薄型化特化は反対。Pixel 10 Pro Foldで絶対改善すべき2つのこと

Googleが折畳式機種を開発していることを明らかにしたのは2019年ですが、初代折りたたみ式機種であるPixel Foldが製品発表されたのは2023年と約4年の月日を要したことになります。

またPixel FoldからPixel 9 Pro Foldでは1年以上のあいており、今後のアップデートサイクルがどのようになるのか不明。今回はGoogle Pixel 10 Pro Foldで期待したいことについて主観的にまとめたいと思います。

薄型化/軽量化に固執してほしくない。

中華メーカーの折畳式機種は世代を重ねるごとに薄型化/軽量化にフォーカスしている印象を受けます。一方でXiaomi Mix Fold 4など一部機種は本体を薄型化した影響なのか発熱対策が不十分でベンチマークすら完走することが出来ません。

ベンチマークすら発熱で強制終了になるということは負荷の高いゲームをは満足に出来ないと判断することが出来ます。もちろん薄型化にフォーカスしながら上手くまとまっている機種もいますが、個人的にPixel 10 Pro Foldでは薄型化にあまりフォーカスして欲しくないところです。

Pixel 9 Pro Foldでも個人的には十分なデザインを実現していると思っており、Pixel Foldと比較すればビルド品質は雲泥の差です。何より個人的には薄型化よりも基礎スペックの底上げを重視してほしいところ。

当たり前の話ですが薄型化を強化しようとすればコンポーネントの最適化が必要。さらに耐久性を担保するために採用する材質にもコストがかかる可能性があります。つまりコストがどんどん増す可能性があります。

なので個人的には薄型化にコストをかけるのではなく、例えばシリコンカーボンバッテリーの採用など安定性の改善に注力してほしい。すでにPixel 9 Pro FoldはGalaxy Z Fold 6より海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にすると電池持ちは優秀です。

ただブック型の折畳式機種の中では平均的でトップクラスではない。またここ数年でフラッグシップモデルの電池持ちが一気に底上げされているからこそ物足りなく感じてしまいます。

今のPixelに大きく欠如している部分は「安定性」なのでPixel 10 Pro Foldでは薄型化よりも安定性の改善に注力してほしいところです。

カメラの強化。

そして2つ目としてはカメラの進化です。実際にPixel 9 Proと比較してみると高照度の環境であれば大差なく撮れることもあります。とはいえPixel 9 Pro Foldのカメラはハードで見ると圧倒的に弱く、Googleの優秀なカメラソフトでもカバーしきれていないことが多いです。

また折畳式機種は内部スペースの制約からも搭載できるセンサーに制限があると言われてきましたが、今や各社工夫してカメラを強化してきています。その中でPixel 9 Pro Foldのカメラスペックはお粗末に感じます。

何より個人的にそう思う理由として「Pro」の名称を冠していること。Pixel 9 ProやPixel 9 Pro XLと比較してカメラスペックに大きな差があることに加え、Google AIに関しても地味に差別化されています。

Googleとしては「Pro」をカメラにかけているわけではないんだと思いますがPixel 9 Proシリーズで見ると露骨な差を感じます。少なくとも中華メーカーをみると折畳式機種であってもフラッグシップモデルと同程度のパフォーマンスを実現してきています。

なのでPixel 10 Pro FoldではPixel 10 Proシリーズと比較して遜色ない存在に仕上げてほしいところです。逆に露骨に差別化されているのであれば、折畳式機種はいつになっても高いだけの妥協の産物という見られ方になるかもしれません。

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