Oppo Find X8 Pro 開封レビュー。本当に国内で発表されて欲しかった良機種

例年だとMediaTekよりQualcommの方が最新SoCを発表するタイミングが早かったですが2024年だとvivo X200シリーズにOppo Find X8シリーズとMediaTekの方が早かったです。

また中国での発表が早かったからこそグローバル展開に関しても例年より早い印象を受けます。今回はOppo Find X8 Proを購入したので開封レビューをしつつvivo X200 Proと比較レビューをしてみたいと思います。

開封。

まず開封をしていきたいと思いますが今回購入したのはグローバルモデルになります。そのため購入する地域によって付属品が異なる可能性があるのでちょっと注意が必要です。

化粧箱自体は白を基調としたスッキリとしたデザインでOppo製品伝統のデザインという印象です。

付属品を確認すると電源アダプターにUSB-Cケーブル。

そしてSIMピンに説明書と大陸版と同じです。

個人的にOppo Find Xシリーズでグローバル版を購入したのは初めてで電源アダプターがまさか同梱されていると思っていなかったので想定外ですが多くのユーザーにとってありがたいです。

そして嬉しいことに専用のケースも同梱されており本体にも保護フィルムが標準装着されています。なので別途アクセサリーを購入しなくても最低限のアクセサリーが揃うのは嬉しいところです。

また今回お馴染みのまめこさんのところで購入しましたがサードパーティ製のクリアケースを購入特典としてつけてくれたので付属品を一切使わず済むので個人的には嬉しいところです。

毎年買い替える人にとって電源アダプターは不要だと思いますが多くのユーザーは数年に1回です。数年ぶりの買い替えで充電速度が変わっているなら電源アダプターが欲しいと思います。

なので以前Xiaomiがやっていたように電源アダプターをつけるかつけないかで選択できた方が個人的にはいいのかなと思っており正直AppleやSamsungにも見習ってほしいかなと思います。

デザインを確認。

そしてデザインを確認していきたいと思いますがグローバルだと2色展開で購入したのはブラックです。とりあえず本体上部を確認するとIRブラスターにマイクと多数の穴があいている感じです。

そして本体左側面を確認するとサイレントモードなどに切り替えが可能なアラートスライダーを搭載しています。

次に本体右側面を確認すると音量ボタンに電源ボタンはお馴染みですがクイックボタンを新たに搭載しています。

最後に本体下部を確認するとUSB-CにスピーカーグリルにSIMトレイにマイクを搭載しています。サイドフレームはアルミを採用しておりマット仕上げとなっていることをからも質感が高めです。

ただOppo Find X8と比較すると僅かに湾曲している印象とでちょっと柔らかさを感じます。

vivo X200 Proと比較。

そしてここから同時期に発表されたvivo X200 Proと比較しながら確認したいと思います。最近中華スマホで増えていますがややこしい部分としてカラバリによって本体の厚みや重さが僅かに違う場合がありあくまでもスペックは手持ちのカラバリで比較したものになります。

少なくともvivoとOppoで見るとブラックが最も軽く薄い傾向が強いのかなと思います。

筐体サイズはほとんど一緒ですがvivo X200 Proの方が横幅が僅かにスリムという感じです。カラバリによりますがvivo X200 Proはサイドフレームが光沢仕上げなので好みが分かれます。

ただブルーに関してはグラデーションカラーが採用されており背面と比較すれば指紋は気にならないです。持ち比べた印象としてはvivo X200 Proの方が持ちやすいからこそずっしり感は強めに感じます。

またカメラ部分の大きさの違いからもvivo X200 Proの方が重心が上に寄っている印象です。逆にOppo Find X8 Proは今回の比較だとかなり軽く感じるので取り回しが地味に違います。

バックパネルを確認すると個人的にはvivo X200 Proの派手なデザインの方がスッキリです。結局カメラデザインがサークル型を採用している時点で存在感があるので分かりやすくでかい方が好みで質感に関してはグラデーションカラーが逆に新鮮味があって面白いです。

