少なくとも国内においては主要メーカーの新製品発表は落ち着いた感じですが海外においてDimensity9400など最新SoCの登場に合わせて新製品ラッシュが始まろうとしています。
一方で国内においては来年の1月に登場が予測されているGalaxy S25シリーズまでは大きな動きがないかもしれません。今回はHonorやvivoなど日本市場に進出してほしいメーカーについて主観的にまとめたいと思います。
Xiaomiが一番期待できる状況に。
主観ですがフラッグシップモデルを中心にキャリアはそこまで販売に積極的ではない印象です。総務省による端末の割引規制やキャリアの客層を考えると20万円を超えるフラッグシップは年々相性が悪くなっている可能性がありメーカーが直販版に力を入れるのは妥当かもしれません。
何よりキャリアの扱うラインナップは仕方ないとはいえ正直マンネリ化している印象です。2020年に5Gが開始した頃はラインナップが面白かったですが今はほぼ固定化されています。
何より圧倒的に国内ではiPhoneしか売れないことからもAndroidが無難になるのは仕方ないのかもしれません。だからこそ個人的には直販市場が気になるところで一番勢いを感じるのはXiaomiだと思います。
以前まではコスパがいいと言われる廉価モデルばかりでしたが今年はXiaomi 14 Ultraを発売しておりXiaomiのXで行ったアンケートからもXiaomi 15 Ultraの発売にも期待できます。
また執筆時点で正式発表されていませんが10月下旬にはXiaomi 15シリーズが正式発表される可能性が高いです。おそらくですが来年の2月に開催されるMWCでグローバルモデルが正式発表される可能性が高くXiaomi 15とXiaomi 15 Ultraの国内発表ももしかしたらこのタイミングになる可能性があります。
自分はスマホが好きなのでツールというよりも嗜好品の側面を強く求めており主観ですがコスパがいいと言われる機種に興味がなく何か面白い機能を搭載した機種が欲しいと思います。
その中でも中華メーカーのフラッグシップはぶっ飛んだものが多く国内展開を頑張って欲しいです。
日本に進出して欲しいメーカー。
その上で日本に進出して欲しいメーカーの一つとしてはHonorで折畳式機種がかなり熱いです。Samsung以外で見れば折畳式機種のグローバル展開に最も力を入れているように感じます。
Huaweiですらポルシェデザインのようなコラボモデルはグローバル展開しなかったのにHonorは購入方法を限定したとはいえHonor Magic V2 RSRを出すなど気合いが入っています。
折畳式機種が好きな自分にとって国内におけるブック型の選択肢はかなり寂しいという感じです。一部情報によるとOppoは年内に国内でOppo Find X8シリーズを発表する可能性があるとの話なので来年の第1四半期に正式発表が予測されているOppo Find N5の展開も期待したいとは思います。
ただOppo Find N3の販売が不調だったと言われていることからも販売地域は限定的なのかもしれません。
一方でHonorは2024年のヨーロッパ市場において折畳式機種部門でシェア1位を獲得しています。Honorの折畳式機種の技術は他社より1年程度進んでいることをアピールしており最新機種のHonor Magic V3も現状世界で最も薄い折畳式機種として注目度が高い印象を受けます。
やはり選択肢が少なければつまらないのはもちろん競争が起きにくいので価格も高くなりがちです。だからこそHonorはフラッグシップだけでもいいので国内展開に期待したいところです。
vivoに期待。
次に2つ目のメーカーとしてvivoで自分が好きなメーカーだからこそ頑張ってほしいです。少なくとも今年の第1四半期に第2四半期と中国市場でシェア1位を獲得するなど勢いがあります。
またフラッグシップモデルでみると特にカメラにかなり拘りを持っている印象を受けます。Xperiaではお馴染みとなるカールツァイスとカメラを共同開発しておりXperiaと違ってカールツァイスの世界観を出すためのツァイスナチュラルカラーモードを用意しています。
また画像処理チップの開発にも力を入れておりSoC自体はSnapdragonやDimensityと既製品を使っているからこそ自分たちが実現したい写真や動画のために莫大な投資をしています。
一方で主観ですが中華系の機種の中でもポートレートモードは特に取り回しがいい印象を受けます。さらにXperiaやPixelまでとはいかないですが動体の撮影もそれなりに撮れるという印象です。
現状最上位であるvivo X100 Ultraで見ればメインカメラセンサーはLYT-900を搭載しています。メインカメラセンサーだけでもかなり強いのに望遠は2億画素のHP9をペリスコープで採用しています。
