやすい違いはないという印象でした。

一応参考までに同じピーク輝度に対応しているOppo Find X9 Proは自動調節で1803nitsです。

実際に比較してみても同程度の明るさがでているのかなという感じで一時期のようにピーク輝度で勝負するのではなく実用性重視という印象であとは暗い部屋での目の負担を下げるために最低1nitまで落とすことが可能とオールシーンで見やすいディスプレイに進化した印象です。

ちなみにOppo Find X9 Proと違いがあるとすればGorilla Glass Victus 2の採用です。

何よりディスプレイはスペックでみると飽和している印象で正直そこまで明確な進化を感じないです。ただデフォルトの設定のままだと色味が正直真逆と言えるくらい違うので好みが分かれるかもしれません。

基礎スペックを確認。

そして基礎スペックを確認していきたいと思いますが標準搭載しているバージョンは異なります。一方で国内モデルで見ればの話になりますがアップデートサポート期間に注意が必要かなと思います。

Oppo Find X9は最低となりますがメジャーが3回にセキュリティが4年となっています。仮に最低期間しか対応しなかった場合は前モデルの方がサポート期間が長いことになります。

ちなみにOppo Find X9は最大でもメジャーが5回にセキュリティが6年になるのかなと思います。

ローカライズに差。

何よりアップデートサポート期間に違いが生じた理由としてはローカライズの差だと思います。Oppo Find X9はおサイフケータイに対応した一方で日本専用のファームウェアが必要になりました。

その結果コストカットが必要になりアップデートサポート期間が犠牲になった可能性があります。

ここはユーザーによって評価が分かれるところで個人的にはおサイフケータイなしでも良かったです。ちなみにOppoによると電子マネー市場においておサイフケータイのシェアは徐々に低下しているとしています。

ただない不安よりもある安心を優先した結果おサイフケータイに対応させたとしています。

Oppo AIを確認。

そしてAIに関して前モデルにColorOS16が配信されたことでほとんど差がない状態になりました。ただ自分が愛用しているマインドスペースはSnap Keyに割り当てが出来るOppo Find X9の方が便利という印象で前モデルは起動させる際にちょっと不便に感じることが多いかなと思っちゃいます。

ちなみにマインドスペースは短く押せば表示されている画面を保存することが可能という感じで長押しをすればオーディオや音声を保存することが可能とSnap Keyと合わせた方が便利です。

容量構成を確認。

そして容量構成に関して数字上は一緒ですがOppo Find X9はUFS4.1に強化されています。また空いたストレージを利用した仮想RAMに対応しており最大RAM28GBまで拡張が可能と変わらずです。

そして発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。

発熱とパフォーマンスの持続性を確認。

3機種のスコアをそれぞれ1回目/2回目/3回目とまとめてみましたがスコアにそこまでの差はない印象を受けます。計測終了ごとに外部温度を計測したところOppo Find X8は37.1/41.4/41.3度に対してOppo Find X9は39.7/44.2/45.9度でOppo Find X9 Proは37.5/44.2/45.9度です。

Oppo Find X9は開封初日に計測したこともあり3機種の中でも最も発熱しやすい印象を受けます。

ほぼ間違いなく前モデル対比で発熱しやすくなっておりOppo Find X9 Proと比較すれば筐体サイズが小さい分排熱が苦手な結果発熱がしやすくなった感じで今後様子見が必要です。

そしてパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wilde Life Stress Testをしてみました。

トップスコアで見ればOppo Find X9シリーズの方が僅かに上でありながら安定率はほぼ一緒です。ちなみに計測終了後に外部温度を計測したところOppo Find X8は35.8度でOppo Find X9は39.1度と実際に持ち比べた際に明確に発熱に差を感じるのでSoCがちょっと暴れ馬の印象です。

バッテリー関連を確認。

バッテリー容量に関して前モデル対比で約1400mAhも増えているのはちょっと恐ろしいところです。これだけバッテリー容量が増えているのであれば重さが10g増しても十分に許容範囲だと思います。

ちなみに海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にすると前モデルは13時間58分です。一方でOppo Find X9に関しては残念なことに公開されていませんが改善されている可能性は十分にあります。

ちなみにOppo Find X9 Proは7500mAhのバッテリーで22時間弱のスコアと前モデル対比で7時間近く改善しているのでOppo Find X9も5時間近くスコアが改善していてもおかしくはないです。

今後使って様子見をする必要がありますが仮に18時間近くまでスコアが改善しているのであればiPhone 17 Pro MaxやXperia 1Ⅵなど電池持ちが良いとされる機種よりも優秀なことになります。

そして充電速度に関して前モデルは充電開始30分で70%でフル充電に要した時間は52分です。ちなみにOppo Find X9 Proは充電開始30分で54%でフル充電に要した時間は67分です。

Oppo Find X8 Proがフル充電に53分だったのでバッテリー容量が増えた分充電時間も長くなっておりOppo Find X9に関してもおそらくですが充電時間は1時間を超える可能性があります。

その他を比較。

そして防水防塵に違いはなくインカメラを利用した2D顔認証に対応というのも共通です。ただOppo Find X9は超音波式画面内指紋センサーに進化しており認証の位置含めて改善しています。

そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。音質にしろ音量にしろOppo Find X9は前モデル対比で明らかに改善していることを確認することが出来ますが、やはり筐体サイズの差も影響しているのかOppo Find X9 Proと比較すると余裕がないです。

カメラを確認。

次にカメラに関してトリプルレンズカメラ構成というのは前モデルから変わっていません。また前モデルと超広角とWプリズム機構を採用した望遠は変わっていませんが広角は刷新されています。

