中華系の多くは毎年上半期にUltraを発表することが多いことからもカメラが魅力的な機種が数多く登場しますが個人的にカメラ特化型はサブで何より折畳式機種の方が楽しみです。
そうなると今年で見ればvivo含めて下半期にかなり集中する流れになりそうです。今回Phone ArenaがGalaxy Z Fold 7の一部スペックに言及していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。
デザインが判明。
例年通りであればSamsungは7月に新製品発表会を開催してGalaxy Zシリーズを正式発表する流れで今年でみればGalaxy Z Fold 7とGalaxy Z Flip 7を発表する可能性が高いかなと思います。
そして今回デザイン関連の情報に精通しているリーカーがCADを元にレンダリング画像を公開していることが判明しました。同氏の過去の実績を考慮するとほぼ確定的といえ十分に参考になるレンダリング画像です。
その上で本体上部を確認するとマイクにアンテナスリットにスピーカーグリルにSIMトレイです。そして本体下部を確認するとUSB-Cにマイクにスピーカーグリルに毎度お馴染みの配置です。
最後に本体側面を確認すると音量ボタンに指紋認証が統合された電源ボタンを搭載しています。全体的にフラット形状となっており背面には垂直型のデザインを採用したカメラを搭載しています。
ただカメラ部分に台座があるためGalaxy S25 EdgeやGalaxy Z Fold SEにに近いデザインを採用している印象を受けます。
またフロント部分を確認すると現行モデル対比でベゼルがかなりスリム化されています。なのでぱっと見はGalaxy Z Fold SEのように見えますがより洗練された印象を受けます。
本体サイズ | メインディスプレイ | サブディスプレイ | |
Z Fold 6 | 153.5×132.6×5.6mm | 7.6インチ | 6.3インチ |
Z Fold 7 | 158.4×143.1×4.5mm | 8.2インチ | 6.5インチ |
Z Fold SE | 157.9×142.6×4.9mm | 8.0インチ | 6.5インチ |
そして本体サイズを確認していくとGalaxy Z Fold 6対比では大型化した上で薄型化しています。一方でGalaxy Z Fold SE対比だと僅かに大型化した上で一気に薄型化する感じになります。
なのでGalaxy Z Fold 6ユーザーとGalaxy Z Fold SEユーザーでGalaxy Z Fold 7への印象が変わるかなと思います。とはいえ本体を開いた状態の厚みは4.5mmなので現行モデル対比で1.1mmの薄型化はヤバいです。
ちなみに現時点で世界トップとなっているOppo Find N5は本体を開いた状態で4.21mmです。なので世界トップクラスには及ばないですが2024年時点でみれば世界でもトップクラスの薄さです。
また詳細なスペックには言及していませんが本体を折り畳んだ時の厚みは9.5mmとの話です。この9.5mmはカメラバンプこみの数字で現行モデルはカメラバンプ含まずでも12.1mmと大きな差があります。
そしてカメラバンプなしだと9mmちょいなるとしており現行モデル対比で3mm近く薄型化されることになります。
全体的に薄型化されることが大きな特徴ですが現行モデル対比でかなり大型化することになります。コンテンツの視認性という面では大型化した方がプラスですが現行モデルの小ぶりなサイズ感が好きだった人にとっては残念なデザイン変更になる可能性があり意見がはっきり分かれるかもしれません。
残念なことに今回の情報では本体の重さに言及していませんがGalaxy Z Fold SEが236gなのでより薄型化しているGalaxy Z Fold 7は230g以下と折畳式機種の中では軽めになるかもしれません。
Galaxy Z Flip 7のデザイン。
またGalaxy Z Flip 7のほぼ確定的なデザインも公開されたのでざっくりと確認していくと本体上部にマイクを搭載しており本体右側面には音量ボタンに指紋認証が統合された電源ボタンが搭載しています。
そして本体左側面にSIMトレイで本体下部にスピーカーグリルにUSB-Cにマイクを搭載しています。
Flip 6 | Flip 7 | |
