REDMAGIC 11 Pro 開封レビュー。3つの「ない」でむしろ最強に

最新SoCの発表時期が徐々に前倒しになっている影響もあるのか年末でも新製品が続々と登場している印象を受けます。スマホ好きにはありがたい感じでメーカーとしてはホリデーシーズンに被せて売り上げを拡大する狙いもあるのかもしれません。

今回REDMAGICからREDMAGIC 11 Proをお借りすることが出来たので開封レビューをしたいと思います。

開封。

まず開封をしたいと思いますが前モデルと同様にシックなデザインで高級感を感じます。

付属品を確認すると説明書にUSB-CにSIMピンが入っているのはお馴染みとも言えます。

ただ最大80Wの充電に対応した電源アダプターが同梱されているので個人的にはありがたいと思います。

また専用ケースも同梱されており半透明かつサイドはしっかり保護するタイプで良さげです。

ただ付属品のケースに関してはマグネットがないのでマグネット対応アクセサリーを使いたい場合は純正品含めて別途購入する必要がありますが付属品のケースでも十分な質感です。

また開封時点でスクリーンプロテクターが標準装着されているので付属品で最低限揃います。今や電源アダプターをカットするのは当たり前ですが充電速度の高速化によって充電規格がどんどん複雑化している印象を受けます。

なのでユーザーにとってはどの電源アダプターにどのケーブルを使っていいのか分かりくいです。その中で付属として同梱されていると分かりやすく最大速度で充電出来るのは魅力に感じます。

デザインを確認。

そしてデザインを確認していきたいと思いますがガジェット感全開という感じで堪らないです。まず本体上部を確認するとマイクにアンテナスリットにイヤホンジャックを搭載しています。

そして本体左側面を確認すると通気口くらいで本体右側面を確認すると音量ボタンに電源ボタンを搭載しています。

またゲームモードを起動できるスライドと感圧式のショルダートリガーを搭載しています。

あとは通気口も搭載しており本体右側面は他社の機種と比較すれば密度がかなり高いと思います。

最後に本体下部を確認するとUSB-CにマイクにSIMトレイにスピーカーグリルにアンテナスリットを搭載しています。サイドフレームはアルミかつフラット形状でマット仕上げを採用していることからも質感高めです。

そして本体背面を確認するとカメラバンプもない完全なフラット形状の採用とスッキリしています。カメラバンプがあると本体横持ちでゲームをする際に邪魔に感じる可能性があるからこその配慮なのかなと思います。

本体のカラバリはクライオ/サブゼロ/ナイトフリーズの3色展開でクライオ以外はスケルトン技術を採用しています。またクライオに関しても液冷技術を採用しており他の2色のようにあえて強調していないだけです。

なのでシンプルなデザインが好みな人はクライオでスケルトンがいいなら他の2色を選ぶべきです。

REDMAGIC 10S Proと比較。

そしてここからは手持ちにあるREDMAGIC 10S Proからどう変わったのか比較したいと思います。まず本体サイズを確認すると僅かにREDMAGIC 11 Proの方が大型化していますが誤差レベルです。

また重さも1g重くなっていますが差を実感するのは難しく正直こちらも誤差レベルだと思います。一方でバッテリー容量が増えつつワイヤレス充電に対応したのに本体の厚みが変わっていないのはすごいと思います。

そして物理ボタンの配置ですが本体上部においてREDMAGIC 11 Proはスピーカーグリルがカットされています。

また本体右側面において電源ボタンのデザイン変更に加え感圧ショルダートリガーが大型化しています。気になる部分としては後で試そうと思いますがスピーカーにどの程度の影響があるのか。

本体背面に関してはフラットデザインですがAqua Core冷却システムの有無で印象が違います。ただ一方で好みが分かれやすい部分という感じで光沢仕上げに近いので指紋は意外と目立ちます。

また耐久性が改善しており通気口があるのにIPX8に対応したので安心感は全然違います。

デザイン自体はめちゃくちゃ変わったわけではなく大型モデルかつ重量級という感じです。ただ唯一無二のデザインで個人的にはこのデザインが堪らなくゲームのために最適化された感じです。

ディスプレイを確認。

次にディスプレイを確認していきたいと思いますがUDCかつフラットなので超スッキリです。ちなみに筐体サイズにほとんど違いはありませんがスペックでみれば0.05インチ大型化です。

