Google Pixel 6シリーズやGoogle Pixel 7シリーズの頃は為替に対してGoogleもかなり頑張っていてくれたことからも国内価格は安かったですが、ここ数年でみると為替に忠実になった上にアメリカ現地でも値上げされているため以前のような安いというイメージはありません。
今回YouTubeにおいてGoogle Pixelの価格はアメリカ現地価格と比較して異常に高いとコメントを頂いたので簡単にまとめたいと思います。
異常なほど高い。
今回YouTubeで以下のようなコメントを頂きました。
アメリカでの販売価格が日本より安い現状で販売価格の異常に高いと理解しておりどうして今の価格になっているのか疑問です。携帯メーカーはそろそろ考えた方がいいのではないだろうか?
Pixelの動画についたコメントなのでPixelのことを指摘しているのかなとは思います。一方で執筆時点での為替でみると1ドル=約149円で、Pixel 10 Pro XLのアメリカにおける価格は$1199です。
なので単純に計算すると約17万8651円です。 またアメリカの価格は税抜き価格なので、ここに消費税を加算すると19万6516円。 日本のGoogle Storeでの価格は19万2900円なので現時点での為替だとむしろ安いのかなと思います。
なので為替をベースに考えれば決して高いとは言えない感じです。ただインフレ傾向とはいえ給与は高くなっていません。そのため「可処分所得」で見ればアメリカの方が相対的に安いのかなと思います。
売る気がない。
ただ一方で以下のようなコメントを頂きました。
可処分所得差ではありません 売れないのを最初から理解しているので利益率を上げているだけです。スマートフォンは今、異常に高いです
正直自分の頭では何を言いたいのかよく分からなくなりました。アメリカとの価格を比較すると別にそこまで高いわけではないことを考えると本当よく分からないです。一方でもしかしたらPixelやアメリカの価格は関係なく単純にスマホが高いことを指摘しているだけかもしれません。
ちなみにPixel 10シリーズでみればフラッグシップモデルなので価格重視ではなく利益重視だと思います。これは割とどのメーカーも同じ傾向でエントリーやミドルレンジを薄利多売にしてシェアを拡大しつつ、フラッグシップで利益を確保して次に繋げるというやり方です。
なので個人的にはフラッグシップモデルが利益重視なのは全く問題ないと思っています。むしろ利益をしっかりとって次に繋げて欲しいところで、その価格に対して高いか安いかをどう捉えるかはユーザーの自由です。
とはいってもPixel 10はAppleやSamsungと比較すれば年間の出荷台数が20分の1以下です。このことを考えると規模の経済が全く違うはずなので、GalaxyやiPhoneと同程度の価格設定にしている時点でかなり利益を削っているのでは?と思っちゃいます。