GoogleはPixel 3シリーズでPixelの展開を開始した時から直販版も併売していました。その当時Androidで見れば直販版を展開していること自体が貴重かつローカライズも完璧と話題にはなりませんでしたが割と先駆けの印象を受けます。
一方で世代を重ねるごとに様々な要因からもPixelはどんどん高価格化されています。今回はGoogle StoreでGoogle Pixelを購入する際最低限確認してほしいことについて主観的にまとめたいと思います。
有料サポートの癖。
キャリアのプログラムを上手く利用すれば実質負担金をかなり抑制することが出来ますが総務省がどんどん規制を強化していることからも以前のような一括1円みたいな施策はないです。
一方でPixelの場合国内で直販版を展開しているメーカーの中でもプロモーションは積極的なので下手にキャリアで購入するよりもGoogle Storeで購入した方がいい場合があります。
今回はGoogle Storeで購入する前に確認してほしいことの一つ目として保証についてです。国内のGoogle Storeで購入した場合メーカー保証が一年なので最低限の対応となっています。
またメーカー保証に対応していてもユーザーに過失がある場合は実費での修理扱いになります。なので保証が気になるユーザーに確認してほしいのがPreferred Careという有料プランです。
Preferred Careはアメリカで先行で提供されていましたが今年の夏頃から国内でも展開されました。
加入方法として製品を購入する際に一緒にカートに追加もしくは購入後30日以内に公式サイトの注文履歴から加入もしくは電話でサポートに連絡と大きく3つの加入方法があります。
Preferred Careに加入することでメーカー保証が1年から最大2年に拡張されることが特徴です。
保証内容 | 詳細 |
加入方法 | Google Storeで製品と一緒にカートへ追加 |
製品購入後に加入 | 製品に Preferred Care を追加できる期間は、対象デバイスのアクティベーション後 30 日間です。 |
保証開始日 | 保証期間の開始日は、Google ストアから製品が発送された日になります。 |
事故による損傷をサポート | 製品を登録している限り、偶発的損傷(落下、水濡れ、ひび割れを含む)には保証が適用されます。 |
機械的または電気的な故障をサポート | 標準の 1 年間の保証期間終了後に発生した、登録済みの製品の機械的または電気的な故障には保証が適用されます。 |
またメーカー保証だと万が一落としてしまった場合や水濡れなど偶発的な事故はサポート外です。ただPreferred Careに加入することで偶発的な事故にもサポートしてくれるのが魅力です。
とりあえずPreferred Careが用意されたことで以前よりサポートはだいぶ手厚くなりました。一方でキャリアの補償プログラムには劣る印象で一つ目の理由としては月々の分割払いが不可であることです。
例外としてPixel本体と同時にPreferred Careをカートに追加した上で12回の分割払いを選択する場合は結果的に2年分の料金を12回に分割して支払うことが出来るという感じです。
ただ製品を購入後にPreferred Careに加入する場合はおそらく一括払いしか出来ないです。
カテゴリ | デバイス | 製品あたりのプラン料金 | 機械的または電気的な故障および偶発的損傷のサービス手数料 |
---|---|---|---|
スマートフォン | Google Pixel 9 Pro XL | 2 年間一括プラン:
29,000 円 |
11,550 円 |
Google Pixel 9 Pro | 2 年間一括プラン:
29,000 円 |
11,550 円 | |
Google Pixel 9 | 2 年間一括プラン:
17,000 円 |
9,900 円 | |
Google Pixel 9 Pro Fold | 2 年間一括プラン:
33,000 円 |
14,190 円 | |
Google Pixel 8 Pro | 2 年間一括プラン:
28,000 円 |
11,550 円 | |
Google Pixel 8 | 2 年間一括プラン:
17,000 円 |
9,900 円 | |
Google Pixel Fold | 2 年間一括プラン:
33,000 円 |
14,190 円 | |
Google Pixel 8a | 2 年間一括プラン:
11,000 円 |
7,700 円 | |
Google Pixel 7a | 2 年間一括プラン:
11,000 円 |
7,700 円 | |
スマートウォッチ | Google Pixel Watch 3(41 mm、45 mm) | 2 年間一括プラン:
11,000 円 |
7,700 円 |
Google Pixel Watch 2 | 2 年間一括プラン:
11,000 円 |
7,700 円 | |
タブレット | Google Pixel Tablet | 2 年間一括プラン:
12,000 円 |
7,700 円 |
そして2つ目として保証期間でキャリアのようにある意味無制限にサポートしてくれません。Preferred Careは最大2年となっておりサポート終了間近で延長することは出来ません。
また加入条件の一つとして購入後30日以内のためPreferred Careが一度きれた後に再度加入することも出来ないのでサポート期間としてはユーザー次第ですが短いと思います。
キャリアであれば月額支払いかつ機種を使い続ける以上いつまでも加入の継続が可能です。ただ交換機の在庫がなくなり修理することも困難になった場合は大幅値引きの上で別の機種に買い替えることが可能とやはりキャリアの方が国内市場のニーズを満たしています。
ちなみに自分のように短期で買い替えるユーザーにとってPreferred Careの一括払いは損するように見えるかもしれませんが途中解約することも可能で加入後30日以内で一度も請求をしていない場合は全額返金で30日経過後に関しては請求なしの場合は日割りで戻ってきます。
そのため2年以内の解約であれば全額丸々無駄になることはないのでちょっとは安心だと思います。
Google Storeでの買い時。
次に2つ目として確認してほしい部分としてGoogle Storeのセールを最大限活かすことです。他社の直販版はキャンペーンなどを行うこともありますがGoogleほど積極的ではないです。