自分が今まで使ってきた感じだと50倍程度まであれば無双という感じでテレマクロにも対応しています。さらに頭がおかしいと思うののがマクロ撮影で最大30倍までのズーム撮影に対応していることです。
通常モードにおいてもvivo X100 Ultraは実質光学相当の20倍撮影に対応していることが大きな特徴となっており望遠がこれだけ使い勝手がいいと汎用性はめちゃくちゃ良くなります。
さらに低照度の撮影は相変わらずに強い上に4Kのポートレート撮影に対応するなど全体的にかなり強いです。正直ここまでのカメラスペックに対応したとしても何を撮るのって話になると思います。
ただvivoによるとスマホカメラにおいて最も過酷と言われているライブ会場においてユーザーが満足できる写真を撮れるように仕上げとしておりだからこそズーム撮影もかなり強いという感じです。
個人的にはvivoの国内展開はかなり頑張ってほしいところで幹部によるとグローバル市場でも今後力を入れていくことを明らかにしているので日本にも目を向けてほしいかなと思います。
ローカライズより発売を優先して欲しい。
正直な話Honorやvivoが日本進出するとなってもコスパ機種ではかなり厳しいと思います。少なくともコスパがいいだけでは知名度が全くないメーカーでは勝負にならないと思います。
またコスパ機種を展開するとなっても販促費にそこまでかけられないと思うので難しいと思います。何よりこの分野であればOppoやXiaomiが数年前から努力しておりXperiaやAQUOSなど国内でも知名度が高いメーカーの中価格帯の機種にはどうしても負けてしまうかなと思います。
なので個人的には仮に進出するとしてもフラッグシップモデルからいきなり進出して欲しいと思っちゃいます。結局Honorやvivoが国内で展開するとなっても興味を持つのは自分のようなオタクが中心なのでオタクが興味を持つ機種を直販市場で展開した方がまだマシなのかもしれません。
多くのユーザーは使いやすさを求めることもありますがiPhoneにGalaxyにPixelとスペックでめちゃくちゃ尖っている部分もなく今まで尖っていたXperiaも一般化しました。
このことからも最上位モデルになると中華メーカーは非常に差別化しやすい市場だと思います。
Xiaomi 14 Ultraが注目を集めた理由の一つとしてカメラがかなり尖っている選択肢が他にはないという状況だったからこそ一部インフルエンサーも興味を頂いて拡散した感じです。
特にカメラ分野だとvivoは十分にユーザーの興味をひくことができるかなと思います。また日本に進出するとなってもキャリアと提携したり実店舗を構える必要はないと思います。
この辺Nubiaはかなり挑戦的だったなと思いますが技適に対応していない機種を日本の公式サイトで販売した感じでとりあえずグローバルモデルを販売して様子見した感じです。
一方でNubia Flipの販売などラインナップを強化しており来年にはフラッグシップモデルを技適ありで販売する可能性がありvivoやHonorも技適ありの状態で販売すればいいと思います。
日本向けの公式サイトは最初なくてもグローバルサイトで日本への発送に対応すれば十分です。技適の取得にコストはかかると思いますがそれ以外はグローバルモデルと共通化してコストを抑えた状態で日本でも試しに販売してみて様子見をしてくれるのが一番嬉しい感じです。
もちろんおサイフケータイなど欲しい人もいると思いますが今や本体が対応してなくてもスマートウォッチで代わりがきくことに加えvivoやHonorに興味があるようなユーザーがスマホの一台持ちとも考えにくいのでローカライズよりも発売することを優先して欲しいです。
直販版こそ今後重要に。
少なくとも中華メーカーが国内に進出したからといってiPhone一強は変わらないと思います。ただスマホオタクのために選択肢を増やしてほしい感じで国内展開されるなら喜んで買います。
何より国内で販売しているAndroidメーカーはキャリアとの繋がりが強いメーカーこそキャリアに忖度したのか直販版の展開が遅れましたが今やSonyですらキャリアモデルよりも直販版の方がラインナップが充実しており限定カラバリを用意するくらい力が入っています。
またSamsungに関しても直販版をキャリアより先に発表することもあれば同日に発売と数年前と比較すれば大きく流れか変わっておりそれだけキャリアの販売力が落ちている可能性もあります。
だからこそメーカーもシェアを拡大するなら直販版に力を入れなきゃいけない状態なのかもしれません。少なくとも自分の上の世代はスマホはキャリアで購入するものと考えている人が多い印象です。
ただ自分の世代やそれより下になるとネットで買うのはもちろんキャリアモデルよりも直販版が欲しいと考えている人が多く今後世代交代が起きれば流れが変わるかもしれません。
だからこそ、その時に備えて各メーカーは直販版に力を入れているのかもしれません。