本体サイズ | 165.1×71.9×6.9mm | 166.6×75.2×6.9mm |
メインディスプレイ | 6.7インチ | 6.8インチ |
サブディスプレイ | 3.4インチ | 4インチ |
合わせて本体サイズを確認すると現行モデル対比で縦幅はほぼ一緒ですが横幅が4mmも増加しています。現行モデルの72mmならまだ取り回しは良い方ですが75mmを超えるとユーザーを選ぶサイズ感です。
またアスペクト比が変更されることからもディスプレイサイズが僅かに大型化される流れになります。
そしてデザイン上の大きな違いとしてサブディスプレイにようやくベゼルレスデザインが採用されます。結局コンテンツの表示領域は変わらないと思いますがディスプレイサイズは4インチに大型化する可能性があります。
個人的にはGalaxy Z Fold 7の薄型化にインパクトがありSamsungも有言実行という感じです
最適化がかなり重要。
一方でGalaxy Z Fold Special Editionをベースにしているとなると不安な部分もあります。一つ目としてはバッテリー容量でGalaxy Z Fold Special EditionはGalaxy Z Fold 6と同じ4400mAhのままでディスプレイサイズが大型化した分消費電力が増え電池持ちが悪化しています。
ちなみに自分の使い方だとGalaxy Z Fold 6は寝る前の電池残量が50%前後のことが多かったですがGalaxy Z Fold Special Editionは30~40%前後のことが多く明らかに悪いです。
個人的にはGalaxy Z Fold 3の頃と似た感覚で他社の折畳式機種と比較してもかなり悪いです。一部噂によるとSamsungがシリコンカーボンバッテリーと類似した技術を採用した新しいバッテリーを搭載するのは早くても2026年からとされておりGalaxy Z Fold 7では期待できないです。
ちなみに直近の情報だとバッテリー容量は変わらず充電速度も変わらないと予測されています。
Galaxy S25 Ultraで見ると搭載SoCの進化と最適化によりバッテリー容量が変わらずとも電池持ちは大幅に改善していますがGalaxy Z Fold 7はそこまで安定化できるのか不明です。
何よりバッテリー容量が増えないとスペック的にも他社と比較して大きく見劣りする可能性があります。次に2つ目として直近の情報からもメインディスプレイの折目はあまり変わらないとの話です。
Galaxy Z Fold Special Editionではコストがより安く大型モデルにも採用できるUFGを採用しておりGalaxy Z Fold 6と比較して折目が改善していることも大きな特徴の一つです。
ただ直近の情報通りであればUFGを採用しておらず従来通りUTGを採用している可能性があります。なぜSamsungがGalaxy Z Fold Special EditionでUnder Display Cameraをカットしたのか不明ですがGalaxy Z Fold 7では復活との話なので素材の問題がある可能性があります。
何より折目とUnder Display Cameraを天秤にかけてUnder Display Cameraを優先したのかもしれません。ただGalaxy Z Fold 6と変わらないとなると他社と比較すると折目が目立ちやすいと思います。
そして3つ目としてはS-Pen関連で薄型化を優先しているのであればデジタイザーはカットのままの可能性があります。SamsungがApple pencilのようにスタイラスペン自体にバッテリーを搭載するなり従来から大きく仕様を変えてこない限り内蔵どころかS-Pen自体非対応が継続する可能性があります。
Galaxy S25 UltraではBluetooth機能がカットされたことで話題となりましたが非対応となってくるとユーザーからの印象は変わってくると思うのでSamsungがどんな対応をするのか気になるところです。
自分はGalaxy Z Fold 5の時にS-Pen付属の純正ケースでハズレを引いてから全然使わなくなりました。なので非対応であっても問題ないですがこのまま非対応になると方針転換をしすぎにも感じます。
次に4つ目としてはカメラでメインカメラセンサーはまだしも超広角と望遠をどうするのかです。Galaxy S24 UltraならまだしもGalaxy Z Fold 6だとカメラがちょっと弱いという印象です。