Oppo Find X9はLYT-808を搭載したことでセンサーサイズの大型化により受光量が大幅に増加しています。一方でOppo Find X9 Proは広角に1/1.28インチにLYT-828に望遠には1/1.56インチのHP5の搭載とセンサーの数は一緒ですがセンサーサイズに地味に差がある印象を受けます。

とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはOppo Find X8/Oppo Find X9/Oppo Find X9 Proの順番になっているので予めご了承下さい。

気になる部分としては色味がそれぞれで異なることに加え、Oppo Find X9 Proは地味に白飛びしています。

広角で撮影。

上から順番に明るく撮れていることを確認することが出来ます。

今回試した感じだとOppo Find X9はちょっと被写体に寄りにくい印象でした。

Oppo Find X9シリーズの方が全体的に明るく撮れる一方で色味もより現実寄りの印象を受けます。

ポートレートで撮影。

1倍の時点でなぜかOppo Find X9が一番被写体に寄りにくいです。

とはいえそこまで取り回しに差を感じるわけではありません。

次に2倍で撮影してみました。

2倍になると分かりやすく色味に違いが出る印象です。

そして3倍で撮影してみました。

望遠画角になるとOppo Find X9は顕著に被写体に寄れない印象です。

マクロモードで撮影。

3倍の画角とはいえ思っていたよりは被写体によれる感じです。

マクロモードでも色味に違いがあるのが面白いところです。

望遠で撮影。

まずは光学となる3倍で撮影してみました。

次に6倍で撮影してみましたがOppo Find X8はちょっとノイズが増えた印象を受けます。

そして10倍で撮影してみましたがOppo Find X8は色潰れも発生している感じです。

次に20倍で撮影してみましたがOppo Find X8は明確にノイズが出てきた一方でOppo Find X9 Proははっきりと安定していることを確認することが出来ます。

そして30倍で撮影してみましたが、Oppo Find X9 Proが圧倒的にノイズが少ないです。

次に50倍で撮影してみましたが、Oppo Find 9はまだOppo Find X8と比較すればマシという感じです。

最後に100倍で撮影してみましたがAIズームになるため補正がかなり強めの印象を受けます。こうなると逆にあまり差がない印象を受けます。

光学ズームで撮影。

次に光学となる3倍で撮影してみました。

Oppo Find X8とOppo Find X9は同じセンサーでも色味が違うことを確認することが出来ます。

そのまま倍率を変えずに接写をしてみました。

相変わらずOppo Find X9でも被写体に寄りにくくOppo Find X9 Proと比較すれば取り回しに雲泥の差があります。

次に10倍で撮影してみました。

思っていたより画質自体に差はないですが3機種とも色味が異なります。

そのまま10倍のままで接写をしてみました。

3倍の時と比較すればOppo Find X9はまだ被写体に寄りやすい印象を受けます。

超広角(低照度)で撮影。

次に低照度の環境で手持ちかつナイトモードでサンプルを撮影してきました。

Oppo Find X9の方が白飛びが抑制されている一方で3機種ともちょっと手ブレが気になった感じです。

広角(低照度)で撮影。

やはり広角になってもOppo Find X9シリーズの方が白飛びが抑制されています。

また広角だとより顕著にOppo Find X9シリーズの方が現実寄りの色味で撮れていることを確認することが出来ます。

望遠(低照度)で撮影。

まずは2倍で撮影してみました。

次に光学となる3倍で撮影してみましたがOppo Find X8はちょっとノイズが多い印象で、Oppo Find X9 Proは全体的に白っぽくなっておりOppo Find X9が一番安定している印象を受けます。

最後に6倍で撮影してみましたが、僅かに白く抜けているとはいえOppo Find X9 Proが一番クリアに撮れている印象です。ただOppo Find X9は前モデル対比でしっかり改善していることを確認することが出来ます。

特別セットを確認。

最後に特別セットを確認していきたいと思いますが一つ目としてはAIRVOOCです。マグネット式のワイヤレス充電器で最大50Wで充電可能と国内でみれば最強クラスだと思います。

また充電時の発熱を抑制するための冷却ファンを搭載しているからこ充電速度が速い感じです。

3-in-1 Magnetic Selfie Stick

次に2つ目としては3-in-1 Magnetic Selfie Stickで簡単に言えば自撮り棒です。

本体自体をマグネットで装着するタイプとなっており純正ケースとの組み合わせならしっかりと固定される感じでまた自撮り棒自体をミニ三脚の状態で使うことも可能です。

さらに意外だったのがBluetoothでペアリングすることが可能でセルフィースティックからカメラボタンをはずすことも出来るので遠隔でシャッターをきったり録画を開始可能と意外にもマルチに使える感じでここまで使えるのであればこの値段でも悪くないという感じです。

何よりOppo Find X9は本体にマグネットを内蔵していないためマグネット内蔵のケースが必須になりますが純正アクセサリーとして用意されているので気になる人は買うべきだと思います。

残念な部分としては国内展開だと1色のみでケースと合わせるなら本体もブラックの方がいいかもしれません。

まとめ。

今回はOppo Find X9の特別セットを購入したので開封しつつ比較レビューをしてみました。直販版の14万9800円という価格は前モデルから1万円も値上がりしているので高くみえるかもしれません。

ただローカライズが強化された上で1万円程度の値上げに留まっているのはポイントの一つで何より512GBという容量で見ればGalaxy S25とほぼ一緒でiPhone 17よりむしろ安いです。

さらにRAM16GBは他の無印だと選択出来ないので付加価値が高い上に特別セットであれば実質2万円の値引きと一緒という感じなので13万円弱で買えると考えれば安いかなと思います。

ただ自分が購入した特別セットは品切れで執筆時点ではワイヤレス充電器なしのパターンのみ在庫が残っている感じで、これも数量限定なので気になる人は早めにチェックすることをおすすめします。

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