アメリカ政府の相互関税の影響からもファブレス企業であるGoogleやAppleは非常に混乱した状態に見えます。少なくとも直近の情報をみる限りは税率が低いインドでの生産をより強化すると言われています。
今回ForbesががGoogle Pixel 10シリーズの価格に言及していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。
価格が据え置き。
今年の4月頃にもPixel 10シリーズの価格に関する情報ができてましたが今回サプライヤーからの情報としてPixel 10シリーズの価格が判明したとしており改めて確認したいと思います。
まず無印となるPixel 10に関しては現行モデルと同じく128GBモデルは$799からとの予測です。現状だとiPhone 16やGalaxy S25と同じ価格設定ですがiPhone 17シリーズは値上げと予測されています。
またSamsungも関税の影響を受ける可能性があるのでGalaxy S26で値上げする可能性があります。このことを考えると今回の情報通り価格を据え置きにすることが出来れば有利になる可能性もあります。
とはいえ直近の情報からもPixel 10のカメラはPixel 9a+望遠と現行モデルと比較すると退化する可能性があります。
そもそもコストが高いセンサーを搭載しているわけではなかったのでセンサーを小型化しても大したコストカットになっていない可能性があるので個人的にはセンサーを維持して値上げの方が良かった感じでセンサーを退化させるのであれば心理的には値下げしてほしかったように感じます。
フラッグシップ扱いでありながらも搭載センサーだけで見れば他社のミッドハイレンジレベルです。もちろんカメラだけで全てが決まるわけではないですがこれで$799に価格の合理性があるのかちょっと疑問に感じてしまいます。
Pixel 10 Proの価格。
そして次にPixel 10 Proに関しても現行モデルと同じく$999と価格が据え置きになるとの話です。今回の情報では言及していませんがおらく上位構成は$100ずつ加算される可能性があると予測されています。
従来Googleは$50の加算という感じでしたが直近でみると価格差が$100に開いている感じです。なのでPixel 10 Proの256GBは$1099で512GBモデルは$1199になる可能性があることになります。
もちろん今回の情報でも上位構成の価格に言及しているわけではないのでこれは正式発表待ちです。おそらくですがAppleと同様にストレージの差別化で利益率を改善させようと考えている可能性があります。
ちなみに信憑性は不明ですが以前リークしたPixel 10のスペックだとようやくUFS4.0に対応していると予測されています。一方で中華メーカーの一部機種はUFS4.1に対応しているので決して最新というわけではないです。
ただ最新世代ではなくなったからこそコストが下がってUFS4.0に刷新される可能性があります。
値上げに見えるけど値上げではない。
次にPiel 10 Pro XLですが現行モデルは$1099に対して$1199との予測で表面的には値上げです。ただ事前情報でも今回の情報でも128GBモデルが廃止になることで値上げに見えると指摘しています。
ちなみにPixel 9 Pro XLの256GBモデルは$1199でPixel 10 Pro XLも256GBモデルからとの話です。なので同じストレージ容量で比較すると据え置きになっており最低価格が高くなるという感じです。
ただこれはiPhone 16 Pro MaxやGalaxy S25 Ultraも同様のことをやっているので問題はないと思います。128GBモデルでも十分だと思っているユーザーからすれば余計なコストが増加することになります。
ただGoogleからすれば128GBから1TBモデルと同じ機種でも4モデル構成と生産コストや在庫管理コストが発生するので128GBモデルを廃止することでコストカットを狙った可能性もあります。
また128GBモデルがなくなることで今度は上位構成のカラバリの制限が緩和される可能性もあります。結局のところは正式発表されないと分からない感じで販売地域によっても変わってくると思います。
ただPixel 9aではようやく国内でも256GBモデルが販売されたのでPixel 10シリーズでは上位構成のカラバリの制限を緩和してアーリーアダプターによりお金を使わせた方がいいと思います。
少なくとも今回の情報通りであれば相互関税関係なく価格は据え置きになる可能性が高いです。仮に昨年と同じく8月に正式発表されるのであれば価格はすでに決定していてもおかしくないです。
なので事前情報と今回の情報が一致しているからこそより価格情報の信憑性が増すと思います。
端末の販売をメインにしていない。
一方でGoogle Tensor G5の搭載や世界的なインフレの影響によるコンポーネントのコスト増加を考慮すると値上げしないと端末から得られる利益率は下がってしまう可能性があるかなと思います。
ただ今回の情報だとGoogleは値上げによって端末の利益率を維持するよりも多くのユーザーにPixel 10シリーズを使ってもらうことでGoogle AIの精度改善やGoogle Oneなどのサブスクに加入してもらって定期的な支払いがはあった方がGoogleにとって最終的に利益が大きいと判断した可能性があるとして指摘しておりGoogleは端末の販売を主軸にしていないからこそできる芸当です。
