少なくともGoogle Pixel 9シリーズは前モデル対比でQualcomm 3D Sonic Gen 2の採用やSamsung M14ディスプレイの採用からもコストが大幅に上昇している可能性がある一方で品質自体も大幅に改善しています。
一方でハード品質の改善が大きく影響したのかラインナップの変更が影響したのか不明ですが、Google Pixel 9シリーズはアメリカ現地で値上げとなっており、国内においても同様に値上げとなっています。
今回9To5GoogleがPixel 9 Proの原価コストに言及していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。
原価コストが判明。
今回の情報によると「Google Pixel 9 Pro」の原価コストは「$406」程度であると報告しています。ちなみにPixel 9 Proの定価は$999であることからも利益率は50%を超えていることになります。
ただ注意点として「$406」というコストはPixel 9 Proを構成しているコンポーネントのみの合計値です。つまりGoogle Storeからの送料やマーケティング費用はもちろん開発研究費などは一切含まれていないです。
なのでトータルでのどの程度の利益率になっているのか不明という感じです。ちなみに今回の情報によると「Pixel 8 Pro」対比で原価コストは11%減少しているとしています。
ただPixel 8 ProとPixel 9 Proではディスプレイサイズやバッテリー容量と本体サイズが異なることからも単純な比較をするのは難しいという感じです。また気になった部分としてディスプレイのコストが$75と前モデルよりも安いとの話です。
ちなみにiPhone 16 Proも同じSamsungのM14を採用していますが$110と言われています。つまりGoogleはPixel 9にPixel 9 ProにPixel 9 Pro Foldと共通採用することでコストカットに成功している可能性があります。
何よりそこまでコストが高くなかったのが意外という感じです。
Google Tensor G4のコスト。
またGoogleがPixelにGoogle Tensorを採用する狙いの一つとして高騰化しているSoCのコスト抑制があると思います。そして今回の情報によるとGoogle Tensor G4のコストは$80とされておりGoogle Tensor G3対比で僅かにコストが上昇しているとしています。
コスト(推測) | |
Google Tensor G4 | $80 |
A18 Pro | $135 |
Dimensity9400 | $160前後 |
Snapdragon 8 Elite | $190前後 |
GoogleとAppleに関しては研究開発費が含まれていないこともありSoC単体で見ればコストは非常に安いです。逆に既製品を使おうとすると独自SoCと比較してコストが2倍近くまで膨れあがることになります。
一方でGoogle Tensor G5ではTSMCに切り替わると予測されておりA18 Proのコストが一つの目安になるのかもしれません。となると$50近くの値上げとなっており本体価格に影響を及ぼす可能性も十分にあり得ます。
何よりGoogle Tensorのコストは今回のレポートから見てもかなり安いことを実感できます。あとは本体価格とのバランスをみつつSoC自体にもどんどんコストをかけてパフォーマンスは強化していってほしいように感じます。