何よりUDCを確認することは基本出来ない感じで分かりやすいのは顔認証をする時くらいです。

UDCなのでインカメラとしてみれば物足りなさを感じますがコンテンツを邪魔しないように最大限配慮した結果なのかなと思います。

表示解像度は所謂1.5KでBOEのX10を採用とディスプレイ素材にはかなり拘っている感じです。

コンテンツの表示を確認。

一応YouTubeを再生してみたところREDMAGIC 10S Proがちょっと赤みが強く見える印象です。一方でREDMAGIC 11 Proはちょっと青みが強いとも言える感じで僅かですが色味に違いがあります。

またゲーム体験を最大化するためか汗や水滴による誤作動を防ぐウェットタッチにも対応しています。さらにレスポンスを最大化するために瞬時タッチサンプリングレートは3000Hzとちょっと異常と思っちゃうくらいです。

ディスプレイ輝度を確認。

そしてディスプレイの視認性に直結する部分としてディスプレイ輝度ですがピーク輝度は下がっています。ちなみに海外サイトのテスト結果においてREDMAGIC 10 Proは自動調節で1596nitsです。

一方でREDMAGIC 11 Proは1569nitsとほぼ誤差レベルで正直気にする必要がないレベルです。

一応屋内で比較してみると今回試した感じでは明確な差がある感じではなくほぼ一緒に見えます。一方で屋外で比較した感じだと僅かにですがREDMAGIC 10S Proの方が明るく感じる時があります。

ただ雲が多い日に試した感じなので後日雲が少ない日にしっかりと試したいところです。

そしてiPhoneや中華系のフラッグシップモデルと比較すればHDR関連の機能はかなり見劣りします。ただゲーミングスマホだからこそゲームを快適に楽しめるように最適化したスペックです。

何より輝度は屋外においても十分な視認性でYouTubeなど動画サービスを十分に楽しめる感じです。気になる部分があるとすればGorilla Glass Victusなので耐久性に優れているとは言えないかなと思います。

とはいえディスプレイも大きくパンチホールもなければフラットディスプレイと非常に分かりやすいです。

基礎スペックを確認。

そして基礎スペックについてAndroid16をベースにしたREDMAGICOS 11を標準搭載しています。ただメジャーアップデートの回数には明らかにしておらず前モデルが1回だったので同じかもしれません。

またセキュリティアップデートに関して多くの市場は最大3年でヨーロッパのみは規制からも5年とアップデートサポートが全体的に短いのはユーザーによってはデメリットかなと思います。

ソフトはほぼ変わらず。

一方でAIに関してはGeminiが中心という感じでかこって検索に対応したのは嬉しいところです。また設定の中にREDMAGIC AI+という項目がありますが分かりやすいのはリアルタイム翻訳機能かなと思います。

ソフト含めてREDMAGIC 10S Proから大きな変更はなく方向性が明確だからだと思います。またローカライズに関してゲーミングスマホでありならがもおサイフケータイに対応しています。

一方でdocomoのB21やn79には非対応なので特に地方に住むユーザーは注意が必要です。

容量構成を確認。

そして容量構成に関してRAM12GB/ROM256GBがベースモデルでRAM16GB/512GBに加え最上位構成がRAM24GB/1TBとなっておりストレージ規格はUFS4.1 Proと十分なのかなと思います。

ただクライオはベースモデル一択などストレージによって制限があるので注意が必要です。

発熱とパフォーマンスの持続性を確認。

そして最大の特徴としてはゲームパフォーマンスでAIサーバー級のフッ素系液冷技術を世界で初めて搭載しておりゲームモードがオンになると冷却システムが動いているのを確認できます。

またREDMAGIC 10S Proと比較すると複合液体金属が3.0に進化した上にベイパーチャンバーが13,116mm²と12,000mm²から大型化しており冷却ファンは2万3000RPMから2万4000RPMに強化されています。

何より放熱性能かつ冷却性能を強化することで熱だれを防ぐための最大化をしている感じです。

とりあえず発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。ちなみに今回計測した際REDMAGIC 11 ProはAqua Coreを常時オンのままにしています。

とりあえず計測終了ごとに外部温度を計測したところREDMAGIC 10S Proは38.1/42.1/39.2度でREDMAGIC 11 Proは35.2/41.4/37.4度と表面温度は意外にも低い感じです。

ただ内部温度にしろサイドフレームにしろREDMAGIC 11 Proの方が高めで持つと印象が違います。ベンチマークが100万点近く高くてこの程度の差で済んでいると考えるべきなのかそれとも発熱が地味にすごいと捉えるかはユーザー次第で個人的には暴れ馬を抑制しているという印象です。

次にパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。

トップスコアに関してはREDMAGIC 11 Proの方が僅かに高いですが安定率は僅かに低いです。ただフラッグシップで70%を超えていれば十分という感じで計測終了後に外部温度を計測したところREDMAGIC 10S Proは50.2度でREDMAGIC 11 Proは50.9度と正直持てないくらい熱いです。