やはり25万円近くする機種だからこそ折畳式機種とはいえカメラをもっと頑張ってほしい感じです。何よりGalaxy Z Fold Special Editionはデザインの薄型化に開発期間のほとんどを費やしたという印象でコンポーネントは十分に最適化されておらずバランスが悪い印象です。
なのでGalaxy Z Fold 7でベースにするのであればバランスの悪さをどうにかしてほしいです。これでバランスが悪いとなれば他社と比較する見劣りする感じでユーザーの期待値が下がるかも。
Galaxy G Foldの存在。
ユーザーの捉え方次第ですがGalaxy Z Fold Special Editionをベースにするということで海外サイトはGalaxy Z Fold 7を新たに開発することさえしなかったとコメントしています。
Galaxy Z Fold 7のために一から開発というよりはGalaxy Z Fold Special Editionの延長線という感じで言ってしまえばGalaxy Z Fold Special Editionの焼き回しモデルという感じです。
個人的にはGalaxy Z Fold Special Editionのサイズ感の方が圧倒的に好きですが実際に使っていると電池持ちの悪さやカメラの弱さが目立つので頑張って最適化してほしいです。
一方でGalaxy Z Fold 7より個人的に気になっているのは同社初の三つ折りタイプの機種です。直近の情報によると製品名はGalaxy G Foldと言われておりシリーズが違う可能性があります。
世界初の三つ折りタイプとしてHuawei Mate XTが話題を呼びましたがネックなのは耐久性です。折り畳んだ時の薄型化を優先した結果なのか外折と内折を組み合わせた構造となっており折り畳んだ状態でも耐久性がネックとなるメインディスプレイが剥き出しの状態になります。
従来の折畳式機種はメインディスプレイとサブディスプレイを搭載しており折り畳んだ状態ならメインディスプレイが剥き出しになることはありませんがHuawei Mate XTに関しては一枚の大型ディスプレイを折りたたんでいる感じなのでどこかしらは剥き出しになるのがネックです。
何より中国では一時期600万件近くの予約を獲得したと言われていますが発売後の故障問題から実際には20万台も売れていないと言われており耐久性が改善しないと今後厳しい可能性もあります。
一方でGalaxy G FoldはHuawei Mate XTと大きく異なる部分として内折の形状を採用していると予測されています。またサブディスプレイも搭載している可能性が高く折り畳んだ状態でメインディスプレイがHuawei Mate XTのように剥き出しになることがないからより気軽に使えるかもしれません。
そして直近の情報によるとメインディスプレイは9.96インチされておりHuawei Mate XTに近い大きさになりそうです。今回の情報で言及はありませんがアスペクト比が16:10あたりであればタブレットみたく使えると思います。
また翻訳ミスの可能性がありますが高さは6.54インチとなっておりサブディスプレイのことなのかもしれません。ざっくり言えばGalaxy Z Fold Special Editionを折り畳んだ状態で横に3台並べた感じのサイズ感なのかもしれません。
そして重さはHuawei Mate XTとほぼ同じとしていることからも300g前後になる可能性があります。さらに本体の厚みはHuawei Mate XTより分厚いとの話なので13mmを超えてくるのかなと思います。
またディスプレイとフィルムは新しく開発されたものが採用される可能性があるとしています。少なくとも本体価格はかなり高い可能性があり販売地域もかなり限定される可能性があります。
ただGalaxy Z Fold 7がGalaxy Z Fold Special Editionの焼き回しモデルになるなら個人的には高くてもGalaxy G Foldの方が楽しみで早ければ今年の下半期に正式発表です。
まとめ
今回はGalaxy Z Fold 7に関する情報が出てきたのでまとめてみましたが従来のサイズ感やS-Penが好きなユーザーにとってはちょっと残念な感じになるのかなと思います。
また一部情報によると本体価格は据え置きになると予測されているので25万円前後になるのかもしれません。