あくまでも今回の2機種同士でみるとOppo Find X8 Proはちょっとシンプルすぎに感じます。

一方で気になる部分としてvivo X200 Proはディスプレイとバックパネルに何を採用しているか不明となっおりOppo Find X8 Proは両面とも最新となるGorilla Glass 7iを採用しています。

やはりスペックで分かりやすく表記してくれる方が個人的には安心感がちょっと出てきます。

カメラ部分を確認するとvivo X200 Proはペリスコープ部分がデカ過ぎなので全体的にデカくなっています。一方でOppo Find X8 Proはデュアルプリズムレンズを採用しているのでカメラバンプは控えめに仕上がっています。

ちなみに実測値になりますがOppo Find X8 Proのカメラバンプは3.9mmとなっています。Oppo Find X8が3.0mmとの話なのでやはり上位モデルの方がカメラバンプが強めです。

そしてvivo X200 Proに関しては5.9mmなので圧倒的にvivo X200 Proの方が目立ちます。

何よりOppo Find X8 Proはvivo X200 Proと比較するとちょっと質素に感じますが単体で見た場合は所有欲を見たしてくれるデザインで薄さや軽さ含めて取り回しに配慮している印象を受けます。

Oppo Find X7シリーズと比較すると個人的にはより好みのデザインに進化した印象です。

ディスプレイを確認。

次にディスプレイを確認していきたいと思いますがスペックでみるとサイズは全く一緒です。また表示解像度は地味に違いvivo X200 Proは1.5Kと表現されることもありますが2Kに届いていないことからもFHD+のOppo Find X8 Proとほぼ一緒と考えて差し支えないです。

またデザイン部分にもなりますがパンチホールデザインにマイクロクアッドカーブディスプレイとフロント部分のデザインも非常に似ており両機種とも十分にベゼルが細い印象を受けます。

ディスプレイ輝度を比較。

そして気になる部分を確認していきたいと思いますが一つ目としてはディスプレイ輝度です。ピーク輝度は両機種とも4500nitsと同じですが重要なのはHDR表示でどうなるかです。

海外サイトを参考にするとvivo X200 Proは手動調節で549nitsで自動調節で20242nitsを記録しています。そしてOppo Find X8 Proは手動調節で897nitsで自動調節で1333nitsとなっています。

少なくとも屋外で試した感じだとvivo X200 Proの方が僅かに明るいという印象を受けます。ただOppo Find X8 Proの輝度でも撮影時に困ることはなく屋内で比較すると逆にOppo Find X8 Proの方が明るく感じ個人的にはここまで明るく感じるのは久しぶりです。

ただシーンによってという感じで中途半端な照度の時にめちゃくちゃ明るくなる感じです。

コンテンツの表示を比較。

そしてYouTubeを再生してみると自分の目だと色味がほとんど一緒に見えてしまいます。ただ本当に僅かですがvivo X200 Proの方がディスプレイが明るく調節されている印象です。

両機種ともDolby Visionに対応などHDR系は十分に対応していますがvivo X200 Proはツァイスマスターカラースクリーンに対応しており撮った写真や動画をそのままの色味で楽しめます。

なので個人的にはvivo X200 Proの方が全体的に完成度が高く拘りを感じるかなと思います。

基礎スペックを確認。

そして基礎スペックを確認していくとAndroid15をベースにしたカスタムUIを共通で採用しています。ただvivo X200 Proのグローバル版はアップデートサポートの記載がないため確認出来ずです。

おそらくですがOppo Find X8 Proの方が長い可能性がありAIも現時点だと充実している印象を受けます。もちろんPixelやGalaxyと比較すると劣りますが基礎的な部分は徐々に対応してきた感じです。

またOppo Find X8 ProはiOSデバイスにO+ connectというアプリをインストールすることでAirDropのような感じでデータ共有することが可能になっているのが大きな特徴です。

