全部はPixel 10への繋ぎ。Android16が前倒しで市場の流れが大きく変わるかも

Googleにどのような狙いがあったのか定かではありませんがPixel 9シリーズは例年より約2ヶ月の前倒しで正式発表されましたが従来と異なり最新のOSを搭載していません。

なのでPixel 9シリーズはAndroid14を標準搭載するなど従来と異なる動きを見せています。今回はAndroid AuthorityによるとAndroid16が大幅に前倒しでリリースされる可能性があるのでまとめたいと思います。

Android16の配信時期。

現時点で対象のPixelに対してAndroid15の本配信が開始しておらずこれも例年と比較すると異常です。Androidの本配信開始日はその年によってバラバラですがここ近年でみると9月が多い印象です。

一方で従来と大きく異なる流れとしてソースコードの公開日とPixelの配信日が違うことです。

バージョン コードネーム 配信日(AOSP)
Android 15 Vanilla Ice Cream 2024年9月3日
Android 14 Upside Down Cake 2023年10月4日
Android 13 Tiramisu 2022年8月15日
Android 12 Snow Cone 2021年10月4日
Android 11 Red Velvet Cake 2020年9月8日
Android 10 Quince Tart 2019年9月3日
Android 9 Pie 2018年8月6日

海外サイトによるとソースコードとPixelへの本配信日が一致しなかったのはAndroid12とAndroid15くらいと指摘しており現時点でGoogleがなぜPixelに配信しないのか不明です。

ちなみに12月のFeature Drpoのβ版であるAndroid 15 QPR1 Betaの配信が開始しています。つまりGoogleはPixelでAndroid15の本配信の次に配信予定のアップデートの開発を進めていることになりベータプログラムに登録すれば一足先にAndroid15を試すことは出来ます。

少なくともβ版の開発は順調に見える一方で何か不具合があったのか本配信は遅れ気味です。

何より今年で見ればフラッグシップが大幅に前倒しで発表されたことやアップデートの配信時期が従来と大きく異なる動きを見せている中で今回の情報によるとAndroid16は2025年の第2四半期に配信される可能性があると指摘しており今後の流れが大きく変わるかもしれません。

知識不足で申し訳ないですがAndroid15の互換性定義ドキュメントにおいて25Q2というワードが2回使われていることが判明したとしており従来通り9月頃に配信されるのであれば25Q3というワードになるためAndroid16は第2四半期に正式配信される可能性があると指摘しています。

少なくともGoogleはアップデートのリリース時期でアップデートを区別しているとの話でAndroid14 QPR 2で見れば24Q1で現在開発が進んでいるAndroid 15 QPR1は24Q4です。

これは単純で最初の数字は西暦でクォータのQにどの四半期を指しているかというだけです。なので例えば24Q4は2024年の第4四半期に配信されるアップデートということになります。

またGoogl関連のエンジニアによると25Q2/Android Wというコードを見つけたとの話です。ちなみにAndroid 15ではVが採用されているのでWはAndroid16を指している可能性があるとの話です。

さらに25Q2となっていることからもGoogleはAndroid16を2025年第2四半期を目標に開発を進めている可能性があり今回の情報通りであれば年初には開発者向けのβ版が公開され2025年の6月までにはソースコードが公開される可能性があります。

実際のところは開発進捗次第だと思いますが2025年第2四半期が目処と考えた方がいいです。また今回の情報通りであれば6月のFeature DropはAndroid16に吸収される可能性があり逆にAndroid 16 QPR 1は9月と全体的にアップデートの配信時期が前倒しになる可能性があります。

Pixel 10にフォーカス。

事前情報通りであればGoogleは今年の4月頃から台湾の企業に持ち込んでGoogle Tensor G5の各種テストを開始したと言われており6月頃にはTSMCの各種テストに合格した上で契約完了と言われている一方でSoCの標準的な開発期間は16ヶ月前後のことが多いと言われています。

このことを考えると2025年の9月頃が一つの目安になる可能性がありPixel 9を購入した際に貰ったストアクレジットの有効期限を見ると2025年の9月2日までで自分は発売日に手元に届いていることを考えると自分より前の有効期限になっている人はいないかなと思います。

またストアクレジットは発行されてから有効期限が1年となりますがGoogleは発売日に入手したユーザーのストアクレジットがきれる前に後継機種を出することがほとんどです。

