事前情報通りであればGoogleは6月にもAndroid16を公開する予定。合わせてGoogle Tensorを搭載したPixelたちにもアップデートが配信され多数の新機能が追加される可能性があります。
今回Android AuthorityによるとAndroid16で追加される新機能は今までのPixelにおいて最も迷惑な行為の一つとしているのでまとめたいと思います。
中途半端に制限されている。
先日の情報からもGoogleはAndroid16で一部Pixelを対象に「バッテリーヘルス」機能を実装することを明らかにしています。バッテリーヘルス機能は簡単に言えばバッテリーの劣化状況などを確認することが出来るオプションです。
一方で同サイトが指摘しているのは対象機種が限定されていることです。まず前提として最新機能がアップデート対象機種全てに等しく追加されることはほぼないです。
例えばGalaxy A36は全てのGalaxy AIに対応しているわけではありません。その理由としてはSnapdragon 6 Gen 3ではパフォーマンス不足で、Pixel 9aは搭載しているRAMが限定されていることからも統合されているGemini Nanoに制限があります。
そのためPixel ScreenshotやCall Notesなど一部機能に非対応とはいえ明確な理由があります。一方でバッテリーヘルスの対象機種はPixel 8a以降としており、対象外の機種に関しては「製品の制限より」とよく分からない理由で排除されています。
単純に考えると同じGoogle Tensor G4を搭載しているPixel 8aとPixel 8シリーズでなぜ対応/非対応と別れたのか。それとも搭載しているバッテリーによって分岐するのか不明ですが、境界線が不明瞭であること指摘しています。
既存機種こそ恩恵を受けやすい。
またバッテリーヘルスの主な目的はバッテリーの状態を確認することで、これは最新機種よりも既存機種の方が恩恵を受けやすいです。これは当たり前の話でスマホを長く使えば使うほどバッテリーも劣化していくので、既存機種こそ長く使うためにもバッテリーの状態を確認できるようにした方がユーザビリティが上がると判断することが出来ます。
結局のところSamsungにしろGoogleにしろ最大7年のアップデートサポートに対応していますが、発売から1~2年前の機種がすでに仲間はずれになりつつあるのは長期サポートに対応していることを蔑ろにしている可能性があると指摘しています。
これまでに見たところ、新しいぼかしたUI、Material 3表現力豊かなデザイン言語、風変わりなBubble Barマルチタスクなど、Android 16の他の特徴的な機能は、サポートされているすべてのPixelスマートフォンで問題なく利用できます。しかし、これらの機能がすべて正常に機能すると思われる場合、バッテリーの健全性がそこにあるのを妨げているものは何ですか?
今後どうなるのか不明ですがバッテリーヘルスの中途半端な対応は長期アップデートサポートのデメリットをより強調した存在になってしまうのかもしれません。
もちろんセキュリティアップデートだけでも7年に対応することで大きな意味があると思います。ただ新機能が全然追加されないとなった時に既存機種からみるとメジャーアップデートは不具合やバグが増加するただのリスクにしかならなくなってくる可能性があります。