nubia Z70 Ultra 開封レビュー。超割り切った機種でハマる人には超ハマる

昨年よりnubiaは国内展開に積極的な印象でグローバルで見ればnubia Flipは割と印象的です。また国内で使うには技適が必要の中で技適なしのnubia Z60 Ultraを国内で発売と衝撃的でした。

今回はついに技適があるnubia Z70 Ultraを購入したので開封レビューをしたいと思います。

開封

まず開封していきたいと思いますが全体的には黒を基調としていますが上部はシルバーです。個人的にはインパクトのあるデザインという印象で開封前からちょっとワクワクさせてくれます。

付属品を確認するとUSB-Cケーブル。

SIMピンに説明書と中華系にしては割とシンプルです。そして化粧箱の厚みを考えると電源アダプターが入ってそうな感じですが実際には入っていません。

ただ購入特典扱いなのか80Wに対応した電源アダプターが別途付属しているのはありがたいところです。

また開封時点でフラットディスプレイでありながらもスクリーンプロテクターが装着済みです。

さらに専用のケースも同梱されていることからも別途アクセサリーの購入は必要ありません。もちろん付属品のアクセサリーは非常にシンプルなので拘りがあるユーザーは別途購入が必要かなと思います。

ただ個人的にはAmazonで調べた感じだとピンとくるものがなかったので付属品で済むのは嬉しいところです。今後使ってみてお気に入りになれば別途アリエクなどで探してみようかなと思っています。

デザインを確認。

次にデザインを確認していきたいと思いますが前モデルと比較して取り回しが改善された印象です。ちなみに前モデルは164×76.4×8.8mmなのでnubia Z70 Ultraは縦幅がほとんど一緒で横幅は1mm程度増していますが本体の重さが256gから228gと一気に軽量化されたのが嬉しいです。

前モデルは重すぎて自分の手首の状態では厳しかったですがnubia Z70 Ultraは割とイケます。少なくとも228gという重さは軽くはないですが自分の手首でも今後使えると期待しています。

そして本体上部を確認するとIR エミッターにマイクにアンテナスリットと非常にシンプルです。

次に本体左側面を確認するとスライドスイッチにアンテナスリットとなっています。

ちなみにスライドスイッチはカメラのオン/オフやフラッシュライトのオン/オフなどが可能です。デフォルトだとカメラになっていますがユーザーのニーズに合わせて設定するのがおすすめです。

そして本体右側面を確認すると音量ボタンに電源ボタンに加え新たにシャッターボタンを搭載しています。

最後に本体下部を確認するとSIMトレイにUSB-Cにスピーカーグリルにマイクとお馴染みです。

サイドフレームはアルミを採用した上でフラット形状に近いですが僅かに丸みを帯びています。持ちやすさに配慮した結果という感じで何よりマット仕上げを採用しているため質感は高いです。

そしてバックパネルを確認するとガラスを採用しておりカラバリは国内でみると3色展開です。今回購入したのはスターレイナイトで所謂ゴッホと呼ばれているカラバリになります。

まさか国内でも発売してくれると思ってなかったのでnubiaも割と国内市場に積極的なのかもしれません。

ぱっと見はvivo X200 Proのブルーのようなグラデーションカラーのように見えますが実際にはマット仕上げに近い印象で派手でありながらも指紋は目立ちにくくと絶妙なバランスです。

Oppo Find X8と比較。

そして今回のレビューで国内展開が割と似ているOppo Find X8と比較していきたいと思います。Oppo Find X8もディスプレイサイズで見れば決して小さくはないですが本体サイズでみるとかなりの差がありOppo Find X8が正直コンパクトモデルに感じてしまうくらい違います。

また本体の重さで見ても圧倒的な差がありOppo Find X8は取り回しをかなり意識している印象を受けます。少なくともnubia Z70 Ultraは前モデルから改善したとはいえユーザを選ぶと思います。

背面のデザインで見るとOppo Find X8はカラバリの影響もあるのか非常にシンプルに感じます。またデュアルプリズムレンズを採用したことでカメラバンプが目立たないように配慮していますがnubia Z70 Ultraは真逆でカメラバンプもしっかりあり台座部分もかなり大きめの印象です。

