いよいよ先日にはXperia 1Ⅶが正式発表されましたがやはり新型Xperiaは欲しくなります。特に自分が拘っている部分であるスピーカーをさらに強化してきてくれたのは嬉しいところです。
今回はXperia 1Ⅶを購入する前に確認すべき4つのことについて主観的にまとめたいと思います。
ディスプレイの解像度。
まず一つ目として早くも批判の声が出ている部分でもありますがディスプレイの解像度です。正直よく分からない部分としてスマホサイズで4Kに対応していても全く意味がないと今まで散々批判されてきたのになぜ2Kを待望する声が多い一方でFHDに批判的なのかちょっと不明です。
本当にディスプレイの解像度に拘っている人はそもそも2Kとか中途半端な解像度で満足しないのかなと思います。となると単純にFHDか4Kの2択でFHDはスマホとしてのバランスを考えればありだと思います。
個人的にはXperia 1Ⅵの時点で十分な電池持ちを実現していたからこそ電池持ちを犠牲にしても4Kに対応しておいて欲しかったと思いますがSonyはスマホとしてのバランスを優先したのかなと思います。
また2KやFHDの違いをカメラなどで接写して確認する記事もありますが肉眼で識別するのは難しいと思います。
個人的にXperiaでみた場合チューニングの差もあると思いますが4KとFHDの違いは黒の表現力だと思います。Xperia 1ⅤとXperia 1Ⅵで比較した場合にXperia 1Ⅴの方が黒がしっかりと描写されている印象を受けます。
その結果映像自体に臨場感を感じましたが再生するコンテンツでは恩恵はあまり受けないです。
またXperia 1ⅥとXperia 1Ⅴで4K対応コンテンツを表示するとXperia 1Ⅵの方が全体的に濃いめのチューニングになったことに加え黒がはっきりしていないのでのっぺりした印象です。
とはいえFHDになったからといって日常使っている上で不満に感じるかと言われればそこまでではない感じでむしろ中途半端に2Kに対応して燃費が悪くなるなら不要に感じます。
ちなみにYouTubeでは通信状況において表示解像度が自動調整されていることが多いです。このことを知らずに本体の表示解像度に対して文句を言っている人もいたのでそもそも自分が普段をコンテンツを見ている時の環境を正確に把握しているのか。
またSonyがXperia 1Ⅵで2KではなくFHDを選択した理由としてクリエイターが2K向けのコンテンツを作成することはなく基本はFHDもしくは4KだからこそFHDにしたとしています。
実際に2Kに対応したコンテンツは限定的で2K対応機種でもそのほとんどをFHDで表示している可能性があります。またスマホで撮影した写真や動画をより高画質で楽しみたいとなった時に2Kだと足りないです。
さらにAppleで見ても4K/120fps撮影をアピールしていますが本体でフル解像度で再生出来ないです。結局Sonyはなぜ4Kをやめてしまったのか明らかにしていませんが4KでないならFHDでいいと思います。
どうしてもフラグシップモデルの多くが2Kに対応していることからスペックでは見劣りします。とはいえ日常使っている時に2Kの恩恵をどれだけ受けているのか改めて考えるべきだと思います。
自分はほぼ恩恵を受けていないので基本は2K対応機種でも表示解像度をFHDに設定しています。少なくとも本体が2Kに対応していれば表示するコンテンツの全てが2Kになるわけではないです。
パフォーマンスの持続性。
次に2つ目としては発熱対策でXperia 1Ⅶもグラファイトシートとベイパーチャンバーの2つです。また内蔵構造からもXperiaの場合は本体下部に熱を逃す仕様となっており背面下部が熱くなります。
もちろんXperia 1Ⅶがどの程度発熱するかは実際に試してみないと分からない部分でもありスペックから見て大丈夫だと断定は出来ませんが以前のようなことにはならないと思います。
どうしてもXperia 1Ⅳの時のイメージが強くカメラを使うと数分で強制終了といまだに言われます。ただこれはXperia 1Ⅴの時点で改善されており4K/60fps撮影でも1時間は大体持ちます。
少なくともこの程度持てばほとんどのニーズを満たすことが出来これ以上の長時間撮影を望むなら専用機を使った方がよく短時間で強制終了は論外だと思いますが長時間撮影が出来る=優秀というわけでもなく例えば4K/120fpsで1時間撮影が出来ないとコメントを頂きましたがこれは撮影者の使い方が間違っているという感じでむしろ出来たとすれば内部負荷がやばいと思います。
またXperia 1Ⅶの実機で確認したい部分ですが歴代と同じであれば撮影持続モードがあると思います。ただこれはキャリアによっては潰されることがあるので長時間撮影をしたいなら直販版がいいと思います。
Bluetoothでペアリングできる撮影グリップが必要になるとはいえ長時間撮影をしたいならしっかり投資した方が良く撮影持続モードであれば4K/120fps撮影でも50分近くもつ可能性があります。
少なくとも発熱すること自体は悪くないことでパフォーマンスが高いSoCを搭載しているなら尚更だと思います。そして長時間負荷に耐えられた方が優秀と思うかもしれませんが本体内部において高熱の状態が継続すると故障する原因になるのでユーザー自身もある程度使い方を考慮する必要があります。
