先日にはSHARPは「AQUOS Sense 9」と「AQUOS R9 pro」を正式発表。これで4モデル構成になったことでラインナップはかなり拡充した印象を受けます。少なくとも数年前のXperiaと似たようなラインナップですが、今年のXperiaで見ると僅か2モデル構成とバランスが悪いように感じます。
何より国内市場で失速しているSonyに対して2024年第3四半期においてシェア2位を獲得するなど好調を維持しているSHARPと真逆の道です。今回はこのままいくとXperiaは国内市場で存在感をなくす可能性が出てきたので主観的にまとめたいと思います。
Xperiaが目指すべき道だった?
少なくともSonyは他社と比較してもオーディオ/カメラ/ディスプレイはアドバンテージがあると思います。その中で多くのユーザーから聞く声の一つとして「Sonyはカメラを開発しているメーカーなのにXperiaのカメラはなぜ弱いのか?」と。
少なくとも現行シリーズはαユーザーからのフィードバックを元に進化させてきたこともあり、高速オートフォーカスやバースト撮影などが大きな特徴であり、さらにαシリーズ譲りの現実をより忠実に撮影できることに注力。
そのたαユーザーからすればXperiaのカメラは親和性が高いのかもしれませんが、スマホのカメラとしてみた場合は多くのユーザーが違和感を感じやすい可能性があります。
またXperia 1Ⅵで見るとスペックでは分かりにくいことが多いです。例えば2層トランジスタ技術を採用したIMX888は一定の条件下ではフルサイズと同等の撮影ができるとしていますが、多くのユーザーからすれば1インチのセンサーを搭載している方が分かりやすいと思います。
また望遠に関しては最大7.1倍の光学シームレスズームに対応していますが、センサーサイズは1/3.5インチとかなり小型に対して、先日発表されたAQUOS R9 proは1/1.56インチとかなり大型のセンサーを搭載していることからも画質にも期待したくなるところです。
AQUOS R9 proのカメラはvivo X200 ProやXiaomi 14 Ultraなど中華メーカーのフラッグシップモデルに似ています。もちろん違いもありますが、多くのユーザーは国内で発売されている機種の中から選ぶ感じで、海外スマホが気になるけど国内で販売されている機種の方がいいと思うユーザーの受け皿となっています。
このことからも特にカメラに拘るユーザーにとってAQUOS R9 proは注目度が高いのかもしれません。
ラインナップが限定されているのは厳しい。
2025年はどうなるのか不明ですがXperiaのラインナップは限定されているからこそ遊べません。SHARPでみると「AQUOS R9」と軸になる機種があるからこそ、AQUOS R9 proという特化機種を出すことも可能です。
一方でXperia 10Ⅵが軸になれるかと言えば微妙で、Xperia 1Ⅵで「一般化」したことからも後継機種で遊べなくなったとも言えます。何より軸になるスマホがないからこそフラッグシップで遊べない感じになります。
多くのユーザーは「使いやすさ」を求める傾向にありますが、個人的にはミッドハイレンジやハイエンドの無印がその役割を担えばいいかなと思います。一方で現状のXperiaのラインナップだとミッドハイレンジやハイエンドの無印が存在していません。
何よりカメラを開発しているメーカーだからこそSonyには頑張って欲しく、AQUOS R9 proのカメラはXperia PROシリーズが目指すべきだった道にも感じます。
ただSonyに余力がないことからもXperia PROシリーズが復活することはないとされており、Xperia 1シリーズを今度はAQUOS R9 proのような特化型にしてしまうとラインナップのバランスが悪くなってしまいます。
実際のところフラッグシップだけの売り上げでみた場合にSonyyとSHARPのどちらが売れているのか不明です。何よりAQUOS R9 proのような分かりやすいプレミアムモデルを出さないとXperiaの雲行きはどんどん怪しくなっていくのかもしれません。