昨年からvivoはグローバル展開にも力を入れていくことを明らかにしており2024年には折畳式機種を初めてグローバル展開して先日発表されたvivo X Fold 5もグローバル展開されると予測されています。
一方で中国では人気が高かったと言われていたvivo X200 Pro miniもグローバル展開されると噂されていました。ただ残念なことにグローバル発表されることはなく代わりに発表されたのがvivo X200 FEです。
今回vivo X200 FEの香港版を購入したので開封しつつGalaxy S25との比較レビューをしてみたいと思います。
開封。
まず開封をしていきたいと思いますがvivo X200シリーズと同じく黒を基調とした化粧箱を採用しています。
そして付属品を確認していくと電源アダプター。
次にUSB-Cケーブルです。
そしてSIMピンに説明書とお馴染みです。
また専用ケースも同梱されており材質はシリコンだと思いますが本体のカラバリに合わせてるとの話です。今回購入したのはブラックなので同梱されているのもブラックと非常に分かりやすいです。
付属品なので文句は言えませんが少なくとも高級感を感じることもなければ安っぽさを感じないです。また開封時点でスクリーンプロテクターも標準装着されているので一通り揃っている感じになります。
Appleを中心に環境への配慮という名目で付属品が大幅カットされてから久しいですが実情はただのコストカットで中華系はニーズが高いのか付属品が充実しているのはユーザーとして嬉しいです。
デザインを確認。
次にデザインを確認していきたいと思いますが個人的にはvivoらしさを感じないからこそ新鮮味があります。本体上部を確認するとマイクにアンテナスリットを搭載しており本体左側面は特段何もありません。
そして本体右側面を確認すると音量ボタンに電源ボタンと多くの機種にとってお馴染みの配置です。
最後に本体下部を確認するとUSB-CにSIMトレイにスピーカーグリルにマイクとこちらもお馴染みです。
サイドフレームはアルミを採用した上でフラット形状に加えマット仕上げなので質感はかなり高めです。
またバックパネルを確認するとフラット形状に加えマット仕上げであることからも非常にスッキリしている印象を受けます。
そしてvivo X200シリーズはサークル型のカメラデザインを採用していることからもvivo X200 FEは垂直型のカメラデザインなので新鮮味があり個人的にはvivoのフラッグシップでこのデザインは初めてです。
正直vivo X200 Pro miniはサークル型を採用しているからこそ中途半端に小さいという印象でした。ただvivo X200 FEは垂直型を採用したことでカメラ部分のデザインに無駄がないように見えるので良さげです。
ちなみにカメラフレーム外に搭載されている小さいセンサーが超広角でちょっと仲間外れです。
Galaxy S25と比較。
そして何と比較するか迷いましたが今回はコンパクトモデルとして人気が高いGalaxy S25と比較していきたいと思います。改めて本体サイズを確認してみるとGalaxy S25のコンパクトさがかなり際立っている印象を受けます。
今や6.3インチの機種がコンパクトモデルの部類に入る中でGalaxy S25はさらに小さいので強いです。ただ実際に比較してみるとスペックほどの差がある感じではなく自分の手だとvivo X200 FEの大きさでも十分に持ちやすいのでGalaxy S25のコンパクトさがあまりアドバンテージに感じないです。
気にすべきは本体の縦幅の違いと重さでGalaxy S25はおもちゃみたく軽いとちょっと異常に感じます。背面を確認すると両機種ともガラスを採用していることに加えにフラット形状にマット仕上げと共通です。
デザイン的には完全に好みで個人的にはvivo X200 FEの方が全体的にスッキリした印象を受けます。
カメラデザインに関して両機種とも垂直型を採用しているのでスッキリしていますがGalaxy S25はカメラリングが太くなっていることで好みが分かれやすくホコリなども溜まりやすいのもデメリットなのかなと思います。
ちなみにカメラバンプを計測してみるとGalaxy S25は9.5mmでvivo X200 FEは11.9mmです。
基本筐体サイズは小さくすればするほどコストがかかりやすい中でvivo X200 FEは廉価版でもコンパクトに抑えてくれた感じで中国でvivo S30 miniとして発売しているからこその結果なのかもしれません。
少なくとも廉価版特有の安さやデカさがないのでvivoのコンパクトモデルがほしい人におすすめです。
ディスプレイを確認。
次にディスプレイを確認していきたいと思いますがフラットディスプレイでベゼルはスリムです。Galaxy S25のベゼルは1.5mm前後とも言われておりvivo X200 FEの方が僅かに太く感じます。
耐久性を確認。
そして耐久性の部分としてGalaxy S25はGorilla Glass Victus 2を採用と最高クラスです。一方でvivo X200 FEは公式サイトを確認するとGorilla Shield Glassみたいですが詳細は不明です。
またvivoによるとSGSのトリプルプロテクション認証を獲得しており防水/防塵/耐落下衝撃性が優秀としています。防水性能でみるとGalaxy S25はIP68までですがvivo X200 FEはIP69と水中撮影まで可能です。
そしてディスプレイスペックに関してはアスペクト比含めて似ている部分がかなり多いかなと思います。実機で見ても違いを認識しにくい部分としてvivo X200 FEのPWM調光は2160Hzとかなりの差です。
ディスプレイ輝度を確認。