パフォーマンスの持続性は抜群なのであとは放熱した際の熱さだけが気になるという感じです。

バッテリー関連を確認。

バッテリーに関しては500mAh近く増えており国内で発売される機種の中ではトップクラスです。ちなみに海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にすると20時間2分と驚異的なスコアです。

電池持ちがいいと評判のiPhone 17 Pro Maxのスコアが17時間ちょいであることを考えると圧倒的な存在という感じで本体の電池持ちも十分ですがバイパス充電にも対応しています。

そのため電池切れを心配することなくバッテリーに充電するわけでもないので発熱も抑制可能と一石二鳥です。

そして充電速度に関してREDMAGIC 11 Proは充電開始30分で71%でフル充電に55分です。一方でREDMAGIC 10 Proは充電開始30分で91%でフル充電に35分と充電時間は圧倒的に遅いです。

ただ7500mAhのバッテリーを搭載した機種が1時間以内に充電できるのであれば十分だと思います。また前モデルの時は非対応だったワイヤレス充電に対応したのは大きなポイントかなと思います。

ちなみに最大80Wで充電が可能ですが最大速度でできるワイヤレス充電器の取り扱いがないです。

その他を確認。

そして生体認証に関してはインカメラを利用した2D顔認証と光学式画面内指紋センサーです。実際に試した感じだと特段変わりもなく光学式だからといってストレスを感じるわけでもないです。

そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。高音の伸びがイマイチになったことで音の広がりにかけますが音圧が改善した印象を受けます。ただユーザーによっては音がこもって聞こえる可能性があり好みが分かれやすいと思います。

カメラを確認。

最後にカメラを確認するとデザインでみれば多数のセンサーを搭載しているように見えます。ただ実際のところは実質デュアルレンズ構成でセンサーでみても最低限という感じに見えます。

とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはREDMAGIC 10S Pro/REDMAGIC 11 Proの順番になっています。またREDMAGIC 11 Proは「ウォーターマーク」を消して撮影するのを忘れてしまいました。

 

 

 

僅かにですがREDMAGIC 11 Proの方がノイズが減った印象を受けます。

広角で撮影。

タイミングの問題だったのかREDMAGIC 11 Proの方が明るく撮影出来ていることを確認することが出来ます。

次に接写してみましたが思っていたよりもぼけており最短撮影距離はちょっと長めです。

センサー自体は一緒なので基本は撮れる写真にほとんど差がない感じです。

ポートレートで撮影。

最初に23mmで撮影してみました。

取り回しに違いはなく、想定しているよりは全然寄れると思うのかなと思います。

次にREDMAGIC 10S Proは33mmでREDMAGIC 11 Proは32mmで撮影してみました。

上記のサンプルだとREDMAGIC 11 Proの方が僅かにボケ感が強い印象を受けます。

マクロで撮影。

マクロ用のセンサーを搭載しているためとりあえず撮れる感じです。

ただノイズはちょっと多めかなという印象を受けます。

望遠で撮影。

まず2倍で撮影してみました。

次に5倍で撮影してみましたが僅かにノイズが減った印象を受けます。

最後に最大倍率となる10倍で撮影してみましたが、やはり僅かに改善されている印象を受けます。

2倍で撮影。

そして2倍で接写してみました。

僅かですがREDMAGIC 11 Proの方がノイズが少ないようにも見えます。

次に倍率を変えず中距離撮影をしてみました。

センサー自体は一緒ですがSoCの進化で画像処理が強化されたのかシーンによってはREDMAGIC 11 Proの方が改善している印象を受けます。

まとめ。

今回はREDMAGIC 11 Proをお借りすることが出来たので開封レビューをしてみました。価格に関してはREDMAGIC 10S Proと比較すると地味に値上がりしている感じですが先行予約期間に購入することでさらに価格を抑制することが出来るので欲しい人は狙い目です。

個人的には自分のようにゲームをやらない人にとってもREDMAGIC 11 Proをおすすめです。何よりパンチホールが嫌/カメラバンプが嫌な人にありでカメラ性能を抑えて安くしてほしい人にもピッタリでパフォーマンスが高い分日常使いにおいても十分に快適に動作すると思います。

またSDカードスロットこそないですがイヤホンジャックありとある意味Xperiaに近い存在です。あとは時間的制約がありますが通知ランプもあるのでユーザーによってはたまらない可能性もあります。

興味がある人はこちらからチェックしてみてください。

製品貸出: REDMAGIC Japan

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