一方でvivoに関してもEasy ShareというアプリはiOS側にインストールすることで共有可能です。

ただ個人的にはOppo Find X8 Proの方がUI的にも洗練されている印象を受けます。

容量構成を比較。

そして容量構成を確認すると共通しておりSDカードスロット非搭載も共通となっています。現状だとゲームをガチでやる人以外はRAM16GBの恩恵をちょっと受けにくいかなと思います。

発熱とパフォーマンスを比較。

そして発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。今回はバランスモードで計測してみましたがスコアの割には本体が全然熱くならない感じです。

計測終了後に外部温度を計測してみましたがOppo Find X8 Proは32.5/35.6/36.1度でvivo X200 Proは36.2/39.1/38.3度と実際に持った時の熱さが全然違います。

個人的には200万点の時点でインフレしていると思っているのでOppo Find X8 Proのチューニングはウエルカムという感じで発熱抑制と電池持ちを優先してもらった方がいいです。

そして持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。バランスモードで計測した影響もあるのかトップスコアで見れば2倍近くの差があります。

一方で安定率でみても2倍近くの差がありOppo Find X8 Proのバランスモードは本当にバランスを優先している感じで発熱もしにくくめちゃくちゃ安定している印象です。

ちなみに計測終了後に外部温度を計測したところvivo X200 Proは38.2度でOppo Find X8 Proは39.1度でサイドフレームが熱くなるvivoの方がちょい不快に感じます。

バッテリー関連を確認。

バッテリー関連を確認するとバッテリー容量はほとんど一緒ですが電池持ちに関しては海外サイトのバッテリーテストを確認するとOppo Find X8の方が僅かに優秀という感じです。

まだ開封したばかりで何ともですがスコアがフラッグシップで15時間を超えてくると安心感があります。充電速度に関してvivo X200 Proは充電開始30分で73%でフル充電に要した時間は46分です。

一方でOppo Find X8 Proは充電開始30分で70%でフル充電に53分とほとんど差がない感じです。何より面白いと思うのがOppo Find X8シリーズでマグネットタイプのワイヤレス充電であるAirVOOCに対応していることで最大50WとAppleのMagSafeの上位互換という感じです。

Qi2対応のワイヤレススタンドに固定しようとするとうっすらとくっつく感じです。iPhoneのようにカチッとくっつく感じではなくマグネット自体は内蔵していない可能性もあります。

その他を比較。

その他IP68に加えIP69に対応していますが一体誰をターゲットにしているのか正直謎です。ただIP69まで対応していることで本体の密閉率がより強化されていると考えるべきなのかもしれません。

生体認証に関してインカメラを利用した2D顔認証に共通対応していますが指紋認証に関してOppo Find X8 Proは光学式に対してvivo X200 Proは超音波式なので認証速度に違いです。

また認証位置に関してもOppo Find X8 Proはちょっと低いので違和感があるかなと思います。生体認証に関してはトータルで見ればvivo X200 Proの方が汎用性が高いかなと思います。

そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたがOppo Find X8 Proの方が音量含めて音質が安定しておりvivo X200 Proは物足りないです。

カメラを確認。

最後にカメラを確認していきたいと思いますがOppo Find X8 Proはクアッドレンズ構成です。メインカメラセンサーは2層トランジスタ技術に対応した1/1.4インチのLYT-T808を搭載しています。

一方でvivo X200 ProはSonyと共同開発したとされている1/1.28インチのLYT-818を搭載しています。超広角に関しては1/2.76インチとセンサーサイズが一緒ですがOppo Find X8 ProはJN5と最新のセンサーを採用しています。

そして望遠は大きく指向性が異なりvivo X200 Proは1/1.4インチのHP9はペリスコープで搭載しており、Oppo Find X8 Proは1/1.95インチのLYT-600と1/2.51インチのIMX858を採用しています。

あとOppo Find X8 Proはクイックボタンを搭載しており2回連続で押すとカメラが起動します。そしてカメラが起動中に一度押すと通常撮影で長押しをすると連続撮影することが可能です。

またクイックボタンをスワイプすることでズーム倍率を変更することが可能と地味に便利です。最初は完全な物理ボタンかと思っていましたが打感が浅いボタンという感じでびっくりしました。