またディスプレイ輝度を確認するとあくまでもピーク輝度でみると約2倍の差があります。海外サイトを参考にするとGalaxy S25は自動表示で1395nitsで日常使う上で十分な明るさです。
残念なことに執筆時点で海外サイトがvivo X200 FEのテスト結果を公開していないため何ともですがHDR表示で最大1800nitsとされていることからもスペック的には強いですが実際に屋内で比較してみるとあくまでも今回試した感じだとほとんど一緒でスペックほどの差を感じません。
一方で屋外でカメラのサンプルを撮影している時に確認した感じでは明確にGalaxy S25の方が明るいです。正直高照度の環境だとGalaxy S25の方が絶対的に明るくvivo X200 FEはかなり物足りなく感じます。
コンテンツの表示を確認。
またYouTubeを再生してみると屋内で見ている分には明るさもほとんど一緒ですが自分の目だとGalaxy S25の方が素直な色味に見えvivo X200 FEはちょっと濃いめのチューニングという印象です。
正直vivo X200 FEは廉価版扱いなのでDolby Visionなどに非対応なのは仕方ないと思いますがGalaxy S25はフラッグシップモデル扱いなので今後動画性能はもうちょい頑張ってほしいところです。
それこそvivo X200 FEでさえ10bitには対応しているのでスペックに物足りなさを感じてしまいます。単純に筐体サイズとトレードオフの部分もありますがvivo X200 FEは何とも言えない感じです。
基礎スペックを確認。
次に基礎スペックを確認していくと両機種ともAndroid15をベースにしたOneUIに対応しています。グローバル版になるとvivoの機種はGeminiをベースにしたAIに対応しておりかこって検索も使えます。
ただ分かりやすい機能としてはAI消去やAI反射除去など最低限の対応になっている印象です。何よりGalaxy AIには遠く及ばないことに加えカスタマイズ性も全然及ばないのかなと思います。
自分は正直カスタマイズ性に興味がほとんどなくvivoのグローバル版があるだけで嬉しいと他のユーザーと比較してもハードルがめちゃくちゃ低いので問題ないですがユーザー次第だと思います。
アップデートサポート期間に関してvivo X200 FEは調べてみましたが見つからなかったので不明です。またvivo X200 FEは国内で正規発売されていないのでおサイフケータイはもちろんローカライズも全く及ばない感じでそもそも使いやすさを求めるのであれば海外スマホを選ばない方がいいです。
容量構成を確認。
容量構成に関して香港版は512GBモデルの一択でコストカットのためかUFS3.1とちょっと意外です。一方でGalaxy S25はUFS4.0に対応している上に最大512GBモデルまであるのでニーズに合わせやすいのかなと思います。
発熱とパフォーマンスの持続性を確認。
そして発熱程度の調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。個人的にはスマホでみればDimensity9300+搭載機種を使うのは初めてでトップスコアは及ばずです。
ただ今回計測した感じだと2回目でほとんど一緒で3回目だとvivo X200 FEが僅かに低い程度です。
ちなみに計測終了ごとに外部温度を計測したところGalaxy S25は42.9/42.9/43.9度です。一方でvivo X200 FEは42.9/45.2/46.4度と全体的にかなり熱めではかなり気になるところです。
開封初日に計測しているので発熱するのは仕方ないと思いますがそれにしても発熱しやすい印象です。初期設定の時点でも心配になるくらい発熱していてカメラのサンプルを撮影している時もGalaxy S25と比較すると対照的です。
内部温度が47度程度まで上がっていますが正直納得という感じでDimensityにしては熱すぎです。そしてパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。
両機種とも優れているとはいえませんが安定率でみればまだvivo X200 FEの方が優秀です。一方でトップスコアに地味に差があることからも安定率が上でも妥当なのかとも思えちゃいます。
今回試した感じだと放熱重視で外部温度が上がっても出来るだけ持続性を優先している印象です。つまりユーザビリティとある意味では反するので発熱しやすく不快に感じることが多いのかなと思います。
バッテリー関連を確認。
バッテリーに関してvivo X200 FEは第3世代のシリコンカーボンバッテリーを搭載しています。バッテリー密度でみると845Wh/Lとかなり高めでこの筐体サイズで6500mAhのバッテリーを搭載しているのはすごいです。
ちなみに海外サイトを参考にするとGalaxy S25はバッテリー容量を考えればまずまずのスコアです。ただフラッグシップモデルでも15時間が一つの目安になっていることを考えると物足りないです。
一方でvivo X200 FEに関しては今後様子見が必要ですが大容量バッテリー+Dimensityのお陰で短時間使った感じだとだいぶ安定している印象でGalaxy S25よりは体感的には良さげです。
そしてGalaxy S25は充電開始30分で56%でフル充電に要した時間は77分と決して悪くない感じです。ちなみに充電速度が一緒であるvivo X200 Proは充電開始30分で68%でフル充電に49分です。
バッテリー容量がvivo X200 FEの方が多いことを考えると1時間程度でフル充電ができる可能性があります。一方でコストカットのためなのか差別化のためなのかワイヤレス充電がカットされたのは残念です。