このことを考えると2025年9月1日までにはPixel 10シリーズが予約/購入できる状態になる可能性があります。なので今年と同じく8月頃にPixel 10シリーズが正式発表される可能性があるかなと思います。

そうなるとAndroid16を第二四半期までに開発を完了させてPixel 10シリーズで標準搭載している可能性があります。そうすればPixel 9シリーズに発生した問題点の一つが改善することになります。

また第2四半期までにソースコードを公開出来れば良くPixelへの本配信は遅れてもいいことなります。Pixel 8シリーズの時のように新製品の発表と同時に対象のPixelへの本配信でも分かりやすいと思います。

例えばPixel 10シリーズが8月に発表されると仮定した場合8月に対象のPixelへAndroid16の本配信を開始してPixel 10シリーズはAndroid16を標準搭載している感じにする流れです。

実際にどうなるのか不明ですが従来に近い流れに戻ることになるので現実味はあるかなと思います。またソースコードが早く公開されれば他社の開発も前倒しになるので全体的な恩恵があります。

現時点で詳細は不明ですが10月から中華メーカーを中心に最新SoCを搭載した最新機種を発表するという流れですが来年はAndroid16を標準搭載しているのが当たり前になるのかもしれません。

何よりGoogleとしてはPixel 10シリーズに最初からフォーカスを合わせている可能性があります。あくまでも目玉になるのがGoogle Tensor G5で開発進捗や生産時期にあわせるために今年はハードの発表時期を8月に前倒しして来年はソフトも前倒しにするのかもしれません。

それでPixel 10シリーズをGoogleが理想とするタイミングや状態にする狙いがあるのかもしれません。

Tensor G5で底上げ。

海外サイトによるとGoogleがAppleより先に発表したことは十分に成功だったとしています。

AppleとしてはApple intelligenceが大きな特徴としていますが当面は英語のみ対応で日本語は来年の初頭と多言語にすら対応出来ていないとGoogle AIやGalaxy AIと比較しても明らかに遅れている印象でApple intelligence自体も先進的ではないと指摘しています。

少なくともGoogleのGeminiと比較すると多言語対応含めて2~3年程度の遅れとしています。何よりApple intelligenceのみができてGeminiが出来ないことはほぼないと指摘しています。

またAppleによるとiPhone 16シリーズはApple intelligenceに対応するためにRAM8GBに強化されていますがGoogleはPixel 9シリーズでGemini Nanoを統合しています。

その上でPixel 9 ProシリーズはRAMの一部をAI用にロックしているので最適化が進んでいます。少なくともiPhone 16シリーズのように対応させるためにRAMを底上げしたとは全然違います。

改めてGoogleの先日の発表イベントを見るとスマホ部門に関してほどんどはGeminiの発表になっています。ハードの説明はざっくりでGoogle Tensor G4の説明なんて数分で終わっている感じです。

これはGoogle Tensor G3の時と明らかに違う流れでGoogleもあまり時間をかけてアピールしたいと思うことがなかった可能性があり何よりGoogle Tensor G5が本命なのかもしれません。

少なくとも事前情報通りであればTSMCの3nmプロセスノードを採用した上でTSMCの新しいパッケージング技術の採用などSoCの外側の部分は一気に底上げされる可能性があります。

またSnapdragon 8 Gen 4のようにオリオンコアを採用するのかDimensity9400のようにCortexを採用するのか不明ですがアーキテクチャ自体は刷新される可能性があります。

Google Tensor G4のチューニングを見ていると発熱を抑制することに全力という感じに見えます。少なくともアーキテクチャを考えればもっとパフォーマンスが出てもおかしくないとですが発熱や電池持ちとのバランスが優先なのかCPUはかなり制御して無理やりバランスをとっているように見えます。

またGPUがちょっと物足りないことからもベンチマークでは余計にスコアが低いという感じです。ただGoogle Tensor G5で外側の部分が改善された上に生産も安定するのであれば消費電力も抑制された上で電池持ちの改善とパフォーマンスをあげやすくなる可能性もあります。

あくまでもTSMC製でみれば初代なので過度の期待は禁物ですがGoogleがやりたいことをSamsung製では出来ないからこそTSMC製に切り替えるとイメージしやすいと思います。

まとめ。

今回はAndroid16が前倒しになるとの話が出てきたので簡単にまとめてみました。何よりPixelは不具合やバグが多いのでAndroid15にアップデートしてどこまで安定するのか。

まずはAndroid15が気になる感じで個人的には折畳式関連の機能が強化されるのか楽しみです。

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