少なくとも以前のように発熱で強制終了になることは考えにくくXperia 1ⅥやXperia 1Ⅶでもダメならそもそもスマホに求めるような使い方ではない可能性があるので注意が必要です。
またこれからの時期外気温が35度を超えるような環境なら発熱対策の前に使うべきでじゃないです。とりあえず昨年末からSnapdragon 8 Elite搭載機種を使ってきましたがバランスがいいと感じたのはOppo Find N5やGalaxy S25 Ultraという感じで制御している方がいいと思っちゃいます。
逆に制御しきれていない機種は確かにベンチマークは高いかもしれませんが強制終了などがネックになります。また本体が熱くなりすぎてそもそも持ってられないとかもあるので結局はバランスが重要です。
電池持ちが大幅悪化。
そして3つ目としては電池持ちでXperia 1Ⅵからの良さが継承されなかった部分になります。SonyはXperia 1Ⅳの時に発熱の原因になる消費電力を抑制することで発熱全体を抑えるチューニングを採用しましたが最適化が不十分で結果発熱すると挙動が全く安定しなかったです。
一方でXperia 1Ⅵの時に最適化がほぼ完成した感じでSoCにゆとりがあるからこそ全体的に安定した感じになります。このチューニングはXperia 1Ⅶでも継承されている可能性が高く海外サイトを参考にすると3D Mark Wild Life Stress Testにおいて安定率が66%なので決して悪くないかなと思います。
少なくともSnapdragon 8 Elite搭載機種の中でパフォーマンスの持続性は安定している方です。なのでハイパフォーマンスよりも最適化を意識したチューニングを採用していると思います。
そしてSonyによると一定の条件下で最大2日もつとアピールしておりこれは前モデルと一緒になります。ただ海外サイトを参考にすると14時間17分と前モデルと比較すると3時間くらい悪化しています。
Xperia 1Ⅴなどと比較すれば電池持ちがいいですがなぜここまで悪化したのが原因が不明です。正直Snapdragon 8 Eliteはパフォーマンスは高くなっても電力効率があまり良くないのかもしれません。
スコアを維持できれば御の字かと思っていましたがここまで悪化してしまうとめちゃくちゃ痛いです。これだとカメラに拘りが強くない限りXperia 1Ⅵはむしろ買い替えない方がいいかもです。
何よりXperia 1ⅦのスコアをみるとSnapdragon 8 Elite自体が完全にハズレに感じてしまいます。
カメラの癖。
最後にカメラに関してある意味他社と方向性が違うので癖が強めで注意が必要です。例えばGoogleでみるとカメラは魔法のようにとカメラソフトを使ってバンバン補正する感じです。
またGoogleによるとソフトで補正する理由の一つとして綺麗な思い出として思い出させるためよほど記憶力がいい人でない限りその時のシーンを鮮明に思い出すことは難しくだとすれば撮った写真や動画はしっかり補正してあげることで綺麗な思い出として残すための手助けとの話です。
またSNSで写真や動画を共有する際も分かりやすい写真や動画の方が共感を得やすい印象です。そのためかスマホカメラはカメラソフトを使って分かりやすく補正することが是という印象です。
一方でSonyは現実をより忠実に描写するとαシリーズを開発しているからこその拘りです。また海外のユーザーによるとカメラソフトによる補正よりもSonyはレンズやセンサーによる光学品質を重要視しているとしており繊細な描写を大事にしていることを指摘しています。
実際のところは不明ですがXperiaの方がざっくりいえば撮影者の腕が問われるカメラだと思います。上手い人が使えばどのメーカーの機種でもうまく撮れるのは当たり前ですがGalaxyやPixelは変な言い方をすれば誰がとってもある程度のレベルを担保してくれる印象ですがXperiaは逆です。
ここ近年でみればカメラソフトにも力を入れてくれているとはいえまだまだ技術が必要な印象です。なので下手な人がテキトーに撮ると本当に下手な写真や動画になるので難しいと思います。
とはいえXperia 1Ⅶでは超広角センサーが大型化したことで使いやすくなったと思います。高額品質を重要視しているからこそハードは重要でセンサーがよければ白飛びもしにくくなりノイズも減ると一般ユーザーでも扱いやすくなった可能性があり画角差が減ったのも分かりやすいと思います。
一方でネックだった望遠が進化しなかったのは残念で来年は広角と望遠が同時に刷新なのか。それとも広角はさらにもう一年待たさられる感じになるのか望遠も今回頑張って欲しかったところです。
まとめ。
今回はXperia 1Ⅶを購入する前に確認してほしいことについてざっくりとまとめてみました。執筆時点で直販版の価格が正式発表されていませんが前モデル対比で地味に値上がりしています。
ただ為替の影響などを考えると仕方ない感じで単純に欲しいと思う人が買えばいいだけの話です。前モデルでは一般化した印象でしたが今回はちょっとニッチ向けに強化してきた印象を受けます。