フラッグシップモデルを中心に年々高価格している印象を受け、世界的なインフレや半導体の高性能化によって世代を重ねるごとに価格の据え置きが厳しい状況に。
またSonyでみるとドルベースで価格計算をしていることからも為替の影響が受けやすいです。今回SoftBankがXperiaなどオンラインショップにおける機種変更手数料の価格改定を行ったことを明らかにしたのでまとめたいと思います。
SoftBankが料金改定。
総務省のガイドライン改正によりユーザーのキャリア間の移動が流動的にするため解約手数料やMNPなどによると転出/転入手数料は制限されています。一方で今回SoftBankが事務手数料の改定を行なったことを明らかにしました。
手続き内容 | 改定前 | 改定後 | |||
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店頭※2 | ウェブ | 店頭※2 | ウェブ | ||
新規契約 | 3,850円 | 無料 | 4,950円 | 3,850円 | |
機種変更 | 3,850円 | 無料
“LINEMO”は |
4,950円 | 3,850円
“LINEMO”は |
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SIM再発行 | USIM | 3,850円 | 無料
“ソフトバンク”は |
4,950円 | 3,850円 →当面無料※3 “ソフトバンク”は |
eSIM | 3,850円 | 無料 | 4,950円 | 3,850円 →当面無料※3 |
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譲渡 | 3,850円 | 無料
“LINEMO” |
4,950円 | 3,850円
“LINEMO” |
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電話番号変更 | 3,850円 | 無料 | 4,950円 | 3,850円 | |
ブランド間ののりかえ※4 | 3,850円 | 無料 | 4,950円 | 3,850円 |
店頭における事務手数料が1000円近く値上げされていますが、問題となるのは「ウェブ」で大幅値上げとなっています。個人的には新規契約はまだわかるとしても機種変更するだけでも3850円の事務手数料が発生するのはかなり高いかなと思います。
こうなってくるとオンラインショップで手続きするメリットが大幅に減った印象を受けます。
ソフトバンク株式会社は、物価高騰に伴う各種費用の上昇をはじめとする昨今の状況を踏まえ、次の通り手数料などの改定を行います。また、携帯電話サービスの事務手数料の改定に当たり、PayPayカードをご利用のお客さまが対象の手続きを行い、諸条件を満たした場合、特典としてPayPayポイントを付与します。
料金自体は値上げしにくいからこそ、それ以外の部分で値上げしたということになりそうです。
Xperiaなど弱小こそ不利。
少なくともSoftBankでみれば直販版と比較して本体価格が高い上に機種変更であれば4000円の追加費用が発生します。少なくともオンラインショップで購入するような人はよほどのことがない限りは今後直販版を購入した方がいいのかなと思います。
直販版の問題点としては端末購入時の支払い方法で、残価式でもキャリアほど実質負担金を抑制することは難しいです。一方で直販市場において色々なメーカーが参入して選択肢が増えたにも関わらず直販市場自体は想定ほど拡大していません。
結局Sonyがキャリアモデルと直販版の売り上げ構成比を明らかにしていないため何ともですが、単純に考えればキャリアでの売り上げの方が多いと思います。そうなるとキャリアで購入しにくい環境になるのはマイナスになるのかなと思います。
ここ近年でみるとSonyは直販版にかなり力を入れている印象を受けますが、それでもやはりキャリアに依存していると思うので厳しくなる可能性があり、販売力が低いメーカーほどキャリアの販売力が落ちるとさらに厳しくなると思います。
何よりSoftBankが値上げしたことからもauやdocomoも今後値上げする可能性があるのかなと思います。