実際にどの程度売れているのか不明ですがネットでの評判からもPixel 10シリーズの売れ行きはあまりいいイメージがない印象でコンセプトがはっきりしたからこそより叩かれやすくなった印象を受けます。
今回はGoogle Pixelの割と深刻な不具合と今後追加される可能性が高い期待すべき新機能についてまとめたいと思います。
延長保証プログラムの発表。
まず一つ目としてGoogleはPixel 9 ProとPixel 9 Pro XLを対象に延長修理プログラムが発表されました。理由としてはごく一部の個体においてデバイスの機能に影響する事象が発生する可能性があるからとしています。
よりわかりやすい症状としてはディスプレイの縦線及びディスプレイのチラつきという感じです。ちなみに今回発表されたプログラムでは対象機種がPixel 9 ProとPixel 9 Pro XLですが対象以外の機種で同様の症状が発生している場合は保証の対象になる可能性があるとしています。
なので同様の症状が発生している場合は一度購入店に相談してみるのはありかなと思います。
対象個体かの判別方法。
一方でオンラインで該当機種か判断する方法がないので対象かどうかは実際に症状が発生した場合になるのかなと思います。その上でGoogle持ち込み修理センターもしくは認定の修理センターで精査してもらう必要があります。
そして精査の結果該当した場合ディスプレイを無料で交換してくれる感じになるので手間と時間は地味にかかります。またXperia 1Ⅶの文鎮化問題のように該当ロットで明確に区分されているわけでもありません。
つまりどの個体であっても潜在的には縦線やチラつきが発生する可能性があるのかなと思います。ちなみに海外サイトによるとGoogleのサポートから手持ちの個体が対象か確認できると指摘していますが国内のサポートページだとあくまでも症状に合わせてGoogleに相談するように見えます。
一方で延長修理プログラムの対象外になるパターンとして水濡れの判定を受けた個体やディスプレイ自体がそもそも破損している個体などがあり縦線やチラつきが発生していたとしてもユーザーの過失が原因で発生したと考えられる場合は対象外になるので注意が必要になります。
自分の認識違いだったら申し訳ないですがざっくり言えば今回の修理プログラムはメーカー保証の延長線という感じでユーザーに過失がある場合直販版ならPreferred Careの範囲という感じです。
あとはデバイスを購入してから最大3年間サポートしてくれる感じで残り期間はユーザー次第です。
Pixel 9 Pro Foldも対象。
一方でPixel 9 Pro Foldに関しても同様のプログラムを提供していることが判明しています。
ごく一部の Google Pixel 9 Pro Fold において、デバイスの機能に影響を与える問題が発生する可能性があることが判明しました。
Googleは詳細な事象に言及していませんが言い回しとしてはPixel 9 Proと同じです。なのでサブディスプレイなのかメインディスプレイなのか不明ですがディスプレイに問題を抱えている可能性があります。
またプログラムを利用する条件はPixel 9 Proシリーズで共通化されている感じです。とりあえずプログラムを提供するということはGoogleもそれなりに深刻と受け止めているのかなと思います。
何が原因なのか詳細は分からないですがPixel 9だけは対象になっていないのはちょっと不思議です。
割と致命的な不具合。
そして海外のユーザーから増えている不具合の一つとしてタッチパネルが反応しなくなる症状があります。12月のアップデート以降に発生しているみたいで現時点での情報でみれば症状が発生した機種はPixel 10 ProとPixel 10 Pro XLで他にはPixel 9 Pro XLが一例のみある感じです。
ちなみに12月のアップデートはGoogle Tensorを搭載した機種が対象なのでPixel 6以降です。その割には症状が発生している機種はかなり限定的でPixel 10 Proシリーズは発生しているのにPixel 10はなぜ発生していないのか不明で何より現時点では何が原因になっているのかも不明です。
不具合発生後の症状。
ちなみにあるユーザーからの報告をみるとタッチパネルが反応しなくなった場合にロック画面のショートカットからカメラを起動することは可能なことに加え画面がオフの状態でも指紋認証をできるオプションをオンにしているのであれば指紋認証で本体のロックは解除可能としています。
ただロックを解除してホーム画面を開けたとしてもタッチパネルが反応しないので結局使えないとしています。少なくともこの症状が発生した場合の回避方法としては電源ボタンの長押しによる強制再起動です。
一応再起動後は正常に戻るみたいですがテーブルなどに置いておくとまた反応しなくなるみたいです。ただテーブルに置くのではなくポケットに入れておくと症状は発生しにくいとよく分からないです。
