中国市場においてシェア1位を死守するためなのかAppleを強く意識している影響なのか先日正式発表されたvivo X200シリーズでフラッグシップ初となるProの小型モデルが追加されました。
何よりvivo X200 Pro minihaは中国市場においてはそれなりに注目度が高いとの話で貴重なコンパクトモデルの一つです。今回はvivo X200 Pro Miniを購入したので開封レビューをしつつvivo X200 Proと比較してみたいと思います。
開封。
先日にはvivo X200 Proの開封レビューを公開させて頂きましたがシリーズが一緒なので共通の部分も多くまずは開封をしていくと黒を基調とした化粧箱となっています。
付属品を確認すると90Wに対応した電源アダプター。
そしてUSB-CケーブルにSIMピンと説明書です。
またvivo X200 Proと同じですがシリコンタイプの専用ケースが付属しているのは嬉しいところです。ただvivo X200 Proと違う部分としてコストカットのためなのかシンプルなクリアケースです。
他のカラバリがどうなっているのか不明ですクリアケースでもないよりは全然マシという感じです。
またスクリーンプロテクターも標準装着されているので最低限のアクセサリーは揃っている感じです。一時期中華メーカーも環境のためか付属品をカットする流れになりましたが結局のところは付属品は従来と同じ感じでユーザーにとっては付属品が充実している方がありがたいと思います。
デザインを確認。
次にデザインを確認していきたいと思いますが実機をみる限り思っていたより質感はいいです。本体上部に本体左側面を確認するとアンテナスリットのみと非常にスッキリしています。
そして本体右側面を確認すると音量ボタンに電源ボタンと多くのメーカーが採用している配置です。
最後に本体下部を確認するとUSB-CにスピーカーグリルにマイクにSIMトレイとなっています。
サイドフレームはシリーズ共通してフラット形状ですがバックパネルとディスプレイ部分に僅かに湾曲している感じで手に少しでもフィットしやすくしつつデザインとのバランスをとってる印象を受けます。
vivo X200 Proとの比較。
そしてある意味ベースモデルとなっているvivo X200 Proとざっくり比較したいと思います。まず本体サイズを確認するとvivo X200 Proは他社の大型モデルと同程度の大きさなのでスペック上ではかなりの差がある印象で実機で比較してみると一回り近く違う印象を受けます。
スペックでみるとvivo X200 Pro MiniはPixel 8のサイズ感にかなり近い印象を受けます。またvivo X200 Proは大型モデルの中でも228gと比較的重い方ですがvivo X200 Pro miniはハイエンドコンパクトモデルの中では187gと割と軽い方なのでポイントなのかなと思います。
アスペクト比が19.5:9なので仕方ないですがアスペクト比20:9にして横幅を少しだけ抑制すれば個人的には取り回しの良さは全く文句なしという感じでしたが十分に持ちやすいです。
そして物理ボタンの配置やサイドフレームの形状や材質は一緒ですがvivo X200 Pro miniはマット仕上げを採用していることあり指紋が目立ちにくいのは個人的に嬉しいところです。
一方でコンパクトであるからこそかvivo X200 Pro miniはスペックほど薄くは感じないです。
次にバックパネルを確認するとvivo X200 Proのブルーはグラデーションカラーを採用しています。一方でvivo X200 Pro miniのシアンチタンはマット仕上げでかなりシックな印象を受けます。
割とProモデルはバックパネルはマット仕上げでもサイドフレームは光沢仕上げのことが多いです。そのためvivo X200 Pro miniは全体的にマット仕上げを採用しているのでシックでカッコいいです。
またvivo X200 Pro miniは色味の割には指紋が全然目立たないので余計に満足度が高いです。
ちなみにカラバリは4色展開でvivo X200 Proのようなグラデーションカラーは存在しないです。カラバリをみる限りvivo X200 Pro miniはシックでターゲット層やコンセプトが異なるのかもしれません。
そしてカメラ部分に関しては大きさに違いはあれど巨大なサークル型デザインを採用しています。両機種ともカメラバンプはすごいですがvivo X200 Pro miniは8.15mmとかなり薄いことからも個人的な印象としては実際の厚みよりもカメラバンプが派手に見える感じで好みが分かれそうです。
リークの段階ではバックパネルが光沢仕上げに見えたので正直そこまで期待していませんでした。ただマット仕上げを採用していることもあり実機は想定以上に高級感があってカッコいいです。
ディスプレイを確認。
