今年はラインナップが強化されたこともあり下半期に新製品がかなり集中した印象を受けます。一方で上半期はPixel 8aのみでイベントなしの発表とちょっとバランスが悪いようにも見えます。
今回は下半期に発売されたPixel 9シリーズなどGoogleの新製品を元に2025年に期待したいことを主観的にまとめたいと思います。
アクセサリーはかなり良くなった。
Googleさんからご提供して頂いた製品もありますが下半期に発表された新製品を触ってみて個人的にはスマホは無難でアクセサリー関連はしっかりと進化を感じたと大きく二分できます。
少なくともPixel Watch 3/45mmに関してはディスプレイサイズの大型化とWearOS 5でのUIの変更からも操作性はもちろん視認性も改善したことでユーザビリティが底上げされました。
一方でPixel Watch 3/41mmを触っていないので何ともですが45mmモデルは電池持ちが改善しています。ちょっと何かふれたのか不明ですが一度だけ気がついたら電池がなくなっていることがありました。
ただ自分の使い方であれば睡眠計測込みで24時間使っても電池残量は50%のことが多いです。そのため以前のように通知を制限する必要もなく電池持ちを気にせず使えるようになった印象です。
安定性の改善を進化と捉えるかはユーザー次第ですが前モデルからの大きなデメリットが改善されました。その時になってみないと分からないですが当面バッテリーがへたることもなければ今後数年は使っていきたいという感じでここまで安定したら毎年買い替える必要はなくなってきたいと思います。
あとはWearOSの開発を頑張ってもらってSuicaの定期券機能やタッチ決済に対応してほしいところです。
Pixel Buds Pro 2
そして2つ目にPixel Buds Pro 2ですが前モデルから約2年半あいたこともあり進化を実感できます。自分はオーディオ関連に細かい知識があるわけではありませんが素人でも音質が改善したことを実感できます。
またマイクの性能が改善したからこそだと思いますが外部音取り込み機能はだいぶ優秀で前モデルのように籠った感じではなクリアになったことで今まで以上に汎用性が増しています。
またマイク性能の改善は通話時にも貢献しており電話相手にも聞き取りやすくなったと高評価です。
ノイキャンが強化されたことも大きいのか音質がよく個人的にはワイヤレスイヤホンにそこまでの拘りがないからこそ十分という感じで他のAndroidとペアリングしやすいのも魅力です。
スペックだと分かりにくいですが今年発売されたアクセサリーは割と当たりだった印象を受けます。
SoCに余裕がなさげ。
そしてPixel 9シリーズを使ってきて感じることの一つ目として発熱に神経質になりすぎな印象です。個人的にはベンチマークスコア自体が低いことに関してはゲームをやらないのでどうでもいいです。
少なくともベンチマークでハイスコアを獲得するよりも発熱しにくく電池持ちが安定してほしいです。なので自分の求めることに対してPixel 9シリーズのチューニングはピッタリだと思っていますがめちゃくちゃ神経質になっている感じで逆に余裕がないように感じてしまうこともあります。
これはExynosをベースにしたGoogle Tensor G4だとこのチューニングを採用しないと一気に安定性が崩れるから仕方なく採用しているのか不明ですが言ってしまえばびびっている感じです。
正直フラッグシップで程度の差ははあれど発熱しない機種なんて存在しないと思っています。何より高負荷がかかるタスク処理をしたいからこそフラッグシップを選んでいるユーザーが多いので多少の発熱は許容してくれる可能性が高くここまで押さえ込まなくてもいいのかなと思います。
ただパフォーマンスが出るようになれば消費電力も増えるので電池持ちに悪影響が出る可能性もあるので難しいところだと思いますが来年登場するGoogle Tensor G5ではSoC自体がもっと安定してGoogleが変に神経質になるようなチューニングをしないで済むようになってほしいです。
以前から言及させて頂いていますがTSMC製に切り替わるからといってAIが主軸なのは変わらないと思います。そのためゲームをより快適に出来るようにするためのチューニングを採用するとは思えないです。
個人的には今の方向性でいいと思いますがSoCに余裕がないのがユーザーに伝わってしまう感じです。Pixel 9シリーズではSamsung製の集大成ということもあるのか電池持ちは歴代と比較して安定したと思います。
ただ他社のフラッグシップと比較すると物足りないことに違いはないですが悪いから普通になった感じです。Google Tensor G5ではSoC自体がもっと安定することで全体的な底上げに期待したくなります。
