直近の情報からもGoogle Pixel 10シリーズが搭載するGoogle Tensor G5ではTSMCの3nmプロセスノードを採用していると予測されています。少なくとも箱でみればGoogle Tensor G4と比較して大幅なアップデートになる可能性があります。
今回9To5GoogleによるとGoogleはSamsungにとって主要顧客であった可能性があると報告しているので簡単にまとめたいと思います。
顧客が全く見つからない?
Pixel 6シリーズが搭載したGoogle TensorからGoogleはSamsungと共同開発してきたと言われております。ただGoogleは独自SoCというよりはExynosをベースにしたセミカスタマイズSoCだとされており、何よりExynosが抱えいた悩みをGoogle Tensorも同様に抱えていた感じに。
言ってしまえばGoogle Tensorは劣化版Exynosという感じでしたがGoogle Tensor G5からはTSMC製に移行。そして今回の情報によるとSamsungは生産開始3年目に入った3nmプロセスノードを採用した半導体を採用してくれる顧客が見つからないとの話です。
Samsungだと利回りはわずか50%に対してTSMCは90%との話です。つまり単純にコストはTSMCの方が高いことになりますが、それでもSamsungに依頼しようとするメーカーがほとんどいないことになります。
TSMCはしばらくの間大きな足場を持っており、4nmと3nmがより実行可能になったため、Samsungは急襲して新しいチップ市場のかなりの部分を要求することができると考えられていました。この新しいデータにより、Qualcomm、MediaTek、GoogleなどのOEMが、信頼性の高い利回りを備えた最新のSoCのより高い価格でTSMCと協力しようとしていることは明らかです。
歩留率が長らく悪かったことも大きく影響している可能性があり、メーカーからの信頼性が低い可能性があります。ちなみにSamsungはSnapdragon 8 Gen 1の歩留率をQualcommに対して虚偽報告していたとの話があり、それ以来QualcommはSamsungに製造を一切頼んでない感じです。
Googleが得たもの。
Samsungと共同開発したことで半導体開発に関するノウハウも学べた可能性があります。ただここ数年で見ると可能な限りSamsung製から離脱しろとの流れがGoogleの中にあったとも言われています。
このこともあるのかGoogle Tensor G5ではSamsungの要素が一切残っていないと言われています。一方でGoogleがSamsungと共同開発したことで明確に得ることが出来たものが独自ISPだとされています。
今まではSamsung ISPをセミカスタマイズしていた。またISPの開発は時間とコストがかかることからもメーカーも本気で開発しにくい部分でもあると言われている中で、GoogleはSamsungから離れる前に独自ISPを開発することが出来たと言われています。
少なくともSoCとしてみれば今までのGoogle Tensorは微妙だったと思いますが、Pixel 10シリーズでは安定性が改善する上にハードは変わらなくてもカメラ自体はしっかり進化している可能性があります。