個人的には2013年に発売されたXperia Z Ultraの後継機種が今の技術を採用した上で復活してほしいなと思いますが、一方で歴代Xperiaの中でも復活を期待されているのは「コンパクトモデル」です。
長らくSonyは「Compact」モデルを出してきましたが、Xperia XZ2 Compactを最後にカットされています。今回はSonyがなぜ Xperia Compactモデルを復活させることがないのか主観的にまとめたいと思います。
需要がない。
スマートフォンが世代を重ねるごとに高性能化していることもあり、スマートフォンに求められることはどんどん増えています。そのためスマホ一台で完結できるニーズも増えていることから視認性の確保や電池持ちとのバランスのために大型化の流れとなっています。
その中で「Compact」モデルを求めるユーザーは6.0インチ以下だと思うのでニーズがかなり限定的だと推測することができます。ネットでは「Compactモデル」の復活に期待している声が多いように感じますが、実際のところ求めているユーザーは限定的で、言い方が悪いですが声が大きいことから声が多いように聞こえるだけの可能性があります。
何よりAppleはiPhone 12 miniやiPhone 13 miniで大失敗となっており、ASUSに関してもZenfone 10を最後にハイエンドコンパクトモデル市場から撤退した可能性があるくらいです。
そもそも選択肢がほとんどないので何ともですが、ある市場統計によると6.0インチ以下の機種の販売台数は全体の1割程度と言われており、その中でハイエンドモデルとなればかなり限定されると思います。
少なくとも以前のような6.0インチ以下の機種はニーズが限定されている可能性があり、今のSonyに余力がないことを考えると復活にはあまり期待出来ない状況にあります。
安いモデルが欲しい。
またYouTubeなどでコンパクトモデルを復活してほしいとのコメントも頂きますが、ネットの声を見ていると「ハイエンドコンパクトモデル」に期待しているというよりは、「安くて取り回しの優れた機種」が欲しいという感じで、ちょっとハイエンドコンパクトからずれている印象を受けます。
どうしても小さいと「安い」というイメージが強い傾向にありますが、コンポーネントを小型化する必要があるので大型モデルよりコストがかかりやすいです。ミドルレンジモデルが大型傾向にあるのはコンポーネントの最適化を極力避けコストカットしている可能性があります。
何よりハイエンドコンパクトモデルは研究開発費にコストが嵩みやすいのに、ちょっとでも高いと売れないです。そのためメーカーにとって採算性の悪いカテゴリーで、ニーズも限定されるため売れないと微妙になってしまいます。
そのためSonyがXperia 5シリーズの開発を外部委託したのはちょっと納得という感じです。何より現状でみると以前のようなCompactが復活することには期待しない方がいいと思います。
一方で中華メーカーでみるとvivo X200 Pro miniなどコンパクトモデルに力を入れ始めていますが、ディスプレイサイズは6.3インチなのでiPhoneやGalaxyの標準モデルと同程度の大きさです。
中華メーカーの標準モデルは6.5インチ前後のことが多かったことからも、6.3インチでもminiとして通用すると思いますが、Compactの復活に期待しているユーザーのニーズに沿わないと思います。
何より今後標準モデルでさえ6.2インチ前後は厳しく6.3インチ前後になってしまうのかもしれません。