次にディスプレイを確認していきたいと思いますが6.3インチとコンパクトなのが大きな特徴だと思います。一昔前であれば6.0インチ以下の機種も存在していましたが今や最新機種で選択肢はないです。
また各社フラッグシップの無印でも大型化が進んでおり6.3インチは最低クラスになっています。
その中でProモデルでありながらこのディスプレイサイズに抑えているのはポイントの一つです。気になる部分としてはvivo X200 Proと同じくアスペクト比20:9を採用していないことです。
一方で事前情報と異なる部分としてvivo X200 Pro miniはフラットディスプレイを採用しています。個人的にはアクセサリーとの相性を考えるとフラットディスプレイの方がいいので問題ないです。
また耐久性の部分で見てもディスプレイ自体の耐久性が一緒ならフラットの方が割れにくいです。ただデザイン性という部分ではvivo X200 Proとしっかり差別化している印象を受けます。
コンテンツの見え方を比較。
そしてスペック部分でみると表示解像度は1.5Kですがツァイスマスターカラースクリーンを採用しています。やはりカメラにも拘っている機種ということもあり撮影した写真や動画をより忠実に表示できるのは大きな強みです。
そしてYouTubeを再生してみると濃い色がはっきりしている印象で臨場感を感じます。ちなみにvivo X200 Proと異なりDolby Visionに非対応と地味に差別化されています。
その影響もあるのかvivo X200 Proの方が全体的に色味は濃いめという印象を受けます。
ディスプレイ輝度を比較。
そしてディスプレイの見やすさに直結する部分としてディスプレイ輝度ですがピーク輝度は4500nitsとかなり明るめで屋内で比較している分には同程度の明るさを実現してる印象です。
ちなみに海外サイトのディスプレイテストの結果を参考にするとvivo X200 Proは手動調節で549nitsで自動調節は2042nitsと十分に明るいディスプレイを搭載しています。
現状だと自動調節で2000nitsを超えている機種はPixel 9シリーズなど極一部です。そのため十分に明るいと判断することができvivo X200 Pro miniも同程度の明るさに期待でき実際に屋内にしろ屋外で比較した時は同程度の明るさという感じで区別するのは難しかったです。
おそらくですが同じBOE製のディスプレイでディスプレイサイズの違いからも表示解像度は違いますが基本は共通化されている感じで個人的には両機種とも十分に綺麗で見やすい印象です。
ちなみに超細かいですがvivo X200 Proは0.1Hzからですがvivo X200 Pro miniは1Hzからの可変式120Hz表示に対応していますが実際に使っていて違いを実感することはないです。
何よりディスプレイに関しては文句のつけようがない感じで逆に今後進化も望めないです。
基礎スペックを確認。
そして基礎スペックを確認したいと思いますはOSはAndroid15を標準搭載しておりサポート期間は公式サイトに記載がなく調べてもちょっと出てこないので不明という感じです。
そしてiPhoneのDynamic Islandのパクリに感じるアトミックアイランドですが短期間が試した感じだと充電を開始する時など通知関連は一時表示されますが基本は純正アプリか中華系のアプリに限定されている感じでYouTubeなどはグローバル系のアプリはほぼ非対応です。
そして直近の情報だとvivo X200 Proは12月上旬にインドで正式発表される可能性があります。一方でvivo X200 Pro miniに関してはグローバル展開される可能性は低いとの予測があります。
そのためvivo X200 Proのグローバル版ではアトミックアイランドに対応するアプリが増える可能性がありますがvivo X200 Pro miniは対応アプリがあまり増えない可能性があります。
容量構成を比較。
そして容量構成ですがRAM12GB/ROM256GBdがベースに上位モデルはRAM16GBにROM512GBに1TBモデルと共通のストレージオプションとなっていますがvivo X200 Proは衛星通信モデルも用意されています。
ちなみにUSF4.0でSDカードスロット非搭載も共通と差があるのは衛星通信対応モデルくらいです。
パフォーマンスと発熱。
そして発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。トップスコアでみるとvivo X200 Proの方が僅かに優れていますがvivo X200 Pro miniは開封2日目に計測していることもあり最適化が終了すればスコア差は縮む可能性があります。
また計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがvivo X200 Proは38.6/40.1/38.3度でvivo X200 Pro miniは40.1/41.1/41.5度と内部温度も44度近くまで上がることから外部温度も上がりやすく特にサイドフレームが熱くなるので不快に感じる発熱という感じです。
