ハードの強化は必須?なぜXperiaのカメラは弱いと言われてしまうのか

先日にSonyが明らかにしたように2024年にXperia 5シリーズから後継機種が残念なことに発表されないです・また直近の情報からもXperia 5シリーズは中国企業に開発が委託されたとも言われています。

このことからもSonyにとってフラッグシップモデルは実質Xperia 1シリーズのみになります。今回はXperiaのカメラがなぜ弱いと言われるのかXperiaのカメラとハードについて主観的にまとめたいと思います。

LYT-818を搭載に?

今年の上半期に発売されたXperia 1Ⅵを見る限り良くも悪くも一般化の進化を遂げたことで長年の課題だった安定性などが大幅に改善した上でスマホとしてみれば大幅に使いやすくなった印象を受けます。

一方でカメラアプリは統合されシンプルなUIになったとはいえカメラのコンセプトは癖は残ったままです。なので後継機種機種ではどのような方向に進化するのか非常に楽しみという感じですが今回Xperia 1Ⅶでは先日発表されたばかりのLYT-818を搭載する可能性があると予測されています。

ちなみに現行モデルが搭載しているIMX888は1/1.35インチに対してLYT-818は1/1.28インチです。

そのためセンサーサイズは大型化することになりピクセルビニングの採用や実質光学2倍のズーム撮影など現行モデルの良さを踏襲しつつLYT-818の特徴としては白飛びが抑制されHDRも効きやすくなると言われているので現行モデルのデメリットが改善する可能性があります。

とはいえ今回の情報において個人的に疑問があり正直LYT-818を搭載する可能性は低いと思います。また以前よりSonyはカメラを開発しているメーカーなのにXperiaのカメラはなぜ弱いのかという声が多いですが海外からの情報と合わせて主観的にまとめていきたいと思います。

2層トランジスタに非対応。

まずLYT-818を搭載する可能性が低いと思う理由の一つ目として2層トランジスタに非対応です。個人的にはめちゃくちゃややこしいと思いますがLYTIAブランドだからといって全てのセンサーが2層トランジスタ技術を採用しているわけではなく現時点では超限定的です。

Sonyが大型のカメラセンサーを採用しない理由の一つとて現行モデルが搭載しているIMX888は2層トランジスタ技術を採用していることもあり一定の条件下でフルサイズと同等の描写力を実現しています。

だからこそ中華メーカーのように1インチの大型センサーを搭載する必要はないとしています。何よりSonyが2層トランジスタ技術をアピールしていることを考えると非対応のLYT-818では描写力が下がる可能性がありSonyとしてアピール材料が減るから採用しないかなと思います。

コスト削減の思惑。

そして2つ目の理由としてはカメラセンサーのアップデートサイクルとでXperia 1IIからXperia 1Ⅳでは3年連続でIMX557を採用しておりIMX888に関してはXperia 1Ⅴからです。

個人的にはメインカメラセンサーが特に重要だと思っているので毎年刷新して欲しいですがリーカーが指摘するように毎年カメラを刷新するとセンサー自体のコストが増加することに加えアルゴリズムの最適化と研究費にハードとコストがかなり嵩む可能性があるとされています。

Galaxy S24 Ultraが採用しているHPセンサーは2026年まで継続採用すると予測されておりPixe 9 Proで見てもGNKで見れば2年連続で実質GN1と考えれば4年連続で採用していることになります。

やはりコストとの兼ね合いを考えるとメーカーは同じセンサーを採用した上でアルゴリズムの最適化を優先する流れになります。Sonyに余力がないことを考えると毎年のようにセンサーを刷新することは厳しいという感じで何よりIMX888を2年しか採用していないことを考えると2025年も継続採用かなと思います。

なのでIMX888の実質後継センサーが出てくるまでは刷新がないのかなと思っちゃいます。

デザインとのバランス。

結局のところ最新のセンサーの採用に期待出来ない状況にありますが中華メーカーと比較するとカメラスペックは大きく見劣りする感じでハードを頑張って欲しい印象を受けます。

その中でSonyがXperiaに大型カメラセンサーを採用しない理由の一つとして先ほどの話と重複しますが2層トランジスタ技術を採用したIMX888を搭載していることです。

そして2つ目の理由としてXperiaはスマホだからこそスタイリッシュであるべきとしています。中華メーカーのようにカメラ部分を大型化させた上でカメラバンプも派手にすれば大型センサーを搭載することは出来ると思いますがSonyのコンセプトには一致しないことになります。

また先日にはIMX888とペリスコープの技術を組み合わせたら面白いとのコメントを頂きましたが現状で最も大きい望遠機構を搭載しているのはvivo X100 Ultraで従来と比較にならないです。