Macのトラックパッドに近い感じで本当に押せているのかちょっと不思議な感覚です。ただ搭載位置がちょっと中途半端でiPhone 16シリーズのカメラコントロールみたいな感じです。

とはいえ個人的にはカメラコントロールよりはシンプルで使いやすいかなと思います。とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはvivo X200 Pro/Oppo Find X8 Proの順番になっているので予めご了承下さい。

全体的な雰囲気は非常に似ていますがvivo X200 Proの方がより繊細な描写を出来ている印象を受けます。

広角で撮影。

紅葉を撮影してみましたがvivo X200 Proの方がより正確に描写出来ている印象を受けます。

次に接写してみましたが色味が全く違うので好みが分かれると思います。

ポートレートで撮影。

まずは1倍で撮影してみましたがvivo X200 Proの方が加工感は強めです。

本当に僅かですがvivo X200 Proの方が被写体に寄りやすい印象を受けます。

次に2倍で撮影してみました。

ちょっと甲乙つけがたい感じです。

そしてvivo X200 Proは3.7倍でOppo Find X8 Proは3倍で撮影してみました。

この倍率になるとOppo Find X8 Proは全然寄れない感じになります。

望遠で撮影。

まずは3倍で撮影してみましたがOppo Find X8 Proはフレアが入っています。

次にOppo Find X8 Proは光学となる6倍で撮影してみました。

10倍になるとOppo Find X8 Proは補正が強めというか色潰れしている印象を受けます。

20倍になってもvivo X200 Proは安定している印象を受けます。

30倍だとOppo Find X8 Proの方がノイズが多いことを確認することが出来ます。

50倍でもvivo X200 Proの方がやはり強いです。

100倍でもvivo X200 Proの方がまだマシですが正直両機種とも実用性はないかなと思います。

マクロで撮影。

vivo X200 Proはフォーカスが合っている場所以外はしっかりとボケ感を出してくれる感じで、やはりマクロ撮影はvivo X200 Proの方が臨場感がある写真を撮影しやすい印象を受けます。

ズームで接写

まず10倍で撮影してみました。

次に中距離を撮影していましたがvivo X200 Proの方がノイズが少ないです。

次に30倍で撮影してみましたがvivo X200 Proの方が安定している印象を受けます。

マスターモードで撮影

Oppo Find X8 Proはハッセルブラッドの良さを引き出すためのマスターモードに対応しています。マスタモードといってもズーム倍率が制限されるわけではないので地味に使いやすい印象です。

一枚目が通常モードで2枚目がマスターモードになります。

ちょっと紅葉などは通常モードだと色褪せて見える感じなのがマスターモードにすることで分かりやすい写真が撮れるようになります。

超広角(低照度)で撮影。

次に低照度の環境で手持ちかつナイトモードでサンプルを撮影してきました。

Oppo Find X8 Proの方が白飛びがしやすいです。

広角(低照度)で撮影。

両機種ともフレアが発生しています。

今回のサンプルだとvivo X200 Proの方が露光時間が3秒弱とOppo Find X8 Proより1秒近く長いことが多いので全体的に明るいことが多いです。

あとは地味にOppo Find X8 Proの方が手ブレが発生しやすいです。

望遠(低照度)で撮影。

まずは2倍で撮影してみました。

次に3倍で撮影してみましたがvivo X200 Proはフォーカスが合わず。

最後に6倍で撮影してみましたがデジタルズームのvivo X200 Proの方が綺麗に撮影できています。

まとめ。

今回はOppo Find X8 Proを購入したので開封しつつvivo X200 Proと比較レビューをしてみましたが正直本音を言ってしまうと高くてもいいので国内でも正規販売をして欲しかったです。

大きな違いとしてはカメラになりますがUltraほどではないとはいえ面白いかなと思います。何よりiPhoneとAndroidの2台持ちをしている人にとってOppo Find X8 Proは親和性が高いです。

今回もまめこさんのところで購入しており自分が購入した時は17万円と個人的には安かったです。

最新情報をチェックしよう!