品質は懸念。Googleは関税対策でPixelの生産をインドに移行させるかも

先日にアメリカ政府は「相互関税」を開始しており、特に中国に対しては異常に高い関税が設定されています。現状だとスマホなどは特例措置で一時的に免除になっていますが、今後新たな関税が設定されることが明らかになっています。

今回9To5GoogleによるとGoogleはPixelの生産を今後本格的にインドに移行させる可能性があると報告しているので簡単にまとめたいと思います。

インドへ移行する可能性。

現状だとPixel 9シリーズは中国で製造されており、Pixel 9aに関してはベトナムで製造されています。またPixel Buds Pro 2やPixel Watch 3の化粧箱を確認するとベトナムで製造されています。

中国における人件費が高騰していることや、政治的な側面からもGoogleはベトナムにあるMicrosoftの工場跡地を購入してベトナムでの製造比率を少しずつ高めていると言われています。

またGoogleにとって今後「インド」は非常に重要な市場になるとしている一方で、輸入製品に対して関税が高いことからもインドでの製造の準備を開始しています。もちろん様子見の側面があると思いますがまずはインド向けのPixel 8シリーズから製造を開始しており、現時点では月に4万台程度生産しているとの話です。

そして今回の情報によるとGoogleはインドでの生産をより強化する可能性があるとしています。

Alphabet Incは、Google Pixelスマートフォンのグローバル生産の一部をベトナムからインドに移すため、地元の契約メーカーであるDixon TechnologiesとFoxconnとの交渉を開始しました。

今後インドの生産が安定していけば本格的に稼働したいのかもしれません。

相互関税が安いのも特徴。

何よりGoogleはPixelで採用されている多くのコンポーネントをインドにローカライズさせることにフォーカスしているとしており、インドで組み立てを行うだけではなく、充電器やバッテリーに指紋センサーにデバイスのエンクロージャーなどもインド国内で製造したいとの話です。

同社はまた、エンクロージャー、充電器、指紋センサー、バッテリーなどの一部のコンポーネントをインドで現地化する計画を契約メーカーと共有している、と幹部は述べた。現在、インド製のピクセル電話のほとんどのコンポーネントが輸入されています。

またインドに移転させたい理由の一つとして相互関税で、中国が高いのは言わずともですがベトナムにおいては46%です、一方でインドでは26%の関税が設定されており、今後アメリカ政府がスマホなどに対してどのような関税を設定するか次第ですがベトナムで作るよりは安くなる可能性があります。

今後インドでの生産を拡大することで多くの市場向けのモデルはインドから出荷されることになり、中国での製造比率を徐々に下げていく可能性があるのかなと思います。

直近で見れば相互関税が問題ですが、今後政治情勢に振り回されない生産体制を構築する必要があるのかなと思います。ただ中国でAppleが製造を続ける理由の一つが「品質」だとされており、インドで品質が極端に落ちないかちょっと不安です。

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