メインカメラの進化。
次に2つ目としてはカメラでPixel 9 Pro Fold以外の3機種は超広角がIMX858に刷新されました。これはユーザー次第ですが自分の使い方だと広角が変わらないとカメラの印象が大きく変わらないです。
むしろGoogleのカメラソフトの技術力が高いので多少の変更だと進化部分が分かりにくいです。Pixel 9 ProとPixel 9 Pro XLは望遠もIMX858に刷新されたことでズーム画質も改善しています。
とはいえ他社と比較すると見劣りするのでやはり広角をしっかり強化して欲しかったところです。超広角や望遠はどのメーカーの機種でも広角と比較すれば物足りなさを感じることが多いです。
逆に言えば広角がしっかりと安定しているのであればカメラ全体の印象が変わる可能性もあります。
例えばPixel 9シリーズでも歴代Pixelのデメリットだった白飛びが発生しやすい印象を受けます。Googleがカメラソフトのアルゴリズムの最適化にGoogle Tensorによる画像処理の向上で改善を試みていると思いますが分かりやすく改善しないことを考えるとハードが限界なのかもしれません。
そうなればメインカメラセンサーはコストをかけてでもPixel 10シリーズで刷新して欲しいです。ちなみにPixel 8シリーズからは超マイナーアプデート版であるGNKを採用しているとの話です。
ただ実質Pixel 6シリーズが採用していたGN1から変わっていないようなものでPixel 10でも継続になると4年連続での採用になるのでフラッグシップであることを考えると物足りなくなります。
またPixel 9 Proで見ればメインカメラセンサー以外は全てSony製のカメラセンサーを採用しています。この流れで先日Sonyが正式発表したばかりのLYT-818あたりを採用して欲しいと思っちゃいます。
そうなればセンサーサイズがほぼ一緒で使い勝手が大きく変わらず画質向上に期待できる感じです。中華メーカーの最上位モデルのようなガチのハード構成を採用する必要はないと思います。
ただ長年課題になっている部分はPixel 10シリーズでハードの刷新によって改善して欲しいところです。
Qi 2への対応。
そして3つ目としては充電方法でコストが増加してもQi 2に対応して汎用性を改善して欲しいです。自分は充電速度を気にしないのでワイヤレスで充電することが多いですがたまに位置ずれが発生します。
また中華メーカーの最上位モデルはカメラ部分がデカ過ぎてスタンド型の充電器は相性が悪いです。そのため平置きタイプの充電器を使っていますがちゃんと置けてなく朝を起きたらエラーのせいでむしろ電池がかなり消費していることもあるのでQi 2に対応してくれた方がわかりやすいです。
今年は一部中メーカーの機種もQi 2ではないにしろマグネットタイプの充電に対応する可能性があります。この流れが拡大するのであればQi 2対応の充電器に統一しちゃってもいいかなと思います。
何よりマグネットタイプであれば充電する際の位置ずれを心配する必要がないので気分的に楽です。
一部情報によるとPixel 9シリーズはQi 2で認証を通過しているとの話ですが本体にマグネットを内蔵していないことからもQi 2対応と名乗ることも出来なければQi 2のロゴも使うことが出来ないとされています。
ちなみに国内で発売されていませんがGalaxy Ringも認証情報によるとQi 2との話です。ただ専用ケースにマグネットを内蔵していないためQi 2対応と表記することは出来ません。
一般ユーザーからすればQi 2に対応することで2つのメリットがあり一つ目としてはマグネットで位置ずれ防止はもちろん的確な場所で充電することが可能なことから充電効率が改善します。
その結果充電時における発熱抑制や充電によるバッテリー劣化防止の側面もあるとされています。そして2つ目としてはマグネット関連のアクセサリーを使うことが可能で汎用性が拡大します。
個人的にはどちらのメリットも享受したいのでPixel 10シリーズではQi 2に対応して欲しいです。特にケースをつけると嵩張る折畳式機種の方が相性がかなり良いかなと思っています。
自分の充電環境と単純に雑なことが重なって充電に失敗することがあるのでQi 2に期待です。
まとめ。
今回は今年の下半期に発売されたGoogleの最新機種を使って感じたことをまとめてみました。アクセサリー関連は正直毎年買い替える必要はないかなと思っておりスマホに関してはまだまだ改善の余地があると思うので大刷新となるPixel 10シリーズに期待したいところです。
本体価格が高くなっても構わないのでGoogleがやりたいことをしっかり反映してほしいです。