今年の上半期に正式発表されたXperia 1Ⅵでは現行シリーズでSonyが積み上げてきたディスプレイ技術やカメラアプリ技術をカットして、スペック的には「一般化」した印象を受けます。
少なくともスマホとしてみれば使いやすくなった印象を受けますが、現行シリーズの「Sonyの拘り」が好きだった人にとっては面白みがなくなった可能性もあります。
今回はSonyが今後Xperiaを存続させるためにも販売台数限定モデルを出すべきだと思うので主観的にまとめたいと思います。
Sonyに余力がないからこそ。
少なくともSonyの発表からもモバイル部門に余力はほとんどない状態に感じます。事前情報からもXperia 5シリーズが中国企業に開発を委託されたと言われており、Sony自身がXperia 5シリーズの開発を継続することが困難になったと判断することができます。
何よりラインナップを増やすことはあまり期待出来ない状況だからこそ、個人的には「台数限定」でも何か面白いモデルを出すべきなのかなと思います。
直近で見ればGalaxy Z Fold Special Editionが分かりやすい例で、Samsungとしては他社と同程度まで大型化したデザインの刷新や価格に対するユーザーの反応をみたいんだと思います。
さらにSamsungの発言からもコンポーネントの薄型化は品質を維持する上でリスクがあるとしており、グローバルで発売する機種にいきなり採用するのはリスクだけど地域限定モデルであれば万が一があったとしてもリスクを減らすことは可能です。
何より販売地域の拡大やラインナップの強化に出来ないことからもSonyが試してみたい技術を採用したXperiaを試験的な意味でも日本などで台数限定発売してほしいところです。
特にXperia 1シリーズが従来のプレミアムモデルという立ち位置からレギュラーフラッグシップの立ち位置になったからこそ「Xperia Z Ultra」のような遊び心がある機種を出して欲しいように感じます。
特にUltraであれば自分のような古参ファンは価格が高くても喜んで買うと思います。何より台数限定モデルなどは「コスパ」という言葉を回避しやすく、何より価格よりも魅力的であるかどうかが重要でSonyが好きなことをやりやすいと思います。
Xperia PROシリーズの復活。
また分かりやすい部分の一つとしてライバル会社であるSHARPが「AQUOS R9 pro」というカメラスマホを出してきたことからも、Sonyはカメラを開発しているメーカーだからこそハードで魅力的な機種を出してほしいように感じます。
正直地域限定かつ台数限定にした上で徹底的にハードに拘ったXperiaであれば絶対欲しいと思うユーザーもいると思います。それこそα Phoneと呼ばれるような1インチセンサー搭載したXperiaの派生モデルを出してもいいかもしれません。
むしろXperiaは今後一般向けのモデルにした上で、α PhoneなどSonyが開発していると分かりやすい特化型のスマホを出しても面白いように感じます。
良くも悪くもXperiaの大きなデメリット部分はカメラで、Xperia 1Ⅵで一般化したからこそハードとソフトが一致していないように感じます。また一般向けを進めるのであればシンプルにハードとカメラソフト勝負になる可能性もあります。
従来は精細な描写力を実現するために「IMX888」を搭載したとか、中期距離撮影でより臨場感のある撮影ができるようにシームレスズームに対応したという言い分も通ると思いますが、今後一般化するなら単純に分かりにくいだけだと思います。
個人的には30万円を超えてもほしいのでSonyが一度やってみたかったXperiaを台数限定で販売してほしいように感じます。