キャリアはもう売る気ないよね?Xperiaが今後存続するために絶対必要なこと

2023年は前年対比で出荷台数が40%も減少したと言われているSonyですが国内市場でメーカー別シェアでトップ5にランクインすることすら出来ない状況に。少なくともグローバル展開しているとはいえ海外での販売はそこまで強くないと言われています。

今回はSonyが国内市場で生き残るために必要なことについて主観的にまとめたいと思います。

大手キャリアは売る気がない。

実際のデータではどうなっているのか不明ですが、自分の肌感でみるとXperiaはdocomo経由で売れる印象が強いです。何よりSonyはdocomoに優先的にXperiaを供給してきた歴史があり、歴代Compactや歴代premiumモデルはdocomoの専売でした。

ただ直近でみるとdocomoすらXperiaの販売にあまり積極的ではない印象を受けます。例えばXperia 1Ⅵの一括価格は20万9440円と大手キャリアの中では地味に安いですが、プログラムを利用した際の免除額が僅か4万8840円です。

もっとざっくり言うと20万円で購入した機種が2年後に下取りしてもらう場合に約5万円にしかならないことに。もちろん端末の状態にもよりますが、これだったらプランを使わず2年後に自分で売却した方が高く売れる可能性があります。

少なくともdocomoが販売に力を入れているiPhoneと比較すると実質負担金に雲泥の差があります。ただメーカーがキャリアに対して販売奨励金を出している可能性もあるので、ユーザーの実質負担金に差が生じている可能性もあります。

何より表面的な価格でみるとdocomoですらXperiaの販売に消極的な印象を受けます。

直販版を強化するしかない。

総務省が横槍を入れたことで唯一良かったと思うことはキャリアの販売力が落ちたことです。SIMロックやバンド縛りは完全になくなり、今年で見ればdocomoのキャリアロゴもなくなりつつあります。

あとはキャリアアプリくらいですが、これが完全にカットされることはないのかなと思います。現状でも国内の販売力はキャリアが圧倒的ですがメーカーに対する縛りがどんどん緩んだ結果メーカーが直販版を展開しやすくなっています。

今年でみるとXperiaやAQUOSはキャリアモデルと直販版でタイムラグがあるため忖度しているように見えますがGalaxyに関してはグローバル発表と同時に国内発表する流れになっています。

また直販版の展開も一気に強化しており、Sonyで見てもXperia 1Ⅵで見れば限定カラバリを用意した上でストレージオプションも初めて用意しています。少なくともメーカーからみるとキャリアに依存するのではなく自分たちでしっかり売っていくことにフォーカスしている印象を受けます。

なので今後Xperiaが存続するためには直販版がキャリアモデルをより魅力的であることをしっかりアピールすること。また根強いXperiaファンを少しでも直販版に移行させたうえでPixelのような囲い込み施策があってもいいかもしれません。

そして新規ユーザーをキャリアモデル経由で獲得する流れにする必要があるのかもしれません。そもそも本体価格が10万円を超えるようなフラッグシップを購入するのは限定的で、国内市場で見ればiPhoneが圧倒的な人気を誇る中でAndroidを購入するのはオタクに近いと思います。

そのオタクが喜んで購入する環境を提供した上で囲い込みをする。その上で端末を少しでもわかりやすく一般化することで一般層にリーチして販売を拡大するという流れが必要なのかもしれません。

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