やはりコンパクトモデルの宿命という感じなのか同じ負荷をかけた場合発熱はしやすい印象を受けます。
そして持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。トップスコアではほとんど差がないですが安定率でみるとvivo X200 Proが50%以下と微妙です。
今回のテスト結果で見るとvivo X200 Pro miniの方が同じ負荷をかけた場合発熱しやすいけどパフォーマンスの持続性という部分ではvivo X200 Pro miniの方が安定している印象です。
バッテリー関連を確認。
次にバッテリー関連ですがvivo X200 Pro miniは筐体サイズを考えると5700mAhとかなりの大容量バッテリーを搭載している感じでスペックで見れば頭ひとつ抜けた存在です。
ちなみにPixel 9 Proは4700mAhなので1000mAhも多いバッテリーを搭載しているのがすごいと思います。そして海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にするとvivo X200 Proは14時間56分を獲得しています。
2024年上半期までで見れば十分に優秀なスコアですがiPhone 16シリーズなどトップクラスの機種には及ばない感じでスペックの割にはスコアが伸び切らなかった印象を受けてしまいます。
一方でvivo X200 Pro miniに関してはどちらに転ぶか分からない感じで今後様子見が必要です。例えばPixelでみるとPixel 9 Proはシリーズの中で電池持ちが最も優秀ですがiPhone 16シリーズでみるとiPhone 16 Proが最も電池持ちが悪いと推測しにくいです。
ただ従来と同じ流れであれば基本は小型のProはシリーズの中で電池持ちは悪い傾向にあります。一方で短期間使った感じだとvivo X200 Pro miniの方が電池持ちがいい印象を受けます。
そして充電速度に関してvivo X200 Proは充電開始30分で73%でフル充電に46分です。バッテリー容量の違いを考えるとvivo X200 Pro miniは40分前後と僅かに速い可能性があります。
その他を比較。
そのIP68に加えIP69に対応したことで規格上はスチーム洗浄しても壊れない可能性があります。生体認証に関してはインカメラを利用した2D顔認証は共通ですがvivo X200 Pro miniは事前情報と異なり光学式指紋センサーを搭載しており搭載位置も低めとちょっとやりにくいです。
またvivo X200 Proが超音波式を採用していることからも認証速度に地味に差があります。
そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。音量でみるとvivo X200 Pro miniはかなり頑張っている印象ですが音質は自分の耳だとvivo X200 Proの方がまだ音にまとまりがあるとはいえ正直どっちもどっちです。
カメラを確認。
最後にカメラを確認していきたいと思いますがメインカメラセンサーはLYT-818を共通で搭載しています。一方で超広角に関しては1/2.76インチのJN1でインカメラに関しては1/3.42インチのKD1を搭載しています。
そして望遠に大きな違いがありvivo X200 Proは200MPの1/1.4インチのHP9を搭載しています。一方でvivo X200 Pro miniは1/1.95インチのLYT-600を採用しておりIMX882とも呼ばれています。
あくまでもハードでみると望遠以外は同じセンサーを採用することでコストカットしている可能性があります。少なくともvivo X200 Pro miniの筐体サイズでHP9をペリスコープで搭載するのは無理です。
ただ最大100倍ズームやテレマクロに対応など他社の機種と比較すれば十分に競争力があります。また確認しなかった自分が悪いですがvivo X200シリーズでは風景モードが大きな特徴にナイトモードや星空撮影にタイムスロー撮影などが風景モードに統合されている形になります。
とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。
今回のサンプルはvivo X200 Pro mini/vivo X200 Proの順番となっているので予めご了承下さい。
センサーに搭載SoCが一緒なのでほぼ違いがないように見えます。
広角で撮影。
次にメインカメラセンサーで撮影してみました。
チューニングの差なのでvivo X200 Pro miniの方が僅かにフォーカスが合わせやすい印象です。
正直風景を撮る際には差がないと思ってもらっても大丈夫かなと思います。
