海外サイトのテスト結果をみる限りGoogle Tesnorは世代を重ねるごとにパフォーマンスや電力効率が改善していますが、例外とも言えるのが「ゲーム性能」でむしろPixel 9シリーズとPixel 6シリーズを比較するとPixel 6シリーズの方が電力効率が優れていることが判明しています。
なので言ってしまえばGoogleはそこまでゲームに対して最適化していないと考えることもできます。今回Android Authortiyによると最新のアップデート既存のPixelのGPU性能が大幅に向上していることが判明したと報告しているのでまとめたいと思います。
GPUが大幅強化。
今回の情報によるとまずRedditにおいて以下のように投稿されていることが判明したとしています。
こんにちは、私はPixel 7aを使用していますが、Android 16がパフォーマンスを大幅に向上させる方法についての投稿を読みました。とにかくベータ版をインストールしていたので、Geekbenchでいくつかのベンチマークを実行しました。GPU:Vulcanはほぼ2倍、OpenCLは75%以上です。どちらもPixel 9 Proレベルをわずか下回っています!
この投稿をみるとAndroid16 Beta版をインストールすることでGPU性能が大幅な向上を遂げたように見えます。ただ同サイトがAndroid15を搭載している機種でテストしたところ上記の画像のスコア結果になったことに言及。
おそらくAndroid16 Beta版にしたことが要因ではなく「GPUドライバ」のアップデートで大幅に改善したと推測しています。
すべてのテンソル搭載ピクセルはArm Mali GPUを使用しますが、利用可能な最新のGPUドライバーバージョンは付属していません。具体的には、Tensor G1、G2、およびG3 PixelsのAndroid 15アップデートのGPUドライバーは、2024年2月にArmによってリリースされました。Tensor G4 Pixelsの場合、ドライバは2023年12月にリリースされました。Googleは、Pixel Dropのアップデートに合わせて、その後の四半期リリースで新しいGPUドライバーを出荷しました。
少なくとも3月のアップデートを適用しているユーザーは知らず知らずにその恩恵を受けている可能性があります。
改善率がすごい。
また今回の情報によると最新のアップデートによってPixel 7aは62%でPixel 8で31%にPixel 9ですら32%の改善が見られるとしています。正直GPUドライバを最新バージョンに更新するだけでここまでの改善が見られると思っていなかったのでびっくりです。
ただ言ってしまえば長らく古いバージョンのままだったともいえ、古い世代ほどバージョンアップの恩恵が大きい。さらにスコアが団栗の背比べみたくなっているので世代を重ねるごとにGPUが進化しているとはいえ初代とG4でもめちゃくちゃな差があるわけではないことになります。
一方でベンチマークスコアが改善しても実用性の部分で必ずしも実感できるかは別です。ただ同サイトは以下のようにコメントしています。
Geekbench GPUテストは「機械学習やコンピュータビジョンなどの日常的なタスクのGPUコンピューティングパフォーマンスを測定し、実際のアプリケーションをモデル化するテストを使用して測定します」ため、パフォーマンスの向上は一部の実際のタスクに反映される可能性が非常に高いです。
少なくともどのアプリが大きな恩恵を受けているかはテストする必要があるとしていますが何かしらの恩恵を受けている可能性が高いです。少なくともアップデートで以前よりゲームはより快適にできるようになっている可能性があるのは嬉しいところです。