逆にGoogle Storeの場合はセール期間以外で購入するのはやめた方がいいと思うくらい差があります。その上でGoogle Storeのセールを上手く活かせるかが非常に重要で買い時は割と明確です。
あくまでも従来と同じ流れであればの話になりますが最新機種は発表直後の予約開始期間が最もお得という感じで11月下旬に開催されるブラックフライデーが比較的に似た条件になります。
その後はどんどん渋くなっている感じで最新機種を悩むなら最初に買うのが一番分かりやすいです。また予約期間やブラックフライデーなどにおいて既存ユーザーを優遇する特典が多い印象です。
一方で年明け以降の新生活応援セールの時期になると機種によりますが直接値引きも出てきます。
なので新製品発売後の数ヶ月は既存ユーザーの実質負担金を抑える特典が主軸になりますが年明け以降になると既存ユーザー以外にも買ってほしいことから直接値引きが増える感じです。
ただGoogleは囲い込みを重視しているため直接値引きはちょっと渋くなりがちという感じです。またブラックフライデーでみると型落ちになったPixel 8 Proの直接値引きが6万円とインパクトがデカいので型落ちのタイミングの在庫処分を狙うのは個人的にありかなと思います。
なので繰り返しなりますが既存ユーザーで次もPixelが欲しい人は出来るだけ早い方がいいです。
Google Storeにおける特典。
そしてユーザーを囲い込むための特典として下取りの強化とストアクレジットの大きく2つです。一つ目の下取りは分かりやすいですがセール期間内と期間外では雲泥の差があるので注意が必要です。
例えばブラックフライデー開催直前のPixel 7 Proの下取り価格は3万円でしたが期間内は7万円に増額されています。またGoogleがセール期間において下取りを強化する機種は割と明白で発売から1年経過した機種。
もしくは3年経過した機種でメーカーはPixelもしくはiPhoneで最新世代は下取り不可です。アメリカのGoogle Storeだと他社からの買い替えを促進するためか最新世代も下取りが可能であることが多く同じPixelであっても最新のaシリーズを下取りに出せることもあります。
ただ国内だと最新世代はメーカー問わず対象外という感じなのでちょっと注意が必要です。毎年のようにGoogle Storeにおける下取り額がぶっ飛んだ機種がいるので話題になります。
おそらくGoogleの設定ミスなのかなと思いますが今年だとXperia XZ1 Compactの約4万円が話題になった一方でiPhone SEの約7万円は強制的にキャンセルになったのは記憶に新しいです。
何より既存ユーザーは長くても同じ機種を使うのは3年くらいを目処にするのがいいと思います。ただこれは自分が購入してから3年ではなくその機種が発売されてから3年なので注意が必要です。
ストアクレジットの使い方。
そして2つ目としてはストアクレジットでGoogle Storeでの買い物にしか使えません。少なくとも国内においてはストアクレジットでの還元施策が多いので上手く使うことが重要です。
ストアクレジットの有効期限は発行されから1年で自分は次の後継機種の購入時に使います。ただ自分のように毎年買い換えるユーザーは限定的だと思うので使い道がないとの声もあります。
とはいえ分かりやすい使い道として一つ目としては購入した機種用のアクセサリーです。
ただ注意点としてストアクレジットは本体を購入してから付与されるのでアクセサリーに使いたいと思っても本体と同時のタイミングで購入することは出来ないので本体を購入してストアクレジットが発行されたらアクセサリーだけを別途購入する必要があります。
なのでどうしてもこの方法だと本体とアクセサリーが届くのにタイムラグが発生する可能性が高いです。ただ予約期間内であれば新製品の発売日まで時間があるためストアクレジットが発行された後にアクセサリーを購入してもほとんどタイムラグがない状態で同時に揃う可能性があると思います。
そしてもう一つとしてはPreferred Careに加入する際にストアクレジットで補填することです。
ただ先ほどの話と重複しますが本体を分割購入してPreferred Careも実質分割払いになっている場合はストアクレジットで補填することは無理で製品を購入後にストアクレジットが発行されてからPreferred Careに加入する際に補填するという流れになってきます。
なので購入した機種によってはストクレジットで全額補填できない場合もあれば余る可能性もあります。
Google Storeは他社の公式サイトと異なりサードパーティ製のアクセサリーも比較的扱いがあるのでストアクレジットを使いやすいかなとは思いますがラインナップは限定的に感じます。
また以前ご紹介したFrost AIR UltraはMade for Googleとパートナー企業の製品ですがGoogle Storeでの取り扱いがないのでGoogleの対応が中途半端に感じてしまうかもしれません。
あとは単純に周辺アクセサリーを持っていないのであればストアクレジットで購入するのはありだと思います。
最新世代でみればPixel Watch 3/41mmは5万2800円からなので初代が3万9800円だったのでかなり高くなったという印象を受けますがストアクレジットで2万円でも補填できれば印象が違います。
またPixel Buds Proも3万6000円と他社のイヤホンも同価格帯とはいえ高く感じます。ただストアクレジットで3万円以下に抑えることができれば印象が変わってくるかもしれません。
PixelはAppleのような強力なエコシステムが構築されていませんがPixel Watchで見ればウォッチ認証に対応するなどメーカーを揃えて使うことで地味に便利な機能もある感じです。
なのでストアクレジットが余っているなら周辺アクセサリーを揃えるのはありかなと思います。
まとめ。
今回はGoogle Storeで購入する前に確認してほしいことについて簡単にまとめてみました。何よりPixelが少しでも安く欲しいならGoogle Storeのセールを活かした方がいいです。
またGoogle Storeで購入すると一部周辺アクセサリーが割引になるクーポンも貰えることがあるのでストアクレジットなどを上手く使って揃えてみるのも楽しいのかなと思います。