あくまでも現時点での不具合報告をみる限り電源ボタン含めた物理ボタンは正常に動作するように見えます。ただタッチパネルが反応しなくなるのでスマホとして使うのは難しく例えば着信があった場合にPixel BudsやPixel Watchなどがなければ電話にすら出られない可能性があることになります。
ちなみに手持ちのPixel 10 Pro/Pixel 10 Pro XLを最新状態にしていますが同様の症状はみられないので現時点ではやはり何が原因になって症状が発生しているのか全く分からずです。
少なくとも12月のアップデートが原因でバグが何かしらの動作に影響を与えた可能性があります。何より現時点でGoogleがこの不具合を把握しているか不明で早く認識した上で修正してほしいところです。
年末にやらかすことが多い。
Googleは毎年年末にかけて何かしらやらかすイメージで数年前はPixel 6シリーズの文鎮化を発生させています。
またハードの問題ですがPixel 7の時はカメラ部分が勝手に破損する不具合でPixel 9 Proはカメラフレームがはずれてくる感じでPixel 8の時はGoogle Play Serviceのアップデートで通信が出来なくなる問題などある意味年末に深刻な不具合が発生するのは恒例になってきました。
今回の情報だけでは初期化して改善されるかどうか不明で情報が全然足りない印象を受けます。なのでまだアップデートをしていないユーザーであればちょっと様子見をした方がいいと思います。
期待できる新機能。
GoogleはSnapdragonを採用していた時はQualocommとアップデートを共同開発していたといわれています。ただGoogle Tensorに移行してからQualcommの協力を仰げなくなったことからデバック不足になったと言われています。
そのためアップデートの度に不具合やバグが多発したことから四半期ごとのAndroid QPRを提供しています。なので現状ほぼ一年中何かしらのβ版が提供されている感じでデバックに尽力している印象です。
とはいえアップデートが大きな特徴のメーカーだからこそアップデートによる不具合は減らすべきかなと思います。Pixelはアップデート後の不具合をある程度抑制することが出来れば印象は変わるかなと思います。
データ移行がより簡単に。
一方で現時点で詳細は分かっていませんがGoogleとAppleが協力してAndroidとiOSと異なるOS間のデータ移行がより簡単になるシステムを開発していることが判明しています。
あくまでも現時点では開発者向けのβ版が公開されただけで今後iOS向けにβ版が公開予定との話です。そしてその後Android全体向けのβ版の公開と実装されるにはまだまだ時間がかかる可能性があります。
また現状でもデータ移行をより楽にするためのシステムをそれぞれで開発した上で提供しています。なのでこれらアプリと比較してどのような違いが出てくるのか現時点で不明なのが残念です。
iPhoneからiPhoneにデータ移行した場合ホーム画面におけるアプリの配置に加え多くのアプリはログインした状態にしてくれるのが便利でAndroidに関してはメーカーによってバラバラです。
基本アプリがログインされていないことは共通でアプリの配置はメーカーによって違う感じです。もちろんOSを跨ぐとアプリの配置すらバラバラになるのでこれが改善されるだけでも印象が違います。
eSIMの転送機能。
またGoogleが今後対象地域を拡大させるか不明ですが期待したい機能としてはeSIM転送機能です。iPhoneからiPhoneの移動であればデータ移行の際にSIMカードも移動できるので便利です。
一方でiPhoneからAndroidやその逆はやはり同じOS間の移動ほど簡単出来ない感じです。ただGoogleはアメリカの一部キャリア限定でiPhoneからPixelのクイック転送を実現との話です。
少なくとも今後のPixelではeSIM専用モデルの販売地域が拡大する可能性があるからこそキャリアと協力して対象地域を拡大してほしいところでOSの垣根は今後徐々になくなる可能性もあります。
ちなみに現時点だとQuick ShareのAirDropとの互換性は潰されておらずとりあえず使える感じです。結局AndroidとiPhoneでの互換性を持たせた方がお互いにとってメリットがあるのかなと思います。
あとは純粋にソフトや端末の完成度の高さで競争して互いに高め合っていってほしいところです。
まとめ。
今回は一部Pixelに発生している不具合と今後実装が期待される新機能についてまとめてみました。ちなみに異なるOS間のより簡単なデータ移行はAndroid標準機能として実装するかは不明で海外サイトによるとメーカーとその機種によって対応がバラバラになる可能性があると指摘しています。
なので仮に実装するとしてもPixelが中心でGalaxyやOppoあたりが積極的になりそうです。