ポートレートで撮影。
まずは23mmで撮影してみました。
倍率としては1倍になりますがvivo X200 Pro miniの方が被写体に寄りやすいです。
次に35mm(1.5倍)で撮影してみました。
上記のサンプルだとvivo X200 Proが全くフォーカスが合わず撮影するのが大変でした。
次に50mm(2.2倍)で撮影してみました。
50mmになると取り回しはほとんど一緒だった印象です。
次に85mm(3.7倍)で撮影してみました。
vivo X200 Pro miniは光学3倍に対応していますがポートレートだと焦点距離に3倍がないのが興味深いところです。
最後にvivo X200 Pro miniは100mm(4.3倍)でvivo X200 Proは135mm(5.9倍)で撮影してみました。
この倍率になるとvivo X200 Proの方がフォーカスが合わせやすいです。
望遠で撮影。
最初に2倍で撮影してみました。
次にvivo X200 Pro miniは光学となる3倍で撮影してみました。
そして5倍で撮影してみました。
10倍になるとvivo X200 Pro miniはノイズが増えてきた印象を受けます。
15倍になると背景部分に明確な差があります。
20倍になるとかなり差がついた印象を受けます。
30倍になると勝負になっていない印象を受けます。
そして50倍で撮影してみました。
最後に100倍で撮影してみましたがvivo X200 Pro miniはコンパクトモデルとして見ればズーム性能は十分に強いですが、さすがにvivo X200 Pro miniには太刀打ちできない印象を受けます。
マクロで撮影。
次にマクロ撮影ですがvivo X200 Pro miniは3倍でvivo X200 Proは3.7倍と光学倍率で撮影しています。
単純にvivo X200 Proの方が寄って撮影しやすいです。
次に両機種とも10倍で撮影してみました。
意外とvivo X200 Pro miniもしっかり撮影できる印象です。
最後に20倍で撮影してみました。
さすがに20倍になるとハードの差がでる印象を受けます。
フレアの問題
またフレアの問題が話題になっていますが高照度の環境かつ逆光のシーンだとフレアは発生します。ただこれはどの機種であっても同様に発生する可能性があるので気にする必要はないと思います。
少なくともvivo X200 Proは手元に届いてから2回アップデートが配信されておりVivo X200 Pro miniは1回配信されていることもあるのか高照度の環境だと自分の使い方ならそこまで気になる感じでもなくフレアが発生するように撮影しない限り今のところ問題ない感じです。
ただ細かくシーンを分けて確認したわけではないので不具合のせいで発生しやすくなっている可能性は否定出来ないです。
超広角(低照度)で撮影。
次に低照度の環境かつ手持ちで風景モードでサンプルを撮影してきました。
超広角に関しては同じセンサーでありながらもvivo X200 Proの方がフレアがひどいです。このことを考えるとvivo X200 Proはチューニング不足だと判断することができます。
広角(低照度)で撮影。
逆に今度広角になるとvivo X200 Pro miniの方がフレアがひどいです。
白飛びは抑制されていますがフレアが発生しています。
逆に強い光源があるシーンだとトップクラスに安定しています。
望遠(低照度)で撮影。
2倍で撮影してみました。
次にvivo X200 Pro miniが光学となる3倍で撮影してみましたが、vivo X200 Pro miniの方が安定している印象を受けます。
最後に5倍で撮影してみましたがvivo X200 Proの方が安定している印象を受けます。何よりフレアに関しては一貫性がないのでハードの問題というよりはソフトの問題に感じます。
少なくとも低照度の環境では不安定なので今後のアップデートでの改善に期待したいです。
まとめ。
今回はvivo X200 Pro miniを購入したので開封レビューをしてみました。実質上位モデルとなるvivo X200 Proとの大きな差は筐体サイズに加え望遠と分かりやすいです。
何よりコンパクトモデルだからといってスペックは他社の上位モデルに匹敵するレベルです。
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今回もまめこさんにお願いしており自分が購入した時は約13万円でしたが今後値上げをする可能性があります。何よりどうしてもカメラが強いハイエンドコンパクトモデルが欲しい人には貴重な選択肢だと思います。
個人的にvivo X200 Pro miniはカメラからもvivo X200 Proの小型モデルというよりはvivo X100 Proの小型モデルという印象でコンパクトモデルとしてはバランスがとれていると思います。