Googleがここ数年でハードにかなり力を入れている理由としてはAndroidのシェアの減少です。パートナーとなっているXiaomiやSamsungではシェアを維持しきれていないことからもGoogle自らハード部門の予算を強化してPixelのラインナップ含めて本格的に強化した感じです。
なのであくまでもメインはAndroidのシェアを回復させてGoogleのサービスを使ってもらうことが狙いでいかにサブスクなどに加入してもうかが重要でAIもそのための一つの手段に過ぎないです。
国内においては為替次第でなんともですが仮に安くなるのであれば注目度が高くなる可能性があります。
唯一値下げされる可能性。
そして今回の情報では残念なことに言及されていませんが事前情報を元に折畳式機種であるPixel 10 Pro Foldの価格をおさらいすると現行モデル対比で$100の値下げになる可能性があります。
つまりアメリカにおいては$1699になる可能性がありGalaxyとの価格差$200は地味に大きいです。また今後数年かけて値下げを進めると言われており結果的には$1499前後になるとの予測です。
Samsungは昨年値上げしたばかりであることを考えると今後値下げすることは難しいです。また2026年にAppleは初めて折畳式機種を発表すると予測されていますが$2200前後との予測です。
まだだいぶ先の話のため実際にどうなるのか不明ですが価格の安さがアドバンテージになるかもしれません。
現状折畳式機種市場は中華系を中心にスペックを犠牲にしても薄型化に注力している印象です。その中でPixel 10 Pro Foldはレンダリング画像を参考にすると縦横は現行モデルと一緒です。
ただ本体の厚みが増すと予測されており本体を開いた状態で0.2mm増すのであれば閉じた時の本体の厚みは0.4mm以上増す可能性があるので11mm前後になる可能性があるかなと思います。
現行モデルが発表された当時はそれなりに競争力のあるデザインでしたが仮にリーク通り本体の厚みが増して11mm前後になってしまうと他社が9mm以下になるかで競っているので時代遅れのデザインになります。
ただ本体の厚みが増しているのはPixel 10シリーズ共通という感じでシリーズの中見れば妥当に見えます。おそらくですが安定性を改善させるためにバッテリー容量を増やした可能性があると思います。
Pixel 9aではバッテリー容量を増やすことががデザインを決定する上で重要な要素だったことを明らかにしています。
このことを考えるとPixel 10シリーズもバッテリー容量の増加が重要な要素になっても妥当です。ただ本体の厚みが増すということは重くなる可能性があるので260gを超えてしまう可能性もあります。
初代Pixel Foldほどではないにしろちょっとユーザーを選ぶデザインになってしまうかもしれません。とはいえ価格が安くなる可能性があるのは楽しみで折畳式機種で安くできたらすごいです。
Samsungは廉価版を追加することで安くしようとしていますがGoogleはラインナップを増やさず安くしようとしているのは応援できる部分でおそらくフリップ型も断念した可能性があります。
仮にフリップ型を導入する予定であればブック型を無理に安くする必要はないかなと思います。またAndroidを強化するという面でみてもフリップ型は中途半端で拡張性もほぼないです。
一方でブック型はタブレットと共有できる部分もあると思うのでまだ拡張性があると思います。個人的にはPixel 10 Pro Foldはめちゃくちゃ楽しみ機種の一つで安くなるなら嬉しいところです。
マーケティングは課題。
価格が据え置きになる可能性が高いのは嬉しいところですがマーケティングには問題を感じます。
GoogleによるとPixel 9シリーズはiPhoneに対抗するためプレミアムモデルの拡充を優先した結果Proモデルが強化されましたが結局発売以降アメリカではセールを乱発しているので安いというイメージを払拭することが出来ておらずブランドイメージで全く及ばない感じになっています。
本来プレミアムモデルを拡充して安定させたいのであれば安売りは避けた方がいいと思います。
ただ現状だと安売りすることが前提になっている印象でコスパの軸で語られる時点でGoogleの目標にはほど遠い感じで変に安売りするならセール価格を最初から定価にして発売以降は基本安売りはしないと割り切ってしまった方がまだマシなのかなと思っちゃいます。
とはいえこれは素人の雑な発想でGoogleはもっと建設的に何かを計画をねっていると思います。何よりiPhone 17シリーズで本当に事前情報通り値上げされる可能性があるのであれば今年の後半はアメリカ市場においてメーカー別の売れ行きが例年と異なる可能性があるので楽しみです。
まとめ。
今回は海外サイトがPixel 10シリーズの価格について言及していたのでまとめてみました。あとは円高が少しでも進んでいるとの認識であれば現行モデルよりも安くなる可能性があります。
Pixel 9 Pro XLが約18万円ですがPixel 10 Pro XLが16万円前後になればだいぶ印象が違うと思います。