ペリスコープでないのであれば割とスタイリッシュに搭載することは可能なのかもしれません。ただペリスコープを採用するとなれば望遠センサーを垂直に配置する必要があるので厚みが増します。

ちなみにXperia 1Ⅵの望遠はIMX650と言われており1/3.5インチとかなり小型のセンサーです。一方でvivo X100 Ultraが搭載しているHP9センサーは1/1.4インチとかなり大型化です。

各社フラッグシップの無印が1/1.5インチ前後のセンサーを搭載していることが多いことからも下手な機種のメインカメラセンサーより大きいとある意味メインカメラセンサーを2つ搭載しているとも言えます。

そんなサイズのセンサーをペリスコープで採用していることからも嵩張るのは当たり前です。そしてIMX888は1/1.35インチなのでvivo X100 Ultraよりセンサーサイズが大きいことになります。

つまり望遠機構もvivo X100 Ultraより大きいことになるのでスタイリッシュではないです。何より2層トランジスタ技術のお陰で以前ほどセンサーサイズに固執する必要はなくなりました。

なので望遠や超広角にも使える2層トランジスタ技術を採用したセンサーが登場すればコストが増加したとしてもXperiaのカメラは飛躍するかもしれませんが現状では動きはないです。

メインカメラセンサーは割と安定している一方で超広角と望遠があまり強くないからこそ他社と比較して白飛びやフレアに黒潰れなどデメリット部分が目立つ時が多いように感じます。

とはいえSonyの発言通りであれば大型のカメラセンサーを搭載することには消極的です。また単純に大人の事情としてコストの問題から大型センサーを採用しにくい可能性があります。

個人的にはXperia 1Ⅵで一般化したからこそXperia PRO-Iを復活してほしいように感じます。とりあえず中華メーカーのように大型センサーを搭載することに過度の期待はしない方がいいです。

ハードの強化が必須。

一方で海外からの情報としてSonyがXperiaのカメラを大きく飛躍させるためにはハードを大幅強化する必要があると指摘しておりこれはαシリーズを見ていると分かりやすいとしています。

自分は素人なのでよく分かりませんがαシリーズはハードありきとなっておりSonyがXperiaにαシリーズと同様の描写力を求めるならハード自体を底上げする必要があると指摘しています。

SonyにとってXperiaのカメラはαシリーズのセカンドカメラ的な立ち位置になるように進化を行なってきた感じで他社と異なり過度の補正を嫌い現実をより忠実に描写できるようにしています。

さらにαシリーズのユーザーからのフィードバックを元にしているのでバースト撮影や高速オートフォーカスの進化などスマホのカメラとは異質な進化を遂げている感じになります。

少なくとも差別化という面では大成功ですがXperia 1Ⅵで一般化したからこそ余計に今後どうなるのか不明です。

大きな特徴の一つだったバースト撮影は実質オート撮影で使えなくなるなど汎用性が下がりました。来年でどのような進化をさせるのか不明ですがαシリーズから継承したバースト撮影やPhoto Proなどから離れていることを考えると来年はさらに一般化を進めるのかもしれません。

そうなればαシリーズと同様の色味や描写力に固執せずスマホカメラらしい進化を遂げるかもしれません。Xperia 10シリーズのカメラは加工感が強めとなっていることからもXperia 1シリーズでもカメラソフトを強化してスマホらしい写真を撮れるように方向性を変えてくる可能性もあります。

一方でαシリーズに固執するのであればハードを底上げする必要が出てきますが現状ではハードの強化が厳しいという感じなので結局来年も中途半端に感じてしまうのかもしれません。

少なくとも同じSonyグループだからこそカメラセンサーをもっと頑張って欲しいところです。ただXperiaの販売台数が限定的であることを考えると規模の経済はあまり期待出来ないです。

またスマホだからこそデザインとのバランスを重視しているのでコストの問題がなくても大型センサーの採用には積極的になるとは考えにくく何方もどっちという感じに見えちゃいます。

少なくともハードを強化しないのであればカメラソフトはもっと強化してほしいように感じます。何よりカメラを開発しているメーカーだからこそXperiaのカメラの評価も厳しくなりがちです。

実際にどうなるのか不明ですが来年は超広角と望遠でも2層トランジスタ技術を採用した新たなカメラセンサーをいち早く搭載してセンサーサイズはしょぼくても画質の底上げに期待したくなります。

まとめ。

今回はXperiaはなぜ大型カメラセンサーを採用しないのかをざっくりとまとめてみました。カメラソフトがもっと安定してくれれば市場の印象は大きく変わる可能性が出てきます。

少なくともPixelやGalaxyと比較するとSonyの拘りが足枷になってデメリットになっている可能性があります。スペック自体がどんどん一般化したからこそカメラも大きな決断が必要になるかもしれません。

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