GoogleはAppleに対抗するためにプレミアム部門の拡充を進めています。その結果Google Pixel 9シリーズでビルドクオリティは大幅に改善しましたが、為替の影響もあるとはいえ本体価格も高くなっています。
少なくとも以前はGalaxyやiPhoneより「安い」ことが一つのアドバンテージでしたが、現状価格差はほぼない状況にあります。今回Phone ArenaによるとXiaomiはXiaomi 14TシリーズでGoogleの抜けた穴を上手く埋めていると報告しているので簡単にまとめたいと思います。
ヨーロッパにおける価格の競争力が失われつつある。
今回の情報によるとGoogleはここ数年行なってきた積極的な価格設定をやめた上で、SamsungやAppleと競合する価格設定に変更したことを指摘しています。少なくとも今までは安さからもGalaxyやiPhoneの代わりの存在になることもできましたが、今や価格がほぼ一緒であることからも厳しいと指摘しています。
無印 | Pro | |
Xiaomi 14T | €649 | €899 |
Pixel 9 | €899 | €1099 |
iPhone 16 | €949 | €1199 |
Galaxy S24 | €869 | €1149 |
Xiaomi 14 | €849 | – |
少なくともGoogle Pixel 9シリーズと比較するとXiaomi 14Tシリーズは準フラッグシップなので立ち位置が違います。そのため単純に考えるとXiaomi 14との比較になりますが、どちらにせよPixel 9の方が高いという流れになっています。
この流れは今後Xiaomi 15シリーズがグローバル展開された時も同様の可能性がありPixel 9シリーズは以前のPixelのような価格の競争力がなくなってきていると指摘されても仕方ないかなと思います。
国内では大きく変わらない可能性。
Xiaomiは10月10日に新製品発表会を国内で開催することを告知しており、グローバルと同じ流れであればXiaomi 14Tシリーズを正式発表する可能性があります。少なくともXiaomi 13T Proの価格が10万9800円とかなり競争力があるのでXiaomi 14T Proに関しても価格を頑張ってくる可能性があります。
少なくともDimensity9300+搭載機種が10万円前後で購入できるのであれば魅力かもしれません。また2024年第2四半期においてXiaomiは国内市場でシェア3位を獲得するなど大きく飛躍しています。
この勢いのままGoogleを超えそうな感じもしますが、キャリアの対応に大きな差があることからも国内では大きく流れが変わることはないかなと思います。国内市場で見ると9割近くの人がキャリアで端末を購入することからも大手キャリアが扱っているかどうかが非常に重要です。
おそらくXiaomi 14TシリーズはauやSoftBankあたりが扱う可能性がありますが、Huaweiの一件以降中華メーカーの機種をdocomoは扱っていません。このことからもXiaomi 14Tシリーズも扱わない可能性があります。
今後docomoが中華メーカーの機種を積極的に扱うのであれば流れが変わるかもしれません。ただ現状だと最もユーザーが多いdocomoが取り扱わないことを考えると中華メーカーがGoogleを超えるのは厳しいのかもしれません。
ただ何よりGoogleが高級路線を維持することになれば、以前のようなシェアを維持することは厳しいことにも違いはないかなと思います。