その他を確認。
そして生体認証に関してはインカメラを利用した2D顔認証に加え光学式画面内指紋センサーを搭載しています。センサーの搭載位置が低いので好みが出ると思いますが認証速度はそこまで変わらない感じです。
むしろGalaxy S25は超音波式を採用している割にはチューニングの問題なのかちょっと遅いくらいです。そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。
Galaxy S25の方が音のまとまりはまだ優秀に感じますが単純に音量がかなり小さく感じます。
カメラを確認。
最後にカメラを確認していきたいと思いますがメインカメラセンサーは1/1.56インチのIMX921です。ちなみにGalaxy S25は1/1.56インチのGN3でvivo X200 FEの超広角はOV08D10を採用しています。
そして望遠に関してGalaxy S25は1/2.55インチのIMX564に対してvivo X200 FEは50MPの1/1.95インチのLYT-600を採用しており超広角以外はしっかりと頑張っている印象を受けます。
とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。
今回のサンプルはvivo X200 FE/Galaxy S25の順番になっているので予めご了承下さい。
色味に関しては相変わらずGalaxy S25の方が派手です。一方でvivo X200 FEが搭載しているOV08D10を調べてみるとセンサーサイズは1/1.73インチとなっています。ただセンサーサイズの割にはノイズがかなり多い印象を受けます。
広角で撮影。
Galaxy S25の方が青みが強い印象で、センサーサイズは一緒ですがボケ感はvivo X200 FEの方が僅かに強い印象です。
このサンプルだとGalaxy S25の方が被写体に寄りやすい印象です。
超広角だとGalaxy S25の方が色味が派手でしたが広角になるとvivo X200 FEの方が強めの印象を受けます。
ポートレートで撮影。
次にポートレートで撮影してみました。
vivo X200 FEの方がフォーカス精度が優秀な印象を受けます。
次にGalaxy S25は2倍でvivo X200 FEは2.2倍で撮影してみました。
やはりvivo X200 FEの方がフォーカスが上手い印象を受けます。
次にGalaxy S25は3倍でvivo X200 FEは3.7倍で撮影してみました。
オートのままだと倍率が上がれば上がるほどvivo X200 FEの方がボケ感が弱いです。
次にGalaxy S25は5倍でvivo X200 FEは4.3倍で撮影してみました。
ポートレートだとvivo X200 FEは全然寄れなくなりますがフォーカスはやはり安定しています。
望遠で撮影
まずは両機種とも光学となる3倍で撮影してみました。
次に10倍で撮影してみましたがvivo X200 FEは加工感強めでGalaxy S25はノイズ多めです。
そして20倍で撮影してみましたが雲泥の差という印象です。
次にGalaxy S25は最大となる30倍で撮影してみましたがvivo X200 FEのベタ塗り感を許容できるかどうかだと思います。
vivo X200 FEで50倍で撮影してみました。
最後に最大となる100倍で撮影してみました。
一方で気になった部分としていつもサンプルはGoogle Photoからダウンロードしたものです。なのでいつも通りvivo X200 FEもバックアップをとりましたがサンプルによっては圧縮版のみ保存されていました。
ざっくりとほとんどのサンプルの容量は4MBですが一部サンプルは1.6MBと圧縮版のみがバックパックされた感じです。純正アルバムだと逆に圧縮版は保存されておらずGoogle Photoに手動で同期させようとしたら非公開情報を削除しますと表示され設定をみる限りちょっとよく分からなかった感じです。
今までvivoのグローバル版でこのようなことがなかったので今後様子見をしていきたいところです。
3倍で撮影。
vivo X200 FEはテレマクロに対応していると思っていましたがマクロモードの設定は見当たらず。
ただ3倍の状態だとかなり被写体に寄れるのでよく分からない感じです。
超広角(低照度)で撮影。
次に低照度の環境で手持ちかつナイトモードでサンプルを撮影してきました。
vivo X200 FEの方がノイズが多いことに加え手ブレもしやすい印象を受けます。
広角(低照度)で撮影。
vivo X200 FEの方が赤みが強い印象を受けます。
ちょっと過剰補正に感じてしまいます。
白飛びやノイズは抑制されていますが上位モデルの安定感は正直あまりないです。
望遠(低照度)で撮影。
まずは2倍で撮影してみました。
次に3倍で撮影してみました。
最後に5倍で撮影してみましたがvivo特有の安心感がないので、ハードの限界かソフトに問題があるのか今後様子見をしたいと思います。
まとめ。
今回はvivo X200 FEのグローバル版を購入したので開封しつつGalaxy S25と比較してみました。
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今回もお馴染みのまめこさんのところで購入しており自分が購入した時は11万円ちょいとかなり安かったです。基本vivoはグローバル化する際に価格は高くなりがちですがvivo X200 FEは頑張ってくれた感じです。
個人的にはvivo X200 Pro miniをベースにした廉価版にした方が良かったのかなと思います。ちょっとフラッグシップのシリーズに括るにはバランスが悪い機種なのかなと思います。