正直nubia Z70 Ultraは色んな意味で派手という感じでガジェット感満載という感じです。

ディスプレイを確認。

次にディスプレイを確認していきたいと思いますが6.85インチと地味に大きめのディスプレイを搭載しています。フラットディスプレイを採用していることに加えベゼルのスリム化が大きな特徴となっています。

一方でOppo Find X8のベゼルのスリムさも特徴となっており実際に比較してみるとほぼ一緒です。何よりnubia Z70 Ultraは改善されたUnder Display Cameraを搭載しているのが大きな特徴です。

コストが高いことに加えインカメラの実用性が下がることからUnder Display Cameraを搭載している機種は全然増えないですがnubiaに関してはコンテンツを優先するためか継続採用しています。

確認してもインカメラをほとんど認識できないレベルになっているのが単純にすごいです。

実際に認識できるのはインカメラを利用している時や顔認証を使う時くらいかなと思います。

何よりUnder Display Cameraを搭載しているからこそコンテンツへ没入感はすごいです。

コンテンツの表示。

基礎スペック部分でみると両機種ともBOE製のディスプレイに加え表示解像度は1.5Kです。またゲームをやらないため恩恵をほぼ感じませんがnubia Z70 Ultraは144Hz表示に対応。

少なくともXなどをスクロールしている限りではカクツキなどもなく十分に快適かなと思います。とはいえOppo Find X8と明確な差があるかと言われれば個人的には微妙に感じてしまいます。

そしてYouTubeを再生してみると自分の目だとOppo Find X8の方が発色よく見えます。ただこれはユーザーの好みの次第の面もあり正直なところ明確な差があるかと言えば微妙です。

何よりコンテンツの見やすさという部分に関してはnubia Z70 Ultraの方がアドバンテージがあるようにかんじます。ただアスペクト比19.9:9とOppo Find X8とほぼ一緒の割にはスペック以上にデカく感じます。

ディスプレイ輝度を比較。

そしてnubiaによるとピーク輝度で2000nitsとしていますが海外サイトのディスプレイテストを参考にすると1382nitsとなっており前モデルが1018nitsなのでしっかりと改善しています。

ちなみにOppo Find X8は自動調節で1364nitsとなっておりテスト結果ではほとんど一緒です。

また屋内で比較してみると今回のサンプルを撮った時はnubia Z70 Ultraの方が僅かに明るい印象を受けます。一方で夜に室内灯の下で確認してみるとOppo Find X8の方が明るく感じることが多いです。

正直両機種ともディスプレイテストの結果以上に明るく見やすいディスプレイかなと思います。何よりnubia Z70 Ultraのディスプレイはフラッグシップの中で何か目立った特徴はないです。

ただUnder Display Cameraを搭載していることでコンテンツへの没入感は本当にすごいです。

基礎スペックを確認。

次に基礎スペックを確認していきたいと思いますがAndroid15を標準搭載しているのは一緒です。また両機種ともAIを意識している印象ですがOppoの方が一歩進んでいる印象を受けます。

何よりOppo Find X8は専用のアプリが必要とはいえiPhoneとデータ共有出来るのが優秀です。またアップデートサポート期間に関してOppo Find X8は最大6年とかなり長いのが特徴です。

一方で両機種ともローカライズは不十分でおサイフケータイ非対応に加えdocomoのn79やB21に非対応などユーザーによっては相性が出てくるのかもしれませんが個人的には気にならないです。

おそらくローカライズを不完全にした理由は日本専用のファームウェアを避けてアップデートの期間をグローバルモデルと同じにしつつコストを下げる狙いがあったのかなと思います。

ちなみにミリ波非対応ですが両機種とも物理SIMが2枚入るのは地味に嬉しいところかなと思います。ただeSIMを使いたいと思う人にとってはこの時点でOppo Find X8の一択になります。

容量構成を比較。

そして容量構成に関してOppo Find X8は国内モデルにおいてストレージオプションがないです。一方でnubia Z70 UltraはブラックのみRAM12GB/ROM256GBのベースモデルがあります。

その他のカラバリに関してはRAM16GB/ROM512GBで手持ちで見ればOppo Find X8と一緒です。

発熱とパフォーマンスの持続性。

そして発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。Oppo Find X8はバランスモードで計測していることもありトップスコアはちょっと低いです。

とはいっても200万点を超えているので日常使う上では全く問題ないのかなと思います。

そして計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがnubia Z70 Ultraは38.2/41.3/45.4度でOppo Find X8は32.3/36.5/36.8度とOppo Find X8の方が発熱が抑制されています。

何よりnubia Z70 Ultraは内部温度が50度を超えてくるので外部温度もかなり熱いです。ただこれはチューニングの問題なのかSoCの差なのか個人的にはちょっとよく分からないです。

次にパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。

トップスコアでみるとOppo Find X8は丁度半分くらいですが安定率は驚異的となっています。一方でnubia Z70 Ultraも70.5%とかなり優秀だと思いますがネックなのが外部温度です。

計測終了後に外部温度を計測してみたところOppo Find X8は41.4度でnubia Z70 Ultraは50.1度とまさかここまで発熱していると思わず触った瞬間に手を離してしまったくらいです。

少なくとも自分が今まで試してきた機種の中で最も熱い印象で持続性を優先しすぎの印象です。特にサイドフレームが熱くなるのでここまで熱くなるとそもそも本体を持ってられないと思います。

少なくとも長時間負荷をかけるのであればOppo Find X8の方がユーザビリティが高いです。

バッテリー関連を確認。

バッテリー関連を確認するとnubia Z70 Ultraは6000mAhオーバーと大容量になります。ただ海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にするとバッテリー容量を考えるとイマイチです。

もちろんユーザーの使い方次第ですがOppo Find X8の方が安定性が優れていることになります。ちなみにベンチマークなど負荷をかけるとnubia Z70 Ultraは10%近く減るので消費電力が多いです。

また前モデルと同様にワイヤレス充電が非対応となっているのは個人的にかなり残念に感じます。ちなみにnubia Z70 Ultraは充電開始30分で84%でフル充電に要した時間は42分となっています。

一方でOppo Find X8は充電開始30分で70%でフル充電に要した時間は52分と地味に遅いです。少なくとも最大充電速度は一緒でも充電平均速度はnubia Z70 Ultraの方が速いことになります。

その他を比較。

その他IP68にIP69に対応は共通でイヤホンジャックにSDカードスロット非搭載も一緒です。生体認証に関して両機種ともインカメラを利用した2D顔認証と光学式画面内指紋センサーを共通で搭載しています。

光学式だと認証位置がかなり低いことがありますがnubia Z70 Ultraは標準的な位置で良かったと思います。そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。

割と高音が多めだとnubia Z70 Ultraの方が安定している印象ですが音質自体はスカスカです。あくまでも個人的には音量はでかいけど音質に優れたスピーカーという印象は受けません。

カメラを確認。

最後にカメラを確認していきたいと思いますがnubia Z70 Ultraはシャッターボタンを搭載しています。ディスプレイが完全にオフの状態でもシャッターボタンを長押しすることで起動することが可能です。

またカメラが起動している状態でシャッターボタンを長押しするとバースト撮影になります。ただ気になる部分としてはフォーカスがロックされた時の音がちょっとデカすぎる印象です。

何よりシャッターボタンの搭載位置は本体横持ちを想定していることがはっきりと分かります。そのためiPhone 16シリーズのように中途半端ではないですが半押しが出来ないのが残念です。

そして何より癖が強いと思うのが画角で標準の画角が35mmと他社でみれば1.4倍という感じです。

またちょっとよく分からないのがカメラUIで公式サイトだと70mmの望遠とアピールしているのにワンタップで切り替えられるのは85mmで70mmにしたい場合85mmを複数回タップが必要です。

なんかカメラUIは分かりにくいという印象で結局どの画角がおすすめかすぐに分からずです。

そしてメインカメラセンサーは1/1.56インチのIMX906で望遠は1/2.0インチのOV64Bです。一方でOppo Find X8は1/1.56インチのLYT-700で望遠は1/1.95インチのLYT-600を搭載しています。

また今回のサンプルはできる限りnubia Z70 Ultraの画角に合わせて撮影するようにしています。そのためOppo Find X8にとっては常にズーム撮影みたいな感じなので不利になります。

とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはnubia Z70 Ultra/Oppo Find X8の順番になっているので予めご了承下さい。

今回のサンプルは18mmで撮影していますが、ワンタップで13mmに切り替えることが出来ます。何よりnubia Z70 Ultraはノイズが多い印象を受けます。

おそらく超広角をクロップしているんだと思いますが24mmで撮影することが出来ます。そのためOppo Find X8の1倍と比較してみましたが雲泥の差です。

広角で撮影。

次にnubia Z70 Ultraは標準となる35mmで撮影しており、Oppo Find X8に関しても35mm(1.4倍)に合わせて撮影しています。

接写に関してはOppo Find X8の方が寄りやすくフォーカス精度も悪くない印象です。

ポートレートで撮影。

次にOppo Find X8は35mmで撮影しておりフォーカスをミスったのがボケ感が甘めです。

撮影時はフォーカスが合っていると思って撮影したけど実際にはずれていました。何より標準画角より僅かとはいえズームになっているのでフォーカス精度が甘くなる印象を受けます。

次にnubia Z70 Ultraは50mmでOppo Find X8は48mm(2倍)で撮影しています。ちょっとフォーカスがずれましたが明らかにOppo Find X8の方が被写体によりやすいです。

ただ離れた複雑な被写体だとフォーカス精度がかなり甘いことを確認できます。

そしてnubia Z70 Ultraに合わせて85mmで撮影してみました。

Oppo Find X8に関しては望遠になると最短撮影距離がかなり長くなる上に85mmにしていることからもフォーカスも甘めで一番悪い部分が重なっているという印象です。

望遠で撮影。

最初にnubia Z70 Ultraは85mmでOppo Find X8は(73mm/3倍)で撮影してみました。

そしてnubia Z70 Ultraは140mmで撮影しており、Oppo Find X8は144mm(6倍)で撮影しています。

そして端末ごとに10倍に設定して撮影してみましたがnubia Z70 Ultraはノイズがかなり増えた印象です。

そして20倍で撮影してみましたが雲泥の差という印象です。

そして30倍に設定して撮影してみました。

最後に50倍で撮影してみましたがnubia Z70 Ultraは10倍を超えてくると一気に不安定になる印象です。

望遠で接写

まずnubia Z70 Ultraは70mmでOppo Find X8は73mmで撮影しています。

ただOppo Find X8は被写体に全く寄れないのでマクロモードはオンのままにしています。

次にnubia Z70 Ultraは140mmで撮影しており、Oppo Find X8は144mm(6倍)で撮影しています。

ズーム撮影だとOppo Find X8の方が圧倒的ですが、接写になるとnubia Z70 Ultraの方が優秀で圧倒的です。

そして超広角を利用したマクロ撮影をしてみました。

何よりnubia Z70 Ultraのテレマクロはめちゃくちゃ使い勝手がいいです。

超広角(低照度)で撮影。

次に低照度の環境かつ手持ちでサンプルを撮影してきました。

今回のサンプルだとnubia Z70 Ultraの方が白飛びが抑制されている印象を受けます。

広角(低照度)で撮影。

そして広角に関してOppo Find X8は常にズームになる不利すぎるので24mm(1倍)で撮影しています。

nubia Z70 Ultraはナイトモードがなく自動判定となっていることもあるのか露光時間はかなり短いです。

ただ強い光源があるシーンだとnubia Z70 Ultraは全体的に白っぽくなっちゃいました。

望遠(低照度)で撮影。

まず最初に35mm(Oppo Find X8は1.4倍)に合わせて撮影してみました。

次に50mm(Oppo Find X8は48mm/2倍)で撮影してみました。

最後に85mm(Oppo Find X8は4倍)で撮影してみました。

まとめ

今回はnubia Z70 Ultraを購入したので開封しつつある意味条件が似ているOppo Find X8と比較してみましたがOppo Find X8は公式サイトで割引なしだと13万9800円に対してnubia Z70 Ultraは14万9800円と丁度1万円の価格差があるのでどう捉えるかはユーザー次第だと思います。

あとは日本語訳が中途半端だったりカメラに拘っている機種でありながらインカメラは弱過ぎでカメラに関しても望遠画角のポートレートとマクロは素晴らしいですがそれ以外は微妙とちょっとソフト含めて中途半端に感じることが多いのでここをどう評価するかはユーザー次第だと思います。

良くも悪くもかなり割り切った機種という感じでハマる人にはかなりハマるという印象です。個人的にはスマホとしてみた場合Oppo Find X8の方がバランスが良